金沢大学/2024年度

1金沢大学 2024年 数学 第1問解答・解説

指数関数・対数関数三角関数極限微分法積分法数列

1問題

金沢大学2024年度第1問
次の問いに答えよ。

(1) 関数 f(x)=e−xsin⁡xf(x)=e^{-x}\sin x と g(x)=e−xcos⁡xg(x)=e^{-x}\cos x の導関数 f′(x)f'(x)、g′(x)g'(x) を求めよ。

(2) 整数 kk に対し、定積分 ∫kπ(k+1)πe−xsin⁡x dx\displaystyle\int_{k\pi}^{(k+1)\pi}e^{-x}\sin x\,dx を求めよ。

(3) 極限 lim⁡n→∞∫0nπe−x∣sin⁡x∣ dx\displaystyle\lim_{n\to\infty}\displaystyle\int_{0}^{n\pi}e^{-x}|\sin x|\,dx を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
  • (2)
    (−1)k2(e−kπ+e−(k+1)π)\frac{(-1)^k}{2}(e^{-k\pi}+e^{-(k+1)\pi})
  • (3)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) 積の微分法から
f′(x)=e−x(cos⁡x−sin⁡x),g′(x)=e−x(−sin⁡x−cos⁡x). f'(x)=e^{-x}(\cos x-\sin x),\qquad g'(x)=e^{-x}(-\sin x-\cos x).

(2) H(x)=−12e−x(sin⁡x+cos⁡x)H(x)=-\frac12e^{-x}(\sin x+\cos x) とおくと H′(x)=e−xsin⁡xH'(x)=e^{-x}\sin x。従って
∫kπ(k+1)πe−xsin⁡x dx=H((k+1)π)−H(kπ)=(−1)k2(e−kπ+e−(k+1)π). \int_{k\pi}^{(k+1)\pi}e^{-x}\sin x\,dx =H((k+1)\pi)-H(k\pi) =\frac{(-1)^k}{2}\left(e^{-k\pi}+e^{-(k+1)\pi}\right).

(3) kπ≦x≦(k+1)πk\pi\leqq x\leqq(k+1)\pi では ∣sin⁡x∣=(−1)ksin⁡x|\sin x|=(-1)^k\sin x。よって
∫0nπe−x∣sin⁡x∣ dx=1+e−π2∑k=0n−1e−kπ=1+e−π2(1−e−π)(1−e−nπ). \int_0^{n\pi}e^{-x}|\sin x|\,dx =\frac{1+e^{-\pi}}2\sum_{k=0}^{n-1}e^{-k\pi} =\frac{1+e^{-\pi}}{2(1-e^{-\pi})}(1-e^{-n\pi}).
ここで e−nπ→0e^{-n\pi}\to0 だから,求める極限は
1+e−π2(1−e−π)=eπ+12(eπ−1). \frac{1+e^{-\pi}}{2(1-e^{-\pi})}=\frac{e^\pi+1}{2(e^\pi-1)}.

(1) e−xe^{-x} と sin⁡x\sin x / cos⁡x\cos x の積を微分した。(2) 原始関数を H=−12e−x(sin⁡x+cos⁡x)H=-\frac12e^{-x}(\sin x+\cos x) とすれば、端点の sin⁡\sin は00、cos⁡\cos は(−1)k(-1)^kと(−1)k+1(-1)^{k+1}になる。(3) 各区間でsin⁡x\sin xの符号が一定なので(2)の積分を絶対値付きの正の値へ直し、等比数列の和を計算する。残るe−nπe^{-n\pi}が00へ収束し、極限を得る。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 積の微分法
  • 原始関数
  • 区間ごとの符号判定
  • 等比数列の和

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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