福島県立医科大学/2023年度/前期

1福島県立医科大学 2023年 数学 第1問解答・解説

数と式数列数学と人間の活動(整数)データの分析三角関数微分法

1問題

福島県立医科大学2023年度第1問
以下の各問いに答えよ。

(1) a=2−3, b=2+3a=\sqrt{2-\sqrt{3}},\ b=\sqrt{2+\sqrt{3}} について、b7−a7=cdb^{7}-a^{7}=c\sqrt{d} となる2以上の整数 c,dc,d を求めよ。

(2) 自然数 nn について、3n3^{n} を5で割ったときの余りを rnr_{n} とする。すべての自然数 nn について、等式 rn+m=rnr_{n+m}=r_{n} を満たす最小の自然数 mm を求めよ。また、202320232023^{2023} を5で割ったときの余りを求めよ。

(3) 右表は、100人の生徒を2つのクラスX、Yに分けて行った試験の結果である。100人全員の点数についての平均点が60点、分散が87であるとき、Xクラスの平均点 xˉ\bar{x} の値を求めよ。ただし、xˉ<yˉ\bar{x}<\bar{y} である。
クラス人数平均点分散X60xˉ83Y40yˉ78 \begin{array}{c|c|c|c} \text{クラス}&\text{人数}&\text{平均点}&\text{分散}\\\hline X&60&\bar{x}&83\\ Y&40&\bar{y}&78 \end{array}

(4) 関数 f(x)=e3xcos⁡3xf(x)=e^{\sqrt{3}x}\cos 3x の第50次導関数を f(50)(x)f^{(50)}(x) とする。三角関数の合成を考えることにより、方程式 f(50)(x)=0f^{(50)}(x)=0 の 0≦x≦2π0\leqq x\leqq 2\pi における解をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    c=71,d=2c=71,\quad d=2
  • (2) 最小の m
    m=4m=4
  • (2) 余り
    22
  • (3)
    xˉ=58\bar{x}=58
  • (4)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)

a=2−3a=\sqrt{2-\sqrt{3}}、b=2+3b=\sqrt{2+\sqrt{3}} は正の数で、ab=4−3=1ab=\sqrt{4-3}=1、a2+b2=4a^{2}+b^{2}=4 である。よって (a+b)2=4+2=6(a+b)^{2}=4+2=6 より a+b=6a+b=\sqrt{6}。また (b−a)2=4−2=2(b-a)^{2}=4-2=2 で b>ab>a より b−a=2b-a=\sqrt{2} である。
sn=bn−ans_{n}=b^{n}-a^{n} とおくと、bn−an=(a+b)(bn−1−an−1)−ab(bn−2−an−2)b^{n}-a^{n}=(a+b)(b^{n-1}-a^{n-1})-ab(b^{n-2}-a^{n-2}) より
sn=6 sn−1−sn−2 s_{n}=\sqrt{6}\,s_{n-1}-s_{n-2}
である。s0=0s_{0}=0、s1=2s_{1}=\sqrt{2} から順に計算すると
s2=23,s3=52,s4=83,s5=192,s6=303,s7=712 s_{2}=2\sqrt{3},\quad s_{3}=5\sqrt{2},\quad s_{4}=8\sqrt{3},\quad s_{5}=19\sqrt{2},\quad s_{6}=30\sqrt{3},\quad s_{7}=71\sqrt{2}
となる。よって b7−a7=712b^{7}-a^{7}=71\sqrt{2} であり、c=71c=71、d=2d=2 である。

(2)

3n3^{n} を 5 で割った余り rnr_{n} は、n=1, 2, 3, 4, ⋯n=1,\,2,\,3,\,4,\,\cdots で 3, 4, 2, 1, ⋯3,\,4,\,2,\,1,\,\cdots と繰り返すので、周期は 4 である。rn+m=rnr_{n+m}=r_{n} がすべての自然数 nn で成り立つのは、3m3^{m} を 5 で割った余りが 1 のときである。m=1, 2, 3m=1,\,2,\,3 では余りは 1 にならず、m=4m=4 で初めて 1 になるので、最小の mm は 4 である。
次に、2023 を 5 で割った余りは 3 なので、202320232023^{2023} を 5 で割った余りは r2023r_{2023} に等しい。2023=4⋅505+32023=4\cdot 505+3 より r2023=r3=2r_{2023}=r_{3}=2 である。よって余りは 2 である。

(3)

クラス X、Y の人数は 60 人、40 人なので、全体の平均点が 60 点より
60xˉ+40yˉ100=60つまり3xˉ+2yˉ=300 \dfrac{60\bar{x}+40\bar{y}}{100}=60\quad\text{つまり}\quad 3\bar{x}+2\bar{y}=300
である。全体の分散は、群内の分散と群の平均の 60 からのずれを使って
87=1100{60(83+(xˉ−60)2)+40(78+(yˉ−60)2)} 87=\dfrac{1}{100}\left\{60\left(83+(\bar{x}-60)^{2}\right)+40\left(78+(\bar{y}-60)^{2}\right)\right\}
となるので、60(xˉ−60)2+40(yˉ−60)2=60060(\bar{x}-60)^{2}+40(\bar{y}-60)^{2}=600 である。
u=xˉ−60u=\bar{x}-60、v=yˉ−60v=\bar{y}-60 とおくと、3xˉ+2yˉ=3003\bar{x}+2\bar{y}=300 より 3u+2v=03u+2v=0 なので v=−32uv=-\dfrac{3}{2}u である。これを代入して
60u2+40⋅94u2=150u2=600 60u^{2}+40\cdot\dfrac{9}{4}u^{2}=150u^{2}=600
より u2=4u^{2}=4、すなわち u=±2u=\pm 2 である。
u=2u=2 のとき xˉ=62\bar{x}=62、yˉ=57\bar{y}=57 となり xˉ<yˉ\bar{x}<\bar{y} を満たさない。u=−2u=-2 のとき xˉ=58\bar{x}=58、yˉ=63\bar{y}=63 となり条件を満たす。よって xˉ=58\bar{x}=58 である。

(4)

3+3i=23(cos⁡π3+isin⁡π3)\sqrt{3}+3i=2\sqrt{3}\left(\cos\dfrac{\pi}{3}+i\sin\dfrac{\pi}{3}\right) より、f(x)f(x) は複素数値関数 e(3+3i)xe^{(\sqrt{3}+3i)x} の実部である。よって f(n)(x)f^{(n)}(x) は (3+3i)ne(3+3i)x(\sqrt{3}+3i)^{n}e^{(\sqrt{3}+3i)x} の実部であり、
f(n)(x)=(23)ne3xcos⁡(3x+nπ3) f^{(n)}(x)=(2\sqrt{3})^{n}e^{\sqrt{3}x}\cos\left(3x+\dfrac{n\pi}{3}\right)
である。n=50n=50 のとき 50π3=16π+2π3\dfrac{50\pi}{3}=16\pi+\dfrac{2\pi}{3} なので、(23)50e3x>0(2\sqrt{3})^{50}e^{\sqrt{3}x}>0 より、f(50)(x)=0f^{(50)}(x)=0 は cos⁡(3x+2π3)=0\cos\left(3x+\dfrac{2\pi}{3}\right)=0 と同じである。
よって 3x+2π3=π2+kπ3x+\dfrac{2\pi}{3}=\dfrac{\pi}{2}+k\pi(kk は整数)より x=(6k−1)π18x=\dfrac{(6k-1)\pi}{18} である。0≦x≦2π0\leqq x\leqq 2\pi を満たすのは 1≦k≦61\leqq k\leqq 6 のときで、
x=5π18, 11π18, 17π18, 23π18, 29π18, 35π18 x=\dfrac{5\pi}{18},\ \dfrac{11\pi}{18},\ \dfrac{17\pi}{18},\ \dfrac{23\pi}{18},\ \dfrac{29\pi}{18},\ \dfrac{35\pi}{18}
である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 漸化式
  • 約数・倍数
  • 分散と標準偏差
  • 三角関数の加法定理
  • 積の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 三角関数の微分
  • 合成関数の微分

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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