大阪公立大学/2022年度/前期

1大阪公立大学 2022年 数学 第1問解答・解説

極限微分法積分法

1問題

大阪公立大学2022年度第1問

log⁡\log を自然対数、ee をその底とする。次の問いに答えよ。
問1 x≧0x\geqq 0 のとき、x−x22≦log⁡(1+x)≦x−x22+x33x-\frac{x^{2}}{2}\leqq \log(1+x)\leqq x-\frac{x^{2}}{2}+\frac{x^{3}}{3}が成り立つことを示せ。
問2 t≧0t\geqq 0 とする。次の極限を tt を用いて表せ。lim⁡n→∞ent(1+tn)−n2\lim_{n\to\infty}e^{nt}\left(1+\frac{t}{n}\right)^{-n^{2}}
問3 問2で求めた極限を f(t)f(t) とおく。このとき∫0100f(t) dt<e500050\int_{0}^{100}f(t)\,dt<\frac{e^{5000}}{50}が成り立つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1
    両側の不等式が成り立つ。
  • 問2
    f(t)=et2/2f(t)=e^{t^2/2}
  • 問3
    ∫0100f(t) dt<e500050\displaystyle\int_{0}^{100} f(t)\,dt<\dfrac{e^{5000}}{50}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

問1では F(x)=log⁡(1+x)−x+x2/2F(x)=\log(1+x)-x+x^2/2 とおくと、F(0)=0F(0)=0、F′(x)=x2/(1+x)≧0F'(x)=x^2/(1+x)\geqq0。従って log⁡(1+x)≧x−x2/2\log(1+x)\geqq x-x^2/2。また G(x)=x−x2/2+x3/3−log⁡(1+x)G(x)=x-x^2/2+x^3/3-\log(1+x) とおくと、G(0)=0G(0)=0、G′(x)=x3/(1+x)≧0G'(x)=x^3/(1+x)\geqq0。ゆえに
x−x22≦log⁡(1+x)≦x−x22+x33. x-\frac{x^2}{2}\leqq\log(1+x)\leqq x-\frac{x^2}{2}+\frac{x^3}{3}.

問2では、問1の不等式に x=t/nx=t/n を代入する。t≧0t\geqq0 を固定すると
t22−t33n≦nt−n2log⁡(1+tn)≦t22. \frac{t^2}{2}-\frac{t^3}{3n}\leqq nt-n^2\log\left(1+\frac tn\right)\leqq\frac{t^2}{2}.
従って指数部は t2/2t^2/2 に収束し、
f(t)=lim⁡n→∞ent(1+tn)−n2=et2/2. f(t)=\lim_{n\to\infty}e^{nt}\left(1+\frac tn\right)^{-n^2}=e^{t^2/2}.

問3で f′(t)=tf(t)f'(t)=t f(t)。0≦t≦900\leqq t\leqq90 では単調増加なので
∫090f(t) dt≦90e4050. \int_0^{90}f(t)\,dt\leqq90e^{4050}.
また 90≦t≦10090\leqq t\leqq100 では f(t)≦f′(t)/90f(t)\leqq f'(t)/90 だから
∫90100f(t) dt≦e5000−e405090<e500090. \int_{90}^{100}f(t)\,dt\leqq\frac{e^{5000}-e^{4050}}{90}<\frac{e^{5000}}{90}.
ここで H(x)=ex−1−xH(x)=e^x-1-x とおくと、x≧0x\geqq0 で H(0)=0H(0)=0、H′(x)=ex−1≧0H'(x)=e^x-1\geqq0 だから e475>476e^{475}>476。両辺を二乗すれば
e950>4762=226576>10125=90⋅2252, e^{950}>476^2=226576>10125=\frac{90\cdot225}{2},
従って 90e4050<(2/225)e500090e^{4050}<(2/225)e^{5000}。そこで
∫0100f(t) dt<(2225+190)e5000=150e5000, \int_0^{100}f(t)\,dt<\left(\frac2{225}+\frac1{90}\right)e^{5000}=\frac1{50}e^{5000},
が得られる。

問1は二つの差を関数にして微分し、どちらも0以上の導関数を持つことから示せます。問2では問1の上下評価をt/nt/nに適用し、指数全体を両側から挟むと極限が出ます。問3は区間を0〜90と90〜100に分けます。前半では増加性を使い、後半ではf′(t)=tf(t)f'(t)=tf(t)とt≧90t\geqq90から積分をffの端点差で上から押さえます。残った指数比較はH(x)=ex−1−xH(x)=e^{x}-1-xの微分からe475>476e^{475}>476を示し、二乗して確かめます。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 差関数の微分
  • はさみうち
  • 積分区間の分割
  • 導関数を用いた評価

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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