高知大学/2023年度/前期

2高知大学 2023年 数学 第2問解答・解説

数と式数学と人間の活動(整数)

1問題

高知大学2023年度第2問
集合 AA を次で定義する。
A={m2−n2∣mとnは整数} A=\{m^{2}-n^{2}\mid m\text{と}n\text{は整数}\}
このとき、次の問いに答えよ。(100点)
(1) 7は AA の要素であることを証明せよ。
(2) 6は AA の要素ではないことを証明せよ。
(3) 奇数全体の集合は AA の部分集合であることを証明せよ。
(4) 偶数 aa が AA の要素であるための必要十分条件は、ある整数 kk を用いて a=4ka=4k とかけることであることを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    7∈A7\in A(7=42−327=4^2-3^2)。
  • (2)
    6∉A6\notin A。
  • (3)
    奇数全体は AAの部分集合。
  • (4)
    偶数 aaについて、a∈Aa\in Aであることと a=4ka=4k(ある整数 kk)の同値。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

任意の整数 m,nm,n について
m2−n2=(m−n)(m+n),(m−n)+(m+n)=2m m^2-n^2=(m-n)(m+n),\qquad (m-n)+(m+n)=2m
である。右の和は偶数なので、m−nm-n と m+nm+n は同じ偶奇である。両方が奇数なら積 m2−n2m^2-n^2 は奇数、両方が偶数なら m−n=2p, m+n=2qm-n=2p,\ m+n=2q と書けて積は 4pq4pq となる。したがって AA の要素は奇数または 44 の倍数である。

(1) m=4, n=3m=4,\ n=3 とすると
m2−n2=42−32=16−9=7, m^2-n^2=4^2-3^2=16-9=7,
よって 7∈A7\in A。

(2) 66 は偶数だが 44 の倍数ではないため、上の性質から 6∉A6\notin A。

(3) 任意の奇数 aa を a=2k+1a=2k+1(k は整数k\text{ は整数})と表す。m=k+1, n=km=k+1,\ n=k とすれば
m2−n2=(k+1)2−k2=2k+1=a, m^2-n^2=(k+1)^2-k^2=2k+1=a,
したがって全ての奇数は AA に属する。

(4) 偶数 a∈Aa\in A なら、a=(m−n)(m+n)a=(m-n)(m+n) であり、二因子は同じ偶奇である。奇数どうしでは積が奇数となるから、偶数 aa の場合は両因子が偶数である。m−n=2p, m+n=2qm-n=2p,\ m+n=2q とおけば a=4pqa=4pq で、整数 k=pqk=pq と置くと a=4ka=4k。逆に a=4ka=4k(k は整数k\text{ は整数})なら m=k+1, n=k−1m=k+1,\ n=k-1 と選べて
m2−n2=(k+1)2−(k−1)2=4k=a. m^2-n^2=(k+1)^2-(k-1)^2=4k=a.
よって偶数 aa が AA に属するための必要十分条件は、ある整数 kk に対して a=4ka=4k と表せることである。

平方差を二因子に分解すると、二因子は同じ偶奇となる。そのため平方差は奇数か4の倍数に限られる。これで6の排除と偶数の場合の必要性を示し、7・奇数全体・4の倍数には具体的な整数を構成して所属を確かめる。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 平方差の因数分解
  • 偶奇による場合分け
  • 整数の具体的構成
  • 必要十分条件の証明

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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