慶應義塾大学/2023年度/前期

II慶應義塾大学 2023年 数学 第II問解答・解説

場合の数と確率

1問題

慶應義塾大学2023年度第II問
以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。
nn を自然数とする。AA 君と BB 君の2人が以下の試合 TT を nn セット行い、それぞれが得点をためていくとする。
試合 TT:2人で腕ずもうを繰り返し行う。毎回、AA 君、BB 君のどちらも勝つ確率は 12\frac{1}{2} ずつである。どちらかが先に2勝したら、腕ずもうを行うのをやめる。2勝0敗の者は2点を、2勝1敗の者は1点を得る。2勝しなかった者の得点は0点である。
AA 君が1セット目から nn セット目までに得た点の合計を ana_n とし、BB 君が1セット目から nn セット目までに得た点の合計を bnb_n とする。
(1) n=1n=1 とする。a1=2a_1=2 である確率は (あ)\boxed{\text{(あ)}} であり、a1=1a_1=1 である確率は (い)\boxed{\text{(い)}} である。
(2) n≧4n\geqq4 とする。試合 TT を nn セット行ううち、AA 君が2点を得るのがちょうど2セット、かつ1点を得るのがちょうど2セットである確率は
(う)(え) \frac{\boxed{\text{(う)}}}{\boxed{\text{(え)}}}
である。
(3) n≧2n\geqq2 とする。an=n+2a_n=n+2 かつ bn=0b_n=0 である確率は
(お)(か) \frac{\boxed{\text{(お)}}}{\boxed{\text{(か)}}}
である。
(4) an=2a_n=2 である確率は
(き)(く) \frac{\boxed{\text{(き)}}}{\boxed{\text{(く)}}}
である。
(5) n=4n=4 とする。a4>b4a_4>b_4 である確率は
(け)(こ) \frac{\boxed{\text{(け)}}}{\boxed{\text{(こ)}}}
である。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (あ)=14,(い)=14;(う)=n(n−1)(n−2)(n−3),(え)=2n+6;(お)=n(n−1),(か)=22n+1;(き)=n(n+3),(く)=2n+3;(け)=55,(こ)=128.\text{(あ)}=\frac14,\quad \text{(い)}=\frac14;\quad \text{(う)}=n(n-1)(n-2)(n-3),\quad \text{(え)}=2^{n+6};\quad \text{(お)}=n(n-1),\quad \text{(か)}=2^{2n+1};\quad \text{(き)}=n(n+3),\quad \text{(く)}=2^{n+3};\quad \text{(け)}=55,\quad \text{(こ)}=128.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

まず1セットの勝敗列から各得点の確率を確定し、独立なnセットの得点を組合せで数える。最後は4セットの得点差の対称性を使う。

解答

1セットの勝敗は独立で、A君が2勝0敗で勝つ確率は 14\frac14 である。また、A君が2勝1敗で勝つには、勝敗の並びが ABAABA または BAABAA となるので、その確率は 28=14\frac{2}{8}=\frac14 である。よって1セットごとの得点は
(A君,B君)=(2,0),(1,0),(0,1),(0,2) (\text{A君},\text{B君})=(2,0),(1,0),(0,1),(0,2)
の4通りがそれぞれ確率 14\frac14 で起こる。特にA君の得点は 2,1,02,1,0 点をそれぞれ確率 14,14,12\frac14,\frac14,\frac12 で得る。

(1) 以上から、(あ)=14(\text{あ})=\frac14, (い)=14(\text{い})=\frac14 である。

(2) nn セットのうち、A君が2点を得る2セット、1点を得る2セットを選ぶ。残りの各セットではA君は0点である。各セットは独立だから、求める確率は
n!2!2!(n−4)!(14)2(14)2(12)n−4=n(n−1)(n−2)(n−3)2n+6. \frac{n!}{2!2!(n-4)!}\left(\frac14\right)^2\left(\frac14\right)^2\left(\frac12\right)^{n-4} =\frac{n(n-1)(n-2)(n-3)}{2^{n+6}}.
したがって (う)=n(n−1)(n−2)(n−3)(\text{う})=n(n-1)(n-2)(n-3), (え)=2n+6(\text{え})=2^{n+6} とできる。

(3) bn=0b_n=0 であるためには、B君がどのセットでも勝たないことが必要十分であり、すべてのセットでA君が勝つ。そのときA君は各セットで1点または2点を得る。合計が n+2n+2 点になるのは、ちょうど2セットで2点、残りの n−2n-2 セットで1点を得る場合である。よって
nC2(14)n=n(n−1)22n+1. {}_{n}\mathrm{C}_{2}\left(\frac14\right)^n =\frac{n(n-1)}{2^{2n+1}}.
したがって (お)=n(n−1)(\text{お})=n(n-1), (か)=22n+1(\text{か})=2^{2n+1} とできる。

(4) A君が合計2点を得るのは、(i) 1セットで2点を得て残りで0点、または (ii) 2セットで1点を得て残りで0点、のいずれかである。この二つは互いに重ならないので、確率は
n⋅14(12)n−1+nC2(14)2(12)n−2=n2n+1+n(n−1)2n+3=n(n+3)2n+3. n\cdot\frac14\left(\frac12\right)^{n-1} +{}_{n}\mathrm{C}_{2}\left(\frac14\right)^2\left(\frac12\right)^{n-2} =\frac{n}{2^{n+1}}+\frac{n(n-1)}{2^{n+3}} =\frac{n(n+3)}{2^{n+3}}.
よって (き)=n(n+3)(\text{き})=n(n+3), (く)=2n+3(\text{く})=2^{n+3} とできる。

(5) 1セットごとの得点差 A君−B君\text{A君}-\text{B君} は 2,1,−1,−22,1,-1,-2 のいずれかで、各値は確率 14\frac14 である。4セットの得点差の和の分布は符号を反転しても変わらないから、正の和となる場合の数と負の和となる場合の数は等しい。全 44=2564^4=256 通りのうち和が0となるのは、差の組が {1,1,−1,−1}\{1,1,-1,-1\} の6通り、{2,2,−2,−2}\{2,2,-2,-2\} の6通り、{1,2,−1,−2}\{1,2,-1,-2\} の24通り、合計36通りである。したがって
P(a4>b4)=256−362⋅256=55128. P(a_4>b_4)=\frac{256-36}{2\cdot256}=\frac{55}{128}.
よって (け)=55(\text{け})=55, (こ)=128(\text{こ})=128 である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 確率の基本法則
  • 独立な試行
  • 組合せ

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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