日本医科大学/2025年度/前期

II日本医科大学 2025年 数学 第II問解答・解説

図形の性質ベクトル図形と計量

1問題

日本医科大学2025年度第II問
OOを原点とする座標空間において、四面体OABCOABCはOA=OB=AB=1, AC=2, OC=BC=3OA=OB=AB=1,\ AC=2,\ OC=BC=\sqrt{3}を満たす。0<x<10<x<1を満たす実数xxに対し、線分OAOAをx:(1−x)x:(1-x)に内分する点をDDとする。点OOから平面ABCABCに垂線OHOHを下ろす。また、三角形ABCABCの内心をIIとし、三角形DHIDHIの面積をSSとする。a⃗=OA→, b⃗=OB→, c⃗=OC→\vec{a}=\overrightarrow{\mathrm{OA}},\ \vec{b}=\overrightarrow{\mathrm{OB}},\ \vec{c}=\overrightarrow{\mathrm{OC}}とおくとき、以下の各問いに答えよ。

問1 空欄に適する数を求めよ。答えのみでよい。
a⃗⋅b⃗=ア,b⃗⋅c⃗=イ,c⃗⋅a⃗=ウ \vec{a}\cdot\vec{b}=\boxed{\text{ア}},\quad \vec{b}\cdot\vec{c}=\boxed{\text{イ}},\quad \vec{c}\cdot\vec{a}=\boxed{\text{ウ}}

問2 空欄に適する数を求めよ。答えのみでよい。
OH→=エa⃗+オb⃗+カc⃗ \overrightarrow{\mathrm{OH}}=\boxed{\text{エ}}\vec{a}+\boxed{\text{オ}}\vec{b}+\boxed{\text{カ}}\vec{c}

問3 空欄に適する数を求めよ。答えのみでよい。
OI→=キa⃗+クb⃗+ケc⃗ \overrightarrow{\mathrm{OI}}=\boxed{\text{キ}}\vec{a}+\boxed{\text{ク}}\vec{b}+\boxed{\text{ケ}}\vec{c}

問4 S=224S=\frac{\sqrt{2}}{24}のとき、xxの値を求めよ。導出過程も記せ。

(計算用紙)

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1: (ア,イ,ウ)=(12,12,0)問2: (エ,オ,カ)=(12,13,16)問3: (キ,ク,ケ)=(3−12,3−33,3−36)問4: x=2−34\text{問1: }(\text{ア},\text{イ},\text{ウ})=\left(\frac12,\frac12,0\right)\quad \text{問2: }(\text{エ},\text{オ},\text{カ})=\left(\frac12,\frac13,\frac16\right)\quad \text{問3: }(\text{キ},\text{ク},\text{ケ})=\left(\frac{\sqrt3-1}{2},\frac{3-\sqrt3}{3},\frac{3-\sqrt3}{6}\right)\quad \text{問4: }x=\frac{2-\sqrt3}{4}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

内積から平面ABCの法線方向と垂線の足Hを決める。内心は面積比による頂点係数で表し、問4では平面ABC内の直交座標でHとIの一直線性を確かめて、空間成分から三角形DHIの面積を求める。

解答

辺の長さと内積の関係から、
a⃗⋅b⃗=OA2+OB2−AB22=12,b⃗⋅c⃗=OB2+OC2−BC22=12,c⃗⋅a⃗=OC2+OA2−CA22=0. \begin{aligned} \vec a\cdot\vec b&=\frac{OA^2+OB^2-AB^2}{2}=\frac12,\\ \vec b\cdot\vec c&=\frac{OB^2+OC^2-BC^2}{2}=\frac12,\\ \vec c\cdot\vec a&=\frac{OC^2+OA^2-CA^2}{2}=0. \end{aligned}
よって問1の答えは ア=12, イ=12, ウ=0\text{ア}=\frac12,\ \text{イ}=\frac12,\ \text{ウ}=0 である。

次に OH→=αa⃗+βb⃗+γc⃗\overrightarrow{OH}=\alpha\vec a+\beta\vec b+\gamma\vec c とおく。OHOH は平面 ABCABC に垂直なので,
OH→⋅(b⃗−a⃗)=0,OH→⋅(c⃗−a⃗)=0. \overrightarrow{OH}\cdot(\vec b-\vec a)=0,\qquad \overrightarrow{OH}\cdot(\vec c-\vec a)=0.
上で求めた内積を代入して整理すると,
−α+β+γ=0,−α+3γ=0. -\alpha+\beta+\gamma=0,\qquad -\alpha+3\gamma=0.
したがって (α,β,γ)=t(3,2,1)(\alpha,\beta,\gamma)=t(3,2,1) と書ける。ここで n⃗=3a⃗+2b⃗+c⃗\vec n=3\vec a+2\vec b+\vec c とおくと,
n⃗⋅a⃗=4,n⃗⋅n⃗=24. \vec n\cdot\vec a=4,\qquad \vec n\cdot\vec n=24.
点 HH は平面 ABCABC 上にあるから (OH→−a⃗)⋅n⃗=0(\overrightarrow{OH}-\vec a)\cdot\vec n=0 である。よって OH→=tn⃗\overrightarrow{OH}=t\vec n として 24t=424t=4,すなわち t=16t=\frac16 を得る。
OH→=16(3a⃗+2b⃗+c⃗)=12a⃗+13b⃗+16c⃗. \overrightarrow{OH}=\frac16(3\vec a+2\vec b+\vec c)=\frac12\vec a+\frac13\vec b+\frac16\vec c.
よって問2の答えは エ=12, オ=13, カ=16\text{エ}=\frac12,\ \text{オ}=\frac13,\ \text{カ}=\frac16 である。

三角形 ABCABC の内心 II について,内心を頂点とする三つの三角形は高さが等しいので,その面積比は各辺の長さの比に等しい。したがって頂点 A,B,CA,B,C に対応する係数は,それぞれ BC,CA,ABBC,CA,AB に比例し,
OI→=BC a⃗+CA b⃗+AB c⃗AB+BC+CA=3 a⃗+2b⃗+c⃗3+3. \overrightarrow{OI}=\frac{BC\,\vec a+CA\,\vec b+AB\,\vec c}{AB+BC+CA} =\frac{\sqrt3\,\vec a+2\vec b+\vec c}{3+\sqrt3}.
各係数を有理化すると,
OI→=3−12a⃗+3−33b⃗+3−36c⃗. \overrightarrow{OI}=\frac{\sqrt3-1}{2}\vec a+\frac{3-\sqrt3}{3}\vec b+\frac{3-\sqrt3}{6}\vec c.
よって問3の答えは キ=3−12, ク=3−33, ケ=3−36\text{キ}=\frac{\sqrt3-1}{2},\ \text{ク}=\frac{3-\sqrt3}{3},\ \text{ケ}=\frac{3-\sqrt3}{6} である。

問4では,まず
OH2=∣16n⃗∣2=2436=23 OH^2=\left|\frac16\vec n\right|^2=\frac{24}{36}=\frac23
である。よって直角三角形 OHA,OHB,OHCOHA,OHB,OHC から,
HA2=HB2=1−23=13,HC2=3−23=73. HA^2=HB^2=1-\frac23=\frac13,\qquad HC^2=3-\frac23=\frac73.
また AB2+BC2=1+3=4=AC2AB^2+BC^2=1+3=4=AC^2 なので ∠ABC=90∘\angle ABC=90^\circ である。平面 ABCABC 内に BB を原点,BA,BCBA,BC をそれぞれ正の X,YX,Y 軸とする直交座標をとると,
B=(0,0),A=(1,0),C=(0,3). B=(0,0),\quad A=(1,0),\quad C=(0,\sqrt3).
H=(u,v)H=(u,v) とおく。HA=HBHA=HB より u=12u=\frac12,さらに HB2=13HB^2=\frac13 より v2=112v^2=\frac1{12} である。HC2=73HC^2=\frac73 を満たすのは v=123v=\frac1{2\sqrt3} なので,
H=(12,123). H=\left(\frac12,\frac1{2\sqrt3}\right).
三角形 ABCABC の面積は 32\frac{\sqrt3}{2},半周長は 3+32\frac{3+\sqrt3}{2} だから,内接円の半径は
r=[ABC](AB+BC+CA)/2=33+3=3−12. r=\frac{[ABC]}{(AB+BC+CA)/2}=\frac{\sqrt3}{3+\sqrt3}=\frac{\sqrt3-1}{2}.
座標軸からの距離がともに rr である内心は I=(r,r)I=(r,r) である。A,H,IA,H,I の座標を比較すると,
I−H=(3−2)(A−H) I-H=(\sqrt3-2)(A-H)
となるので,A,H,IA,H,I は一直線上にあり,
AH=14+112=13,HI=(2−3)AH=2−33. AH=\sqrt{\frac14+\frac1{12}}=\frac1{\sqrt3},\qquad HI=(2-\sqrt3)AH=\frac{2-\sqrt3}{\sqrt3}.
DD は OAOA を x:(1−x)x:(1-x) に内分するから OD→=xa⃗\overrightarrow{OD}=x\vec a である。また,
HD→=xa⃗−OH→=x(a⃗−OH→)+(x−1)OH→=xHA→+(x−1)OH→. \begin{aligned} \overrightarrow{HD}&=x\vec a-\overrightarrow{OH}\\ &=x(\vec a-\overrightarrow{OH})+(x-1)\overrightarrow{OH}\\ &=x\overrightarrow{HA}+(x-1)\overrightarrow{OH}. \end{aligned}
第一項は直線 HIHI に平行であり,第二項は平面 ABCABC に垂直である。したがって DD から直線 HIHI までの距離は (1−x)OH=(1−x)23(1-x)OH=(1-x)\sqrt{\frac23} である。よって
S=12 HI (1−x)OH=2(2−3)6(1−x). S=\frac12\,HI\,(1-x)OH =\frac{\sqrt2(2-\sqrt3)}6(1-x).
S=224S=\frac{\sqrt2}{24} を代入すると (2−3)(1−x)=14(2-\sqrt3)(1-x)=\frac14 であり,2+3=12−32+\sqrt3=\frac1{2-\sqrt3} より,
x=1−2+34=2−34. x=1-\frac{2+\sqrt3}{4}=\frac{2-\sqrt3}{4}.
0<2−3<40<2-\sqrt3<4 であるから,この値は条件 0<x<10<x<1 を満たす。最後に代入すると S=224S=\frac{\sqrt2}{24} となり,条件にも合う。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 三角形の中心
  • 三角形の性質
  • ベクトルの内積
  • 位置ベクトル
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 空間図形の計量

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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