札幌医科大学/2023年度/前期

4札幌医科大学 2023年 数学 第4問解答・解説

指数関数・対数関数微分・積分の考え極限微分法積分法

1問題

札幌医科大学2023年度第4問
nn を2以上の自然数とする。x>0x>0 において関数 fn(x)f_{n}(x) を fn(x)=xn−1e−xf_{n}(x)=x^{n-1}e^{-x} と定義する。また、関数 fn(x)f_{n}(x) の最大値を mnm_{n} とする。
(1) mnm_{n} を nn を用いて表せ。
(2) x>0x>0 であるとき、xfn(x)≦mn+1xf_{n}(x)\leqq m_{n+1} が成り立つことを利用して、極限値 lim⁡x→∞fn(x)\displaystyle\lim_{x\to\infty}f_{n}(x) を求めよ。
aa を正の実数とするとき、xx に関する方程式 x=aex\@cdots\@cdots1◯x=ae^{x}\qquad\text{\cdots\cdots}\quad\text{\textcircled{1}} を考える。
(3) 方程式 1◯\text{\textcircled{1}}における正の実数解の個数を調べよ。
以下、方程式 1◯\text{\textcircled{1}}が、相異なる2つの正の実数解 α,β\alpha,\beta をもち、β−α=log⁡2\beta-\alpha=\log 2 をみたす場合を考える。
(4) α,β,a\alpha,\beta,a を求めよ。
(5) xyxy 平面上において y=f2(x)y=f_{2}(x) と y=ay=a で囲まれた領域の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    mn=(n−1)n−1e−(n−1)m_n=(n-1)^{n-1}e^{-(n-1)}
  • (2)
    00
  • (3)
    {2個0<a<1/e,1個a=1/e,0個a>1/e,\begin{cases}\text{2個}&0<a<1/e,\\\text{1個}&a=1/e,\\\text{0個}&a>1/e,\end{cases}
  • (4)
  • (5)
    14−(log⁡2)22\dfrac14-\dfrac{(\log 2)^2}{2}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) x>0x>0 で微分すると
fn′(x)=(n−1)xn−2e−x−xn−1e−x=xn−2e−x(n−1−x) f_n'(x)=(n-1)x^{n-2}e^{-x}-x^{n-1}e^{-x}=x^{n-2}e^{-x}(n-1-x)
である。xn−2e−x>0x^{n-2}e^{-x}>0 なので、0<x<n−10<x<n-1 では fn′(x)>0f_n'(x)>0、x>n−1x>n-1 では fn′(x)<0f_n'(x)<0 となる。したがって fn(x)f_n(x) は x=n−1x=n-1 で最大となり、
mn=fn(n−1)=(n−1)n−1e−(n−1). m_n=f_n(n-1)=(n-1)^{n-1}e^{-(n-1)}.

(2) x>0x>0 について
xfn(x)=xne−x=fn+1(x)≦mn+1 xf_n(x)=x^n e^{-x}=f_{n+1}(x)\leqq m_{n+1}
だから、
0≦fn(x)≦mn+1x. 0\leqq f_n(x)\leqq \frac{m_{n+1}}{x}.
mn+1m_{n+1} は xx によらない定数であり、x→∞x\to\infty のとき右辺は 00 に近づく。よってはさみうちの原理から
lim⁡x→∞fn(x)=0. \lim_{x\to\infty}f_n(x)=0.

(3) x=aexx=ae^x は、ex>0e^x>0 より xe−x=axe^{-x}=a と同値である。ここで xe−x=f2(x)xe^{-x}=f_2(x) であり、
f2′(x)=e−x(1−x) f_2'(x)=e^{-x}(1-x)
だから、f2f_2 は 0<x<10<x<1 で増加し、x>1x>1 で減少する。また、lim⁡x→0+f2(x)=0\lim_{x\to0+}f_2(x)=0、(2)より lim⁡x→∞f2(x)=0\lim_{x\to\infty}f_2(x)=0、最大値は f2(1)=1/ef_2(1)=1/e である。したがって、水平線 y=ay=a との交点、すなわち方程式の正の実数解の個数は、0<a<1/e0<a<1/e のとき2個、a=1/ea=1/e のとき1個、a>1/ea>1/e のとき0個である。

(4) 方程式の解 xx は a=xe−xa=xe^{-x} を満たすので、
αe−α=βe−β. \alpha e^{-\alpha}=\beta e^{-\beta}.
これを整理すると
αβ=eα−β=e−log⁡2=12 \frac{\alpha}{\beta}=e^{\alpha-\beta}=e^{-\log 2}=\frac12
となり、β=2α\beta=2\alpha を得る。さらに β−α=log⁡2\beta-\alpha=\log 2 より
α=log⁡2,β=2log⁡2. \alpha=\log 2,\qquad \beta=2\log 2.
したがって
a=αe−α=(log⁡2)e−log⁡2=log⁡22. a=\alpha e^{-\alpha}=(\log 2)e^{-\log 2}=\frac{\log 2}{2}.

(5) (3)の増減から、2交点 x=α,βx=\alpha,\beta の間では f2(x)≧af_2(x)\geqq a である。よって求める面積 SS は
S=∫log⁡22log⁡2(xe−x−log⁡22)dx=[−(x+1)e−x]log⁡22log⁡2−(log⁡2)22=(−2log⁡2+14+log⁡2+12)−(log⁡2)22=14−(log⁡2)22. \begin{aligned} S&=\int_{\log 2}^{2\log 2}\left(xe^{-x}-\frac{\log 2}{2}\right)dx\\ &=\left[-(x+1)e^{-x}\right]_{\log 2}^{2\log 2}-\frac{(\log 2)^2}{2}\\ &=\left(-\frac{2\log 2+1}{4}+\frac{\log 2+1}{2}\right)-\frac{(\log 2)^2}{2}\\ &=\frac14-\frac{(\log 2)^2}{2}. \end{aligned}
ここで ∫xe−xdx=−(x+1)e−x+C\int xe^{-x}dx=-(x+1)e^{-x}+C は部分積分で得られる。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 多項式の導関数
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 対数とその性質
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 関数の極限
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 部分積分法
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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