富山大学/2026年度

2富山大学 2026年 数学 第2問解答・解説

三角関数微分・積分の考え極限

1問題

富山大学2026年度第2問
nn を正の整数とし、各 nn に対して、次を満たす連続関数 fn(x)f_{n}(x) (0≦x≦π)(0\leqq x\leqq \pi) を考える。
fn(x)={αn(x=0)sin⁡nxsin⁡x(0<x<π)βn(x=π) f_{n}(x)= \begin{cases} \alpha_{n} & (x=0)\\ \dfrac{\sin nx}{\sin x} & (0<x<\pi)\\ \beta_{n} & (x=\pi) \end{cases}
また、InI_{n}、JnJ_{n} を次で定める。
In=∫0πfn(x) dx I_{n}=\displaystyle\int_{0}^{\pi} f_{n}(x)\,dx
Jn=∫0π{fn(x)}2 dx J_{n}=\displaystyle\int_{0}^{\pi} \{f_{n}(x)\}^{2}\,dx

(1) αn\alpha_{n}、βn\beta_{n} をそれぞれ nn を用いて表せ。

(2) すべての nn について、In+2−In=0I_{n+2}-I_{n}=0 が成り立つことを示せ。

(3) Jn+1−JnJ_{n+1}-J_{n} を求めよ。

(4) JnJ_{n} を nn を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    αn=n, βn=(−1)n+1n\alpha_{n}=n,\ \beta_{n}=(-1)^{n+1}n。
  • (2)
    In+2−In=0I_{n+2}-I_{n}=0。
  • (3)
    Jn+1−Jn=πJ_{n+1}-J_{n}=\pi。
  • (4)
    Jn=nπJ_{n}=n\pi。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) lim⁡x→0sin⁡nxsin⁡x=n\displaystyle\lim_{x\to 0}\frac{\sin nx}{\sin x}=n である。x=π−yx=\pi-y とおくと
sin⁡(n(π−y))sin⁡(π−y)=(−1)n+1sin⁡nysin⁡y→(−1)n+1n. \frac{\sin(n(\pi-y))}{\sin(\pi-y)}=(-1)^{n+1}\frac{\sin ny}{\sin y}\to(-1)^{n+1}n.
よって αn=n\alpha_{n}=n、βn=(−1)n+1n\beta_{n}=(-1)^{n+1}n。

(2) fn+2(x)−fn(x)=sin⁡((n+2)x)−sin⁡(nx)sin⁡x=2cos⁡((n+1)x)f_{n+2}(x)-f_{n}(x)=\dfrac{\sin((n+2)x)-\sin(nx)}{\sin x}=2\cos((n+1)x)(0<x<π0<x<\pi)。両辺は 0≦x≦π0\leqq x\leqq\pi で連続なので、端点でも成り立つ。したがって
In+2−In=2∫0πcos⁡((n+1)x) dx=2n+1[sin⁡((n+1)x)]0π=0. I_{n+2}-I_{n}=2\int_{0}^{\pi}\cos((n+1)x)\,dx=\frac{2}{n+1}\left[\sin((n+1)x)\right]_{0}^{\pi}=0.

(3) fn+1−fn=cos⁡((2n+1)x/2)cos⁡(x/2)f_{n+1}-f_{n}=\dfrac{\cos((2n+1)x/2)}{\cos(x/2)}、fn+1+fn=sin⁡((2n+1)x/2)sin⁡(x/2)f_{n+1}+f_{n}=\dfrac{\sin((2n+1)x/2)}{\sin(x/2)}(0<x<π0<x<\pi)。よって
fn+12−fn2=sin⁡((2n+1)x)sin⁡x=f2n+1. f_{n+1}^{2}-f_{n}^{2}=\frac{\sin((2n+1)x)}{\sin x}=f_{2n+1}.
したがって
Jn+1−Jn=I2n+1=I1=π. J_{n+1}-J_{n}=I_{2n+1}=I_{1}=\pi.
ここで最後の等号は (2) と I1=πI_{1}=\pi による。

(4) J1=πJ_{1}=\pi であり、(3) より Jk+1−Jk=π (k≧1)J_{k+1}-J_{k}=\pi\ (k\geqq 1) だから
Jn=J1+∑k=1n−1π=nπ. J_{n}=J_{1}+\sum_{k=1}^{n-1}\pi=n\pi.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の相互関係
  • 定積分
  • 関数の極限

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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