東海大学/2022年度/2日目

2東海大学 2022年 数学 第2問解答・解説

数学と人間の活動(整数)数列

1問題

東海大学2022年度第2問
自然数aaに対してf(a)f(a)をaaの正の約数の逆数の総和とする。
(1)  f(28)=ア,f(6000)=イf(28)=\boxed{\text{ア}},\qquad f(6000)=\boxed{\text{イ}}。
(2)  nnを自然数とするとき、f(2n)=ウ,f(6n)=エf(2^n)=\boxed{\text{ウ}},\qquad f(6^n)=\boxed{\text{エ}}である。
(3)  自然数aaが2≦a≦3002\leqq a\leqq300の範囲を動くとき、f(a)f(a)はa=オa=\boxed{\text{オ}}において最小値カ\boxed{\text{カ}}をとる。
(4)  f(a)=6029f(a)=\frac{60}{29}を満たす自然数を小さい順に2つ求めると、a=キ, クa=\boxed{\text{キ}},\ \boxed{\text{ク}}である。
(5)  f(a)=315143f(a)=\frac{315}{143}を満たす最小の自然数はケ\boxed{\text{ケ}}である。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    ア=2, イ=403125\text{ア}=2,\ \text{イ}=\dfrac{403}{125}
  • (2)
    ウ=2−12n, エ=(2−12n)(32−12⋅3n)\text{ウ}=2-\dfrac1{2^n},\ \text{エ}=\left(2-\dfrac1{2^n}\right)\left(\dfrac32-\dfrac1{2\cdot3^n}\right)
  • (3)
    オ=293, カ=294293\text{オ}=293,\ \text{カ}=\dfrac{294}{293}
  • (4)
    キ=174, ク=812\text{キ}=174,\ \text{ク}=812
  • (5)
    ケ=1144\text{ケ}=1144

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

約数逆数和を素因数冪ごとの有限等比和に分解し、素因数からの下界と既約分数の分母で最小解を絞る。

解答

自然数aaの正の約数の逆数の和をf(a)f(a)とする。互いに素なu,vu,vについて、uvuvの各約数は一意にdede(dd は uu の約数、ee は vv の約数)と表せるから、f(uv)=f(u)f(v)f(uv)=f(u)f(v)。また、素数pp、正整数eeに対して
f(pe)=1+1p+⋯+1pe=1−p−(e+1)1−p−1. f(p^e)=1+\dfrac1p+\cdots+\dfrac1{p^e}=\dfrac{1-p^{-(e+1)}}{1-p^{-1}}.

(1)

28=22⋅728=2^2\cdot7、6000=24⋅3⋅536000=2^4\cdot3\cdot5^3より
f(28)=(1+12+14)(1+17)=2, f(28)=\left(1+\dfrac12+\dfrac14\right)\left(1+\dfrac17\right)=2,
f(6000)=3116⋅43⋅156125=403125. f(6000)=\dfrac{31}{16}\cdot\dfrac43\cdot\dfrac{156}{125}=\dfrac{403}{125}.

(2)

有限等比和から
f(2n)=2−12n,f(6n)=f(2n)f(3n)=(2−12n)(32−12⋅3n). f(2^n)=2-\dfrac1{2^n},\qquad f(6^n)=f(2^n)f(3^n)=\left(2-\dfrac1{2^n}\right)\left(\dfrac32-\dfrac1{2\cdot3^n}\right).

(3)

合成数a≦300a\leqq300の最大の素因数をppとすると2p≦a≦3002p\leqq a\leqq300なのでp≦149p\leqq149。1,p1,pはaaの約数だからf(a)≧1+1p≧1+1149>1+1293f(a)\geqq1+\dfrac{1}{p}\geqq1+\dfrac{1}{149}>1+\dfrac{1}{293}。一方、素数aaならf(a)=1+1af(a)=1+\dfrac{1}{a}である。293293は293<18\sqrt{293}<18以下の素数2,3,5,7,11,13,172,3,5,7,11,13,17のいずれでも割れず、素数であり、294294から300300まではすべて合成数である。したがって範囲内の最大の素数は293293で、最小値はf(293)=294293f(293)=\dfrac{294}{293}。

(4)

f(a)f(a)は、aaの正の約数の和をaaで割った値であり、6029\dfrac{60}{29}は既約だからaa は 2929 で割り切れる。a=29ema=29^e m、mm は 2929 で割り切れないとする。e≧2e\geqq2ならa≧841a\geqq841。e=1e=1ならf(a)=f(29)f(m)=3029f(m)f(a)=f(29)f(m)=\dfrac{30}{29}f(m)なのでf(m)=2f(m)=2。m≦28m\leqq28では素数冪についてf(m)<pp−1≦2f(m)<\dfrac{p}{p-1}\leqq2。素数冪でない合成数の値を調べると
m61012141518f(m)2957312785136m202122242628f(m)2110322118115221132 \begin{array}{c|rrrrrr} m&6&10&12&14&15&18\\\hline f(m)&2&\dfrac{9}{5}&\dfrac{7}{3}&\dfrac{12}{7}&\dfrac{8}{5}&\dfrac{13}{6}\\[2pt] m&20&21&22&24&26&28\\\hline f(m)&\dfrac{21}{10}&\dfrac{32}{21}&\dfrac{18}{11}&\dfrac{5}{2}&\dfrac{21}{13}&2 \end{array}
となる。よってf(m)=2f(m)=2となる最初の二つはm=6,28m=6,28。対応するaaは174,812174,812で、いずれも841841未満だから、求める二つである。

(5)

315 と 143 は互いに素なので、f(a)=315143f(a)=\dfrac{315}{143} ならaa は 143143 で割り切れる。a=143m<1144a=143m<1144ならm≦7m\leqq7でmm と 143143 は互いに素。したがって
f(a)=f(11)f(13)f(m)=168143f(m) f(a)=f(11)f(13)f(m)=\dfrac{168}{143}f(m)
よりf(m)=158f(m)=\dfrac{15}{8}が必要である。しかしm=1,2,…,7m=1,2,\ldots,7の値は1, 32, 43, 74, 65, 2, 871,\,\dfrac{3}{2},\,\dfrac{4}{3},\,\dfrac{7}{4},\,\dfrac{6}{5},\,2,\,\dfrac{8}{7}で、いずれも158\dfrac{15}{8}でない。f(8)=158f(8)=\dfrac{15}{8}なので最小の解はa=143⋅8=1144a=143\cdot8=1144。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 等比数列の一般項と和

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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