浜松医科大学/2023年度/前期

1浜松医科大学 2023年 数学 第1問解答・解説

いろいろな式数学と人間の活動(整数)

1問題

浜松医科大学2023年度第1問
問題
次の条件を満たす係数が整数の多項式 f(x)f(x) を考える。
(I)f(0) は 4 で割り切れない。(II)方程式 f(x)=0 は x=1 で重解をもつ。(III)方程式 f(x)=x(x−1)(x−2) は異なる整数解をもつ。 \begin{array}{ll} \text{(I)} & f(0)\text{ は }4\text{ で割り切れない。}\\ \text{(II)} & \text{方程式 }f(x)=0\text{ は }x=1\text{ で重解をもつ。}\\ \text{(III)} & \text{方程式 }f(x)=x(x-1)(x-2)\text{ は異なる整数解をもつ。} \end{array}
このとき、f(4)f(4) を36で割ったときの余りを求めよ。
この問題に対する右の答案Aに対して、2つの下線部(a)および(b)の詳しい証明を与えよ。ただし、2つの波線部の事実は証明なしに用いてよい。
答案A
条件(II)より、因数定理を用いれば f(x)=(x−1)2g(x)f(x)=(x-1)^2g(x) を満たす係数が整数の多項式 g(x)g(x) が存在する。このとき、条件(III)を満たす整数解の中で1以外の解 x0x_0 をとれば、
(x0−1)g(x0)=x0(x0−2)(#) (x_0-1)g(x_0)=x_0(x_0-2)\qquad(\#)
が成立する。ここで、g(x0)g(x_0) は整数であるから、式(#)を満たす x0x_0 は 0 または 2‾ (a)\underline{0\text{ または }2}\ \text{(a)} である。もし x0=0x_0=0 とすれば、f(0)=0f(0)=0 となり、この値は4で割り切れるから、条件(I)に反する。ゆえに x0≠0x_0\neq 0 であるから x0=2x_0=2 であり、このとき、式(#)より
g(2)=0 g(2)=0
であるから、再び因数定理を用いれば、
g(x)=(x−2)h(x) g(x)=(x-2)h(x)
を満たす係数が整数の多項式 h(x)h(x) が存在する。よって、
f(x)=(x−1)2(x−2)h(x) f(x)=(x-1)^2(x-2)h(x)
と表すことができるから、h(4) は奇数である‾ (b)\underline{h(4)\text{ は奇数である}}\ \text{(b)}。以上より、整数 mm を用いて h(4)=2m+1h(4)=2m+1 とおけば、
f(4)=18h(4)=36m+18 f(4)=18h(4)=36m+18
であるから、f(4)f(4) を36で割ったときの余りは18である。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (a) x0=0x_0=0 または 22、条件(I)から x0=2x_0=2。(b) h(4)h(4) は奇数。f(4)f(4) を 3636 で割った余りは 1818。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

条件(II)より答案Aにあるとおり、係数が整数の多項式 g(x)g(x) を用いて
f(x)=(x−1)2g(x) f(x)=(x-1)^2g(x)
と表せる。条件(III)の方程式は x=1x=1 で成り立つ。実際、条件(II)より f(1)=0f(1)=0 であり、右辺も 1⋅(1−1)⋅(1−2)=01\cdot(1-1)\cdot(1-2)=0 だからである。この方程式は異なる整数解をもつので、そのうち 11 でない整数解を x0x_0 とする。

x0x_0 は条件(III)の方程式を満たすから、
(x0−1)2g(x0)=x0(x0−1)(x0−2) (x_0-1)^2g(x_0)=x_0(x_0-1)(x_0-2)
である。x0≠1x_0\ne1 より両辺を x0−1x_0-1 で割ると、
(x0−1)g(x0)=x0(x0−2) (x_0-1)g(x_0)=x_0(x_0-2)
を得る。x0x_0 と g(x0)g(x_0) は整数なので、左辺は x0−1x_0-1 の倍数である。したがって x0−1x_0-1 は右辺も割り切る。一方、
x0(x0−2)=(x0−1)2−1 x_0(x_0-2)=(x_0-1)^2-1
だから、x0−1x_0-1 は −1-1 を割り切る。よって x0−1=1x_0-1=1 または x0−1=−1x_0-1=-1 であり、x0=2x_0=2 または x0=0x_0=0 となる。これで (a) が示された。

もし x0=0x_0=0 なら、条件(III)の方程式から f(0)=0f(0)=0 となり、f(0)f(0) は 44 で割り切れる。これは条件(I)に反する。したがって x0=2x_0=2 である。このとき、上の等式 (x0−1)g(x0)=x0(x0−2)(x_0-1)g(x_0)=x_0(x_0-2) に x0=2x_0=2 を代入して g(2)=0g(2)=0 を得る。因数定理により、係数が整数の多項式 h(x)h(x) を用いて
g(x)=(x−2)h(x),f(x)=(x−1)2(x−2)h(x) g(x)=(x-2)h(x),\qquad f(x)=(x-1)^2(x-2)h(x)
と表せる。

この因数分解を x=0x=0 に代入すると
f(0)=−2h(0) f(0)=-2h(0)
である。条件(I)より −2h(0)-2h(0) は 44 で割り切れないから、整数 h(0)h(0) は奇数である。h(x)=a0+a1x+⋯+anxnh(x)=a_0+a_1x+\cdots+a_nx^n(各 aka_k は整数)と書けば、
h(4)=a0+4a1+42a2+⋯+4nan h(4)=a_0+4a_1+4^2a_2+\cdots+4^na_n
であり、a0=h(0)a_0=h(0) は奇数、残りの項はすべて偶数である。ゆえに h(4)h(4) は奇数であり、(b) が示された。

最後に、ある整数 mm を用いて h(4)=2m+1h(4)=2m+1 と書ける。したがって
f(4)=(4−1)2(4−2)h(4)=18(2m+1)=36m+18. f(4)=(4-1)^2(4-2)h(4)=18(2m+1)=36m+18.
よって f(4)f(4) を 3636 で割ったときの余りは 1818 である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

浜松医科大学の数学を、過去 10 年分まとめて解けるものがあったら使いたいですか?

次にやること

同じ年度の次の問題第2問へ進む極限・微分法・積分法

浜松医科大学のほかの年度

似た問題を、ほかの大学で