聖マリアンナ医科大学/2023年度/一般

4聖マリアンナ医科大学 2023年 数学 第4問解答・解説

図形と計量図形の性質ベクトル

1問題

聖マリアンナ医科大学2023年度第4問
座標平面上の点 (x,y)(x,y) のうち x,yx,y がともに整数であるものを格子点と呼ぶ。(1)の ワ\boxed{\text{ワ}} にあてはまる適切な数と、(1)の(ii)および(2)に対する解答を答えよ。
(1) 原点 OO および格子点 A,BA,B を頂点とする △OAB\triangle OAB のうち面積が最小となるものを考える。
(i) OA→=(a1,a2), OB→=(b1,b2)\overrightarrow{OA}=(a_1,a_2),\ \overrightarrow{OB}=(b_1,b_2) とするとき、∣a1b2−a2b1∣=ワ|a_1b_2-a_2b_1|=\boxed{\text{ワ}} となる。
(ii) 平面上の点 PP の位置ベクトルを OP→=mOA→+nOB→\overrightarrow{OP}=m\overrightarrow{OA}+n\overrightarrow{OB} と表す。とくに PP が格子点のとき、m,nm,n は整数となることを示せ。
(2) 原点 OO および格子点 A,B,CA,B,C を頂点とする四角形のうち面積が最小となるものを考える。ただし各頂点における内角は180°未満とする。
(i) この四角形の周および内部に含まれる格子点は頂点のみであることを示せ。
(ii) この四角形は平行四辺形であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら、または詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)(i) 三角形 OABOAB の面積を SS、∠AOB=θ\angle AOB=\theta とする。三角比と内積の成分表示から
2S=∣OA∣∣OB∣sin⁡θ,OA⋅OB=a1b1+a2b2=∣OA∣∣OB∣cos⁡θ. 2S=|OA||OB|\sin\theta,\qquad OA\cdot OB=a_1b_1+a_2b_2=|OA||OB|\cos\theta.
したがって
(2S)2=∣OA∣2∣OB∣2−(OA⋅OB)2=(a12+a22)(b12+b22)−(a1b1+a2b2)2=(a1b2−a2b1)2. \begin{aligned} (2S)^2 &=|OA|^2|OB|^2-(OA\cdot OB)^2\\ &=(a_1^2+a_2^2)(b_1^2+b_2^2)-(a_1b_1+a_2b_2)^2\\ &=(a_1b_2-a_2b_1)^2. \end{aligned}
よって S=∣a1b2−a2b1∣/2S=|a_1b_2-a_2b_1|/2。非退化な格子点三角形ではこの成分式は0でない整数だから S≧1/2S\geqq1/2。また O,(1,0),(0,1)O,(1,0),(0,1) は面積 1/21/2 の三角形を作る。従って最小面積は 1/21/2、よって ワ=1\boxed{\text{ワ}=1}。

(1)(ii) Δ=a1b2−a2b1=±1\Delta=a_1b_2-a_2b_1=\pm1。格子点 P=(x,y)P=(x,y) が P=mA+nBP=mA+nB を満たすとすると、成分比較から
m=xb2−yb1Δ,n=a1y−a2xΔ. m=\dfrac{xb_2-yb_1}{\Delta},\qquad n=\dfrac{a_1y-a_2x}{\Delta}.
分子は整数、分母は ±1\pm1 なので m,nm,n は整数。

(2)(i) 格子点四角形を対角線で二つの三角形に分ける。各三角形は非退化な格子点三角形なので、(1)(i)の面積式を頂点差の成分に適用すると面積は少なくとも 1/21/2。したがって四角形の面積は少なくとも1。一辺1の正方形は面積1なので最小面積は1であり、最小四角形の対角線で分けた各三角形はともに面積 1/21/2。

面積 1/21/2 の格子点三角形 UVWUVW では、頂点差の成分を V−U=(a1,a2),W−U=(b1,b2)V-U=(a_1,a_2),W-U=(b_1,b_2) と書くと、(1)(i)の面積式から ∣a1b2−a2b1∣=1|a_1b_2-a_2b_1|=1。(1)(ii)を原点 UU から適用すると、三角形内の格子点 QQ は
Q−U=m(V−U)+n(W−U),m,n は整数 Q-U=m(V-U)+n(W-U),\qquad m,n\text{ は整数}
と表せる。三角形内の条件は m≧0,n≧0,m+n≦1m\geqq0,n\geqq0,m+n\leqq1 なので、整数の組は (0,0),(1,0),(0,1)(0,0),(1,0),(0,1) の三つだけ。従って各三角形の格子点は三頂点に限られ、二つを合わせた最小四角形の周および内部の格子点は四頂点だけ。

(2)(ii) 四角形の頂点を反時計回りに U,V,W,ZU,V,W,Z と並べ、対角線 UWUW で分ける。前問より △UVW,△UWZ\triangle UVW,\triangle UWZ はともに面積 1/21/2。ベクトル v=(v1,v2),w=(w1,w2)v=(v_1,v_2),w=(w_1,w_2) に対して成分式
D(v,w)=v1w2−v2w1 D(v,w)=v_1w_2-v_2w_1
を用いる。p=V−U,q=W−Up=V-U,q=W-U とおくと、面積式より ∣D(p,q)∣=1|D(p,q)|=1。格子点 ZZ は(1)(ii)により
Z=U+mp+nq,m,n は整数 Z=U+mp+nq,\qquad m,n\text{ は整数}
と表せる。面積 △UWZ=1/2\triangle UWZ=1/2 だから
12=12∣D(q,Z−U)∣=12∣mD(q,p)∣=∣m∣2, \dfrac12=\dfrac12|D(q,Z-U)|=\dfrac12|mD(q,p)|=\dfrac{|m|}{2},
よって ∣m∣=1|m|=1。対角線 UWUW の直線は m=0m=0 であり、VV の mm 座標は1。ZZ は VV と反対側にあるので m<0m<0、従って m=−1m=-1。ここで s=ns=n とおくと
U=(0,0),V=(1,0),W=(0,1),Z=(−1,s),s は整数. U=(0,0),\quad V=(1,0),\quad W=(0,1),\quad Z=(-1,s),\qquad s\text{ は整数}.

p,qp,q は平行でないので、m, nm,\,n の組を U+mp+nqU+mp+nq に対応させる対応は一対一で、その逆も一次式である。座標上で X0X_0 と X1X_1 を結ぶ点 (1−t)X0+tX1(1-t)X_0+tX_1 は、像でも (1−t)ϕ(X0)+tϕ(X1)(1-t)\phi(X_0)+t\phi(X_1) となる。よって直線・線分はそれぞれ直線・線分に対応し、凸四角形は (m,n)(m,n) 平面でも凸四角形である。
辺 UVUV の直線は n=0n=0、点 WW は n=1n=1 にある。四角形の各内角が180°未満であることから ZZ も辺 UVUV に関して WW と同じ側だから、その nn 座標 ss は正、すなわち s>0s>0。
辺 VWVW の直線は m+n=1m+n=1、点 UU は m+n=0<1m+n=0<1 にある。四角形の各内角が180°未満であることから ZZ も辺 VWVW に関して UU と同じ側なので、−1+s<1-1+s<1、すなわち s<2s<2。
整数 ss は1だけだから Z=(−1,1)Z=(-1,1)。従って UV→=ZW→\overrightarrow{UV}=\overrightarrow{ZW}、VW→=UZ→\overrightarrow{VW}=\overrightarrow{UZ} であり、この四角形は平行四辺形。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 三角比による面積
  • 対偶・背理法による証明
  • 三角形の性質
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • 位置ベクトル

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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