長崎大学/2025年度/前期

7長崎大学 2025年 数学 第7問解答・解説

三角関数微分・積分の考え微分法積分法平面上の曲線と複素数平面

1問題

長崎大学2025年度第7問
下図のように、xyxy 座標平面上の原点 OO を中心とする半径 22 の円 CC がある。A(2, 0)\mathrm{A}(2,\,0)、B(0, 2)\mathrm{B}(0,\,2) とするとき、点 PP は円 CC の周上を AA から BB まで反時計まわりに動くものとする。また、∠AOP=θ (0≦θ≦π2)\angle \mathrm{AOP}=\theta\ \left(0\leqq\theta\leqq\dfrac{\pi}{2}\right) とし、点 Q(x, y)Q(x,\,y) は、∠OPQ\angle \mathrm{OPQ} の大きさが常に π2\dfrac{\pi}{2} で、線分 PQPQ の長さが弧 APAP の長さに等しくなるように動く。ただし、点 QQ の xx 座標は常に 22 以上とし、θ=0\theta=0 のときの QQ の位置を AA、θ=π2\theta=\dfrac{\pi}{2} のときの QQ の位置を DD とする。以下の問いに答えよ。

(1) 弧 APAP の長さ ll を θ\theta を用いて表せ。また、DD の座標を求めよ。ただし、答えのみでよい。

(2) 2点 PP、QQ から xx 軸に下した垂線と xx 軸との交点をそれぞれ EE、FF とするとき、4点 PP、EE、FF、QQ の座標を θ\theta を用いてそれぞれ表せ。ただし、答えのみでよい。

(3) 定積分 ∫0π2θsin⁡2θ dθ\displaystyle\int_{0}^{\dfrac{\pi}{2}}\theta\sin 2\theta\,d\theta および ∫0π2θ2cos⁡2θ dθ\displaystyle\int_{0}^{\dfrac{\pi}{2}}\theta^{2}\cos 2\theta\,d\theta を、それぞれ求めよ。

(4) Q(x, y)Q(x,\,y) がえがく曲線と円 CC および直線 BDBD とで囲まれる図形の面積 SS を求めよ。

(5) Q(x, y)Q(x,\,y) がえがく曲線の長さ LL を求めよ。
右向きx軸と上向きy軸、原点Oを中心とする円Cがあり、円上にA、B、P、円外の曲線上にQ、Dがある。線分OPとPQの交点Pに直角の印、∠AOPにθがあり、弧APと線分PQに同じ長さを示す印が付いている。Pからx軸上のE、Qからx軸上のFへ縦の破線が下り、Pの真下とQを結ぶ横の破線、およびBとDを通る水平線が描かれている。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    l=2θ,D=(π,2)l=2\theta,\quad D=(\pi,2)
  • (2)
  • (3)
  • (4)
    S=π312S=\frac{\pi^3}{12}
  • (5)
    L=π24L=\frac{\pi^2}{4}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

円周の媒介変数表示と接線方向からQを定め、部分積分、水平断面による面積、媒介変数表示の曲線長を用いた。

解答

(1) 点Pは半径2の円周上で偏角がθ\thetaであるから、P=(2cos⁡θ,2sin⁡θ),l=2θ.P=(2\cos\theta,2\sin\theta),\qquad l=2\theta.∠OPQ=π2\angle OPQ=\dfrac{\pi}{2}より、PQ→\overrightarrow{PQ}はOP→\overrightarrow{OP}に垂直である。長さ1の垂直な方向ベクトルは±(sin⁡θ, −cos⁡θ)\pm(\sin\theta,\,-\cos\theta)なので、Q=P±2θ(sin⁡θ,−cos⁡θ)Q=P\pm2\theta(\sin\theta,-\cos\theta)となる。複号の上ではx=2(cos⁡θ+θsin⁡θ)x=2(\cos\theta+\theta\sin\theta)であり、cos⁡θ+θsin⁡θ−1\cos\theta+\theta\sin\theta-1はθ=0\theta=0で0、導関数がθcos⁡θ≧0\theta\cos\theta\geqq0だからx≧2x\geqq2である。一方、複号の下ではθ>0\theta>0のときcos⁡θ−θsin⁡θ<1\cos\theta-\theta\sin\theta<1となり、x<2x<2である。したがって条件に合うのは複号の上である。θ=π2\theta=\frac{\pi}{2}を代入すると、D=(π,2).D=(\pi,2).
(2) 垂線の足は各点と同じx座標をもつから、P=(2cos⁡θ,2sin⁡θ),E=(2cos⁡θ,0),P=(2\cos\theta,2\sin\theta),\quad E=(2\cos\theta,0),Q=(2cos⁡θ+2θsin⁡θ,2sin⁡θ−2θcos⁡θ),F=(2cos⁡θ+2θsin⁡θ,0).Q=(2\cos\theta+2\theta\sin\theta,2\sin\theta-2\theta\cos\theta),\quad F=(2\cos\theta+2\theta\sin\theta,0).
(3) 部分積分を用いると、∫0π/2θsin⁡2θ dθ=[−θ2cos⁡2θ]0π/2+12∫0π/2cos⁡2θ dθ=π4.\int_0^{\pi/2}\theta\sin2\theta\,d\theta=\left[-\frac{\theta}{2}\cos2\theta\right]_0^{\pi/2}+\frac12\int_0^{\pi/2}\cos2\theta\,d\theta=\frac{\pi}{4}.また、∫0π/2θ2cos⁡2θ dθ=[θ22sin⁡2θ]0π/2−∫0π/2θsin⁡2θ dθ=−π4.\int_0^{\pi/2}\theta^2\cos2\theta\,d\theta=\left[\frac{\theta^2}{2}\sin2\theta\right]_0^{\pi/2}-\int_0^{\pi/2}\theta\sin2\theta\,d\theta=-\frac{\pi}{4}.
(4) 曲線上でxQ=2cos⁡θ+2θsin⁡θ,yQ=2sin⁡θ−2θcos⁡θ,yQ′=2θsin⁡θ≧0.x_Q=2\cos\theta+2\theta\sin\theta,\qquad y_Q=2\sin\theta-2\theta\cos\theta,\qquad y_Q'=2\theta\sin\theta\geqq0.高さyで水平に切ると、円弧のx座標は4−y2\sqrt{4-y^2}、曲線のx座標はxQ(y)x_{Q}(y)であり、領域の横幅はxQ(y)−4−y2x_{Q}(y)-\sqrt{4-y^{2}}である。したがって、yをθ\thetaで表して積分すると、円弧とy軸で囲まれる部分は半径2の四分円の面積π\piなので、S=∫0π/2xQyQ′ dθ−π.S=\int_0^{\pi/2}x_Qy_Q'\,d\theta-\pi.ここで、(3)の積分値を用いて∫0π/2xQyQ′ dθ=∫0π/2(2cos⁡θ+2θsin⁡θ)(2θsin⁡θ) dθ=2∫0π/2θsin⁡2θ dθ+2∫0π/2θ2(1−cos⁡2θ) dθ=π2+2(π324+π4)=π+π312.\begin{aligned}\int_0^{\pi/2}x_Qy_Q'\,d\theta&=\int_0^{\pi/2}(2\cos\theta+2\theta\sin\theta)(2\theta\sin\theta)\,d\theta\\&=2\int_0^{\pi/2}\theta\sin2\theta\,d\theta+2\int_0^{\pi/2}\theta^2(1-\cos2\theta)\,d\theta\\&=\frac{\pi}{2}+2\left(\frac{\pi^3}{24}+\frac{\pi}{4}\right)=\pi+\frac{\pi^3}{12}.\end{aligned}よってS=π312.S=\frac{\pi^3}{12}.
(5) 曲線の媒介変数表示を微分すると、xQ′=2θcos⁡θ,yQ′=2θsin⁡θ.x_Q'=2\theta\cos\theta,\qquad y_Q'=2\theta\sin\theta.よってL=∫0π/2(xQ′)2+(yQ′)2 dθ=∫0π/22θ dθ=π24.L=\int_0^{\pi/2}\sqrt{(x_Q')^2+(y_Q')^2}\,d\theta=\int_0^{\pi/2}2\theta\,d\theta=\frac{\pi^2}{4}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 一般角と弧度法
  • 三角関数の相互関係
  • 定積分
  • 三角関数の微分
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積
  • 曲線の長さ
  • 曲線の媒介変数表示

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

長崎大学の数学を、過去 10 年分まとめて解けるものがあったら使いたいですか?

次にやること

同じ年度の次の問題第8問へ進む

長崎大学のほかの年度

似た問題を、ほかの大学で