奈良県立医科大学/2022年度/前期

5奈良県立医科大学 2022年 数学 第5問解答・解説

積分法

1問題

奈良県立医科大学2022年度第5問
関数 f(x)f(x) が f(−x)=−f(x)f(-x)=-f(x) をみたすとき、奇関数であるという。関数 f(x)f(x) は実数全体で定義された連続な奇関数であり、x>0x>0 のとき f(x)>0f(x)>0 とする。以下の問に答えよ。

(1) 定積分
I=∫−11(x+a)2f(x) dx I=\int_{-1}^{1}(x+a)^{2}f(x)\,dx
を考える。ただし、aa は実数の定数である。このとき、a=0a=0 と I=0I=0 は同値であることを示せ。

(2) 定積分
J=∫−11f(x)(x+b)2+1 dx J=\int_{-1}^{1}\frac{f(x)}{(x+b)^{2}+1}\,dx
を考える。ただし、bb は実数の定数である。このとき、J=0J=0 ならば b=0b=0 であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    a=0⟺I=0a=0\Longleftrightarrow I=0
  • (2)
    J=0⟹b=0J=0\Longrightarrow b=0

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

奇偶性と対称区間上の積分の性質で式を整理する。正の区間では xf(x)xf(x) が正であり、分母も正なので、積分が厳密に正であることからパラメータを決める。

解答

(1) 被積分関数を展開すると
I=∫−11x2f(x) dx+2a∫−11xf(x) dx+a2∫−11f(x) dx.I=\int_{-1}^{1}x^2f(x)\,dx+2a\int_{-1}^{1}xf(x)\,dx+a^2\int_{-1}^{1}f(x)\,dx.
x2f(x)x^2f(x) と f(x)f(x) は奇関数なので、それぞれの −1-1 から 11 までの積分は 00 である。また xf(x)xf(x) は偶関数だから、
I=2a∫−11xf(x) dx=4a∫01xf(x) dx.I=2a\int_{-1}^{1}xf(x)\,dx=4a\int_0^1xf(x)\,dx.
0<x≦10<x\leqq 1 では xf(x)>0xf(x)>0 であるから、∫01xf(x) dx>0\int_0^1xf(x)\,dx>0 となる。従って I=0I=0 ならば a=0a=0 であり、逆に a=0a=0 なら上式から I=0I=0 である。よって a=0a=0 と I=0I=0 は同値である。
(2) 積分区間を正負に分け、負の側で変数を −x-x に置き換え、奇関数の条件を用いると、
J=∫01{f(x)(x+b)2+1+f(−x)(−x+b)2+1}dx=∫01f(x){1(x+b)2+1−1(b−x)2+1}dx=−4b∫01xf(x){(x+b)2+1}{(b−x)2+1} dx.\begin{aligned}J&=\int_0^1\left\{\frac{f(x)}{(x+b)^2+1}+\frac{f(-x)}{(-x+b)^2+1}\right\}dx\\&=\int_0^1f(x)\left\{\frac{1}{(x+b)^2+1}-\frac{1}{(b-x)^2+1}\right\}dx\\&=-4b\int_0^1\frac{xf(x)}{\{(x+b)^2+1\}\{(b-x)^2+1\}}\,dx.\end{aligned}
右辺の積分の被積分関数は連続であり、分母は常に正である。また 0<x≦10<x\leqq1 では xf(x)>0xf(x)>0 だから、被積分関数は正である。よって
Cb=∫01xf(x){(x+b)2+1}{(b−x)2+1} dx>0.C_b=\int_0^1\frac{xf(x)}{\{(x+b)^2+1\}\{(b-x)^2+1\}}\,dx>0.
従って J=−4bCbJ=-4bC_b であるから、J=0J=0 ならば b=0b=0 である。なお b=0b=0 のときもこの式から J=0J=0 となる。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 不定積分・定積分の性質

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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