大阪公立大学/2024年度/前期

3大阪公立大学 2024年 数学 第3問解答・解説

三角関数微分法積分法平面上の曲線と複素数平面

1問題

大阪公立大学2024年度第3問
固定された直線に円が接しながら滑ることなく回転するときに、円周上の定点が描く曲線をサイクロイドというが、その類似として、固定された半円に線分が接しながら滑ることなく回転するときに、線分上の定点が描く曲線を考える。すなわち、xyxy 平面の単位円 x2+y2=1x^{2}+y^{2}=1 の y≧0y\geqq 0 の部分にある半円を CC とし、長さ π\pi の線分 ABAB が半円 CC に接しながら滑らずに動くとする。始めに点 AA は (1,0)(1,0)、点 BB は (1,π)(1,\pi) の位置にあり、点 BB が (−1,0)(-1,0) に到達したときに動きを止めるものとし、この間に点 AA が描く xyxy 平面上の曲線を LL とする。次の問いに答えよ。

問1 不定積分 ∫θsin⁡aθ dθ\displaystyle \int \theta\sin a\theta\,d\theta と ∫θ2cos⁡aθ dθ\displaystyle \int \theta^{2}\cos a\theta\,d\theta をそれぞれ求めよ。ただし、aa は正の定数とする。

問2 半円 CC と線分 ABAB の接点が (cos⁡θ,sin⁡θ)(\cos\theta,\sin\theta)(0≦θ≦π0\leqq\theta\leqq\pi)のときの点 AA の座標を求めよ。

問3 曲線 LL と xx 軸および直線 x=−1x=-1 で囲まれた部分の面積 SS を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

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  • (問1)  ∫θsin⁡aθ dθ=−θcos⁡aθa+sin⁡aθa2+C,∫θ2cos⁡aθ dθ=θ2sin⁡aθa+2θcos⁡aθa2−2sin⁡aθa3+C.(問2)  A=(cos⁡θ+θsin⁡θ,  sin⁡θ−θcos⁡θ).(問3)  S=π36+π2.(問1)\;\int\theta\sin a\theta\,d\theta=-\frac{\theta\cos a\theta}{a}+\frac{\sin a\theta}{a^2}+C,\quad \int\theta^2\cos a\theta\,d\theta=\frac{\theta^2\sin a\theta}{a}+\frac{2\theta\cos a\theta}{a^2}-\frac{2\sin a\theta}{a^3}+C.\quad (問2)\;A=(\cos\theta+\theta\sin\theta,\;\sin\theta-\theta\cos\theta).\quad (問3)\;S=\frac{\pi^3}{6}+\frac{\pi}{2}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

部分積分で積分公式を求め、無滑り条件から接点と線分上の距離を一致させて点Aを媒介変数表示する。最大x座標で曲線の枝を分けて面積を積分する。

解答

問1について,部分積分により
∫θsin⁡aθ dθ=−θcos⁡aθa+1a∫cos⁡aθ dθ=−θcos⁡aθa+sin⁡aθa2+C. \int\theta\sin a\theta\,d\theta=-\frac{\theta\cos a\theta}{a}+\frac1a\int\cos a\theta\,d\theta=-\frac{\theta\cos a\theta}{a}+\frac{\sin a\theta}{a^2}+C.
また,もう一度部分積分すると
∫θ2cos⁡aθ dθ=θ2sin⁡aθa−2a∫θsin⁡aθ dθ=θ2sin⁡aθa+2θcos⁡aθa2−2sin⁡aθa3+C. \int\theta^2\cos a\theta\,d\theta=\frac{\theta^2\sin a\theta}{a}-\frac2a\int\theta\sin a\theta\,d\theta=\frac{\theta^2\sin a\theta}{a}+\frac{2\theta\cos a\theta}{a^2}-\frac{2\sin a\theta}{a^3}+C.

問2では,接点を T=(cos⁡θ,sin⁡θ)T=(\cos\theta,\sin\theta) とする。半円の接線方向で,線分上の AA から BB への単位方向ベクトルは,初期状態と連続性から τ⃗=(−sin⁡θ,cos⁡θ)\vec{\tau}=(-\sin\theta,\cos\theta) である。初めに接点は AA にあり,滑らずに回転するため,接点が半円上を進んだ弧の長さ θ\theta は,線分上で AA から接点まで進んだ長さに等しい。したがって T=A+θτ⃗T=A+\theta\vec{\tau} であり,
A=T−θτ⃗=(cos⁡θ+θsin⁡θ,  sin⁡θ−θcos⁡θ). A=T-\theta\vec{\tau}=(\cos\theta+\theta\sin\theta,\;\sin\theta-\theta\cos\theta).
θ=0\theta=0 で A=(1,0)A=(1,0),θ=π\theta=\pi で B=T=(−1,0)B=T=(-1,0) となり,始点と終点も条件に合う。

問3では x(θ)=cos⁡θ+θsin⁡θx(\theta)=\cos\theta+\theta\sin\theta,y(θ)=sin⁡θ−θcos⁡θy(\theta)=\sin\theta-\theta\cos\theta とおくと
x′(θ)=θcos⁡θ,y′(θ)=θsin⁡θ. x'(\theta)=\theta\cos\theta,\qquad y'(\theta)=\theta\sin\theta.
したがって xx は 0≦θ≦π/20\leqq\theta\leqq\pi/2 で増加して π/2\pi/2 で最大となり,その後 θ=π\theta=\pi まで減少する。また y(0)=0y(0)=0,y′(θ)≧0y'(\theta)\geqq0 なので,曲線は xx 軸の上側にある。π/2<θ0<π\pi/2<\theta_0<\pi の範囲で x(θ0)=1x(\theta_0)=1 となる値を θ0\theta_0 とする。縦の細片で面積を分けると,−1≦x≦1-1\leqq x\leqq1 では戻る枝と xx 軸の間,1≦x≦π/21\leqq x\leqq\pi/2 では戻る枝と最初の枝の間の面積を足すことになる。これを各枝のパラメータで表すと
S=−∫θ0πy(θ)x′(θ) dθ+∫θ0π/2y(θ)x′(θ) dθ−∫0π/2y(θ)x′(θ) dθ=−∫0πy(θ)x′(θ) dθ. S=-\int_{\theta_0}^{\pi} y(\theta)x'(\theta)\,d\theta+\int_{\theta_0}^{\pi/2}y(\theta)x'(\theta)\,d\theta-\int_0^{\pi/2}y(\theta)x'(\theta)\,d\theta=-\int_0^{\pi}y(\theta)x'(\theta)\,d\theta.
ここで,縦線 x=−1x=-1 は横方向の幅がなく,xx 軸上では高さが0なので,これらは面積積分に寄与しない。よって
S=∫0π(θ2cos⁡2θ−θsin⁡θcos⁡θ)dθ. S=\int_0^{\pi}\left(\theta^2\cos^2\theta-\theta\sin\theta\cos\theta\right)d\theta.
問1の結果に a=2a=2 を代入すると
∫0πθ2cos⁡2θ dθ=12∫0πθ2dθ+12∫0πθ2cos⁡2θ dθ=π36+π4, \int_0^{\pi}\theta^2\cos^2\theta\,d\theta=\frac12\int_0^{\pi}\theta^2d\theta+\frac12\int_0^{\pi}\theta^2\cos2\theta\,d\theta=\frac{\pi^3}{6}+\frac{\pi}{4},
∫0πθsin⁡θcos⁡θ dθ=12∫0πθsin⁡2θ dθ=−π4. \int_0^{\pi}\theta\sin\theta\cos\theta\,d\theta=\frac12\int_0^{\pi}\theta\sin2\theta\,d\theta=-\frac{\pi}{4}.
したがって S=π36+π2S=\frac{\pi^3}{6}+\frac{\pi}{2} である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 部分積分法
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 三角関数の微分
  • 三角関数の相互関係
  • 曲線の媒介変数表示
  • 曲線で囲まれた面積

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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