名古屋市立大学/2026年度/前期

3名古屋市立大学 2026年 数学 第3問解答・解説

数列数学と人間の活動(整数)

1問題

名古屋市立大学2026年度第3問
mm を正の整数とする。数列 {an}\{a_n\} は
{a1=0,an+1=an+mn+1−mn−m(n=1,2,3,⋯ ) \begin{cases} a_1=0,\\ a_{n+1}=a_n+m^{n+1}-m^n-m\quad(n=1,2,3,\cdots) \end{cases}
をみたすとする。以下の問いに答えよ。

(1) 数列 {an}\{a_n\} の一般項を求めよ。

(2) a9=494a_9=494 をみたす正の整数 mm を求めよ。

(3) 数列 {an}\{a_n\} に素数である項が含まれるような正の整数 mm を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    an=mn−mn (n=1,2,3,…)a_n=m^n-mn\ (n=1,2,3,\ldots)
  • (2)
    m=2m=2
  • (3)
    m=2,3m=2,3

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

漸化式の差を望遠和で合計して一般項を導く。(2)は隣り合う整数mでの値の増加を示して解の一意性を確認し、(3)は一般項を因数分解してn=1,2とn≧3に分け、素数となる因数の条件を尽くす。

解答

(1)漸化式より、n≧2n\geqq 2 のとき
an=a1+∑k=1n−1(ak+1−ak)=∑k=1n−1(mk+1−mk−m)=(mn−m)−m(n−1)=mn−mn. \begin{aligned} a_n&=a_1+\sum_{k=1}^{n-1}(a_{k+1}-a_k)\\ &=\sum_{k=1}^{n-1}(m^{k+1}-m^k-m)\\ &=(m^n-m)-m(n-1)\\ &=m^n-mn. \end{aligned}
この式は n=1n=1 のときも a1=0a_1=0 を与えるので、一般項は an=mn−mna_n=m^n-mn である。

(2)一般項から a9=m9−9ma_9=m^9-9m である。mm は正の整数であり、m≧1m\geqq 1 のとき
((m+1)9−9(m+1))−(m9−9m)=(m+1)9−m9−9=((m+1)8+(m+1)7m+⋯+(m+1)m7+m8)−9>0. \begin{aligned} &\bigl((m+1)^9-9(m+1)\bigr)-(m^9-9m)\\ &=(m+1)^9-m^9-9\\ &=\bigl((m+1)^8+(m+1)^7m+\cdots +(m+1)m^7+m^8\bigr)-9>0. \end{aligned}
最後の括弧内は9個の正の整数の和であり、少なくとも1項は1より大きいからである。したがって m9−9mm^9-9m は正の整数 mm に対して単調に増加する。一方、m=2m=2 では
a9=29−9⋅2=512−18=494. a_9=2^9-9\cdot2=512-18=494.
よって条件を満たす正の整数は m=2m=2 である。

(3)an=m(mn−1−n)a_n=m(m^{n-1}-n) と因数分解できる。m=1m=1 なら an=1−n≦0a_n=1-n\leqq 0 であり、素数である項はない。そこで m≧2m\geqq2 とする。

n=1n=1 では a1=0a_1=0 である。n=2n=2 では a2=m(m−2)a_2=m(m-2) となる。m=2m=2 なら a2=0a_2=0、m=3m=3 なら a2=3a_2=3 は素数である。m≧4m\geqq4 なら2つの因数 mm と m−2m-2 はともに2以上なので、a2a_2 は合成数である。したがって n=2n=2 から得られるのは m=3m=3 だけである。

次に n≧3n\geqq3 とする。このとき mn−1−n≧2n−1−n≧1m^{n-1}-n\geqq 2^{n-1}-n\geqq1 である。等号が成り立つのは n=3,m=2n=3, m=2 のときだけである。実際、n=3n=3 では m2−3=1m^2-3=1 となるのは m=2m=2 の場合に限り、n≧4n\geqq4 では 2n−1−n≧4>12^{n-1}-n\geqq4>1 である(n=4n=4 で4となり、nn を1増やすとこの値は 2n−1−1>02^{n-1}-1>0 だけ増える)。よって mn−1−n=1m^{n-1}-n=1 となるのは (m,n)=(2,3)(m,n)=(2,3) だけである。それ以外では、m≧2m\geqq2 と mn−1−n≧2m^{n-1}-n\geqq2 が成り立つため、ana_n は2つの2以上の整数の積となり素数ではない。(m,n)=(2,3)(m,n)=(2,3) では a3=2(22−3)=2a_3=2(2^2-3)=2 は素数である。

以上より、素数である項を含む正の整数 mm は m=2,3m=2,3 である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 総和記号と数列の和
  • 階差・和の利用
  • 約数・倍数

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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