金沢大学/2022年度

4金沢大学 2022年 数学 第4問解答・解説

数学と人間の活動(整数)数列

1問題

金沢大学2022年度第4問
自然数nnの正の約数全体の集合をAnA_{n}とし、AnA_{n}のすべての要素の逆数の2乗の和をsns_{n}とする。例えば、A3={1, 3}A_{3}=\{1,\,3\}、s3=1+132s_{3}=1+\dfrac{1}{3^{2}}、A4={1, 2, 4}A_{4}=\{1,\,2,\,4\}、s4=1+122+142s_{4}=1+\dfrac{1}{2^{2}}+\dfrac{1}{4^{2}}である。ppとqqは異なる素数とし、kkとllは自然数とする。次の問いに答えよ。

(1) s8s_{8}、s12s_{12}の値を求めよ。

(2) n=pkn=p^{k}について、AnA_{n}の要素の個数を求めよ。

(3) n=pkqln=p^{k}q^{l}について、sn<32s_{n}<\dfrac{3}{2}を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    s8=8564s_8=\dfrac{85}{64}、s12=3524s_{12}=\dfrac{35}{24}。
  • (2)
    ∣Apk∣=k+1|A_{p^k}|=k+1。
  • (3)
    spkql<32s_{p^kq^l}<\dfrac{3}{2}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) 8の正の約数は 1,2,4,81,2,4,8 なので
s8=1+122+142+182=8564. s_8=1+\frac{1}{2^2}+\frac{1}{4^2}+\frac{1}{8^2}=\frac{85}{64}.
12の正の約数は 1,2,3,4,6,121,2,3,4,6,12 なので
s12=1+122+132+142+162+1122=210144=3524. s_{12}=1+\frac{1}{2^2}+\frac{1}{3^2}+\frac{1}{4^2}+\frac{1}{6^2}+\frac{1}{12^2}=\frac{210}{144}=\frac{35}{24}.

(2) pp は素数だから、pkp^k の正の約数は 1,p,p2,…,pk1,p,p^2,\ldots,p^k である。したがって
∣Apk∣=k+1. |A_{p^k}|=k+1.

(3) pkqℓp^kq^\ell の正の約数は piqj (0≦i≦k, 0≦j≦ℓ)p^iq^j\ (0\leqq i\leqq k,\ 0\leqq j\leqq\ell) だから
spkqℓ=∑i=0k∑j=0ℓ1p2iq2j=(∑i=0kp−2i)(∑j=0ℓq−2j). s_{p^kq^\ell}=\sum_{i=0}^k\sum_{j=0}^\ell\frac{1}{p^{2i}q^{2j}}=\left(\sum_{i=0}^k p^{-2i}\right)\left(\sum_{j=0}^\ell q^{-2j}\right).
有限等比級数は対応する無限等比級数より真に小さいので
spkqℓ<1(1−p−2)(1−q−2). s_{p^kq^\ell}<\frac{1}{(1-p^{-2})(1-q^{-2})}.
異なる素数の小さい方は少なくとも 22、大きい方は少なくとも 33 であり、x>1x>1 では (1−x−2)−1(1-x^{-2})^{-1} は減少する。よって
1(1−p−2)(1−q−2)≦1(1−2−2)(1−3−2)=43⋅98=32, \frac{1}{(1-p^{-2})(1-q^{-2})}\leqq\frac{1}{(1-2^{-2})(1-3^{-2})}=\frac{4}{3}\cdot\frac{9}{8}=\frac{3}{2},
従って spkqℓ<32s_{p^kq^\ell}<\frac{3}{2}。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 素因数分解による約数表示
  • 有限等比級数の和
  • 積の評価と大小比較

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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