浜松医科大学/2023年度/前期

2浜松医科大学 2023年 数学 第2問解答・解説

極限微分法積分法

1問題

浜松医科大学2023年度第2問
医療で使われる技術の1つとして、磁気共鳴画像法(MRI)がある。MRIは画像の濃淡を表す関数、例えば
M(x)=lim⁡n→∞In(x)(x は実数) M(x)=\lim_{n\to\infty}I_n(x)\qquad(x\text{ は実数})
を用いて体内の様子を可視化する技術である。ここで、In(x)I_n(x) は
In(x)=∫0ne−tcos⁡(tx) dt(n=1,2,3,⋯ ) I_n(x)=\int_0^n e^{-t}\cos(tx)\,dt\qquad(n=1,2,3,\cdots)
である。以下の問いに答えよ。
(1) 定積分 In(x)I_n(x) を求めよ。
(2) 極限 M(x)=lim⁡n→∞In(x)\displaystyle M(x)=\lim_{n\to\infty}I_n(x) を求めよ。
(3) 関数 y=M(x)y=M(x) について、増減、極値、グラフの凹凸および変曲点を調べて、そのグラフをかけ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら、または詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) Jn(x)=∫0ne−tsin⁡(tx) dtJ_n(x)=\int_0^n e^{-t}\sin(tx)\,dt とおく。部分積分をそれぞれに用いると
In(x)=1−e−ncos⁡(nx)−xJn(x),Jn(x)=−e−nsin⁡(nx)+xIn(x) I_n(x)=1-e^{-n}\cos(nx)-xJ_n(x),\qquad J_n(x)=-e^{-n}\sin(nx)+xI_n(x)
を得る。第2式を第1式に代入し、1+x2>01+x^2>0 に注意して
In(x)=1−e−ncos⁡(nx)+xe−nsin⁡(nx)1+x2 \boxed{I_n(x)=\frac{1-e^{-n}\cos(nx)+xe^{-n}\sin(nx)}{1+x^2}}
となる。これはすべての実数 xx について成り立つ。

(2) 実数 xx を固定すると
∣e−n{xsin⁡(nx)−cos⁡(nx)}∣≦(∣x∣+1)e−n⟶0. \left|e^{-n}\{x\sin(nx)-\cos(nx)\}\right| \leqq (|x|+1)e^{-n}\longrightarrow 0.
したがって
M(x)=11+x2. \boxed{M(x)=\frac{1}{1+x^2}}.

(3) M′(x)=−2x(1+x2)2M'(x)=-\dfrac{2x}{(1+x^2)^2} より、x<0x<0 では M′(x)>0M'(x)>0、x>0x>0 では M′(x)<0M'(x)<0 である。ゆえに x<0x<0 で増加し、x>0x>0 で減少する。x=0x=0 で極大値かつ最大値 M(0)=1M(0)=1 をとる。M(x)>0M(x)>0 であり、x→∞x\to\infty、x→−∞x\to-\infty のとき M(x)→0M(x)\to0 なので、極小値も最小値もない。

さらに
M′′(x)=2(3x2−1)(1+x2)3. M''(x)=\frac{2(3x^2-1)}{(1+x^2)^3}.
したがって ∣x∣<1/3|x|<1/\sqrt3 では M′′(x)<0M''(x)<0 で上に凸、∣x∣>1/3|x|>1/\sqrt3 では M′′(x)>0M''(x)>0 で下に凸である。x=±1/3x=\pm1/\sqrt3 の前後で凹凸が変わり、M(±1/3)=3/4M(\pm1/\sqrt3)=3/4 だから、変曲点は
(−13,34),(13,34) \left(-\frac1{\sqrt3},\frac34\right),\qquad \left(\frac1{\sqrt3},\frac34\right)
である。M(−x)=M(x)>0M(-x)=M(x)>0 より、グラフは yy 軸対称で (0,1)(0,1) を通り、xx 軸とは交わらない。y=0y=0 を水平漸近線とする。以上を図示すると次のようになる。黒点は極大点と変曲点である。
横軸x、縦軸yに正方向の矢印があり、原点にOと書かれている。曲線は左右対称の山形で、頂点の黒丸に(0,1)、その左右の黒丸に対応する横軸の位置に−1/√3、1/√3、縦軸付近に高さ3/4の表示がある。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 合成関数の微分
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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