福島県立医科大学/2023年度/前期

2福島県立医科大学 2023年 数学 第2問解答・解説

いろいろな式

1問題

福島県立医科大学2023年度第2問
a,ba,b は実数の定数とする。xx の多項式
f(x)=ax4−(a+1)bx3+(a2+b2+1)x2−(a+1)bx+a f(x)=ax^{4}-(a+1)bx^{3}+(a^{2}+b^{2}+1)x^{2}-(a+1)bx+a
について、以下の問いに答えよ。

(1) a=αβ, b=α+βa=\alpha\beta,\ b=\alpha+\beta を満たす複素数 α,β\alpha,\beta を a,ba,b で表せ。

(2) (1)の α,β\alpha,\beta について、f(α)f(\alpha) と f(β)f(\beta) の値を求めよ。

(3) 0でない複素数 zz が f(z)=0f(z)=0 を満たすとき、f(1z)f\left(\dfrac{1}{z}\right) の値を求めよ。

(4) 方程式 f(x)=0f(x)=0 が異なる4つの実数解をもつための a,ba,b の条件を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    α=b+b2−4a2,β=b−b2−4a2(符号の割当ては任意)\alpha=\frac{b+\sqrt{b^2-4a}}{2},\quad \beta=\frac{b-\sqrt{b^2-4a}}{2}\quad(\text{符号の割当ては任意})
  • (2)
    f(α)=f(β)=0f(\alpha)=f(\beta)=0
  • (3)
    00
  • (4)
    a≠0, a≠1, b2−4a>0, b2≠(a+1)2a\ne0,\ a\ne1,\ b^2-4a>0,\ b^2\ne(a+1)^2

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) α+β=b, αβ=a\alpha+\beta=b,\ \alpha\beta=a より、α,β\alpha,\beta は二次方程式
t2−bt+a=0 t^2-bt+a=0
の解である。したがって
α=b+b2−4a2,β=b−b2−4a2 \alpha=\frac{b+\sqrt{b^2-4a}}{2},\qquad \beta=\frac{b-\sqrt{b^2-4a}}{2}
と表せる(α,β\alpha,\beta の割当ては任意)。

(2) 展開すると
(x2−bx+a)(ax2−bx+1)=ax4−(a+1)bx3+(a2+b2+1)x2−(a+1)bx+a=f(x) (x^2-bx+a)(ax^2-bx+1)=ax^4-(a+1)bx^3+(a^2+b^2+1)x^2-(a+1)bx+a=f(x)
である。(1)より α,β\alpha,\beta は x2−bx+a=0x^2-bx+a=0 の解だから、
f(α)=f(β)=0. f(\alpha)=f(\beta)=0.

(3) z≠0z\ne0 なので、因数分解を用いて
f ⁣(1z)=(1z2−bz+a)(az2−bz+1)=(az2−bz+1)(z2−bz+a)z4=f(z)z4=0. f\!\left(\frac1z\right)=\left(\frac{1}{z^2}-\frac bz+a\right)\left(\frac a{z^2}-\frac bz+1\right)=\frac{(az^2-bz+1)(z^2-bz+a)}{z^4}=\frac{f(z)}{z^4}=0.
よって求める値は 00 である。

(4) a=0a=0 のとき、f(x)=−bx3+(b2+1)x2−bxf(x)=-bx^3+(b^2+1)x^2-bx は4次式ではなく、4つの異なる実数解をもたない。以下 a≠0a\ne0 とする。
P(x)=x2−bx+a,Q(x)=ax2−bx+1 P(x)=x^2-bx+a,\qquad Q(x)=ax^2-bx+1
とおくと f(x)=P(x)Q(x)f(x)=P(x)Q(x) であり、両二次方程式の判別式はともに b2−4ab^2-4a である。したがって、それぞれが異なる2つの実数解をもつための条件は
b2−4a>0 b^2-4a>0
である。

さらに、両者に共通解がないことが必要である。P(r)=0P(r)=0 とすると r2=br−ar^2=br-a だから
Q(r)=ar2−br+1=(a−1)(br−a−1). Q(r)=ar^2-br+1=(a-1)(br-a-1).
従って、a=1a=1 なら P=QP=Q となり共通解をもち、a≠1a\ne1 のときは共通解があることと br=a+1br=a+1 を満たす PP の解があることが同値である。b≠0b\ne0 なら候補 r=(a+1)/br=(a+1)/b を P(r)P(r) に代入すると
P ⁣(a+1b)=(a+1)2−b2b2, P\!\left(\frac{a+1}{b}\right)=\frac{(a+1)^2-b^2}{b^2},
ゆえに共通解がある条件は b2=(a+1)2b^2=(a+1)^2 である。b=0b=0 の場合にも、a≠1a\ne1 のもとで共通解があるのは a=−1a=-1 のときであり、これは同じ条件 b2=(a+1)2b^2=(a+1)^2 に当たる。

以上より、4つの異なる実数解をもつための必要十分条件は
a≠0,a≠1,b2−4a>0,b2≠(a+1)2 a\ne0,\qquad a\ne1,\qquad b^2-4a>0,\qquad b^2\ne(a+1)^2
である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 二次因子の根と係数

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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