香川大学/2025年度/前期

4香川大学 2025年 数学 第4問解答・解説

いろいろな式指数関数・対数関数極限積分法

1問題

香川大学2025年度第4問
次の問に答えよ。ただし、必要なら lim⁡x→∞log⁡xx=0\displaystyle \lim_{x\to\infty}\frac{\log x}{x}=0 を用いてよい。
  (1) 0以上の実数 a,ba,b に対して、次の不等式が成り立つことを示せ。
b+11+a(b+1)≦b1+ab+11+a \frac{b+1}{1+a(b+1)}\leqq\frac{b}{1+ab}+\frac{1}{1+a}
  (2) 正の実数 tt に対して、次の不等式が成り立つことを示せ。
∫01x+11+tx(x+1) dx≦32tlog⁡(1+t) \int_{0}^{1}\frac{x+1}{1+tx(x+1)}\,dx\leqq\frac{3}{2t}\log(1+t)
  (3) 極限 lim⁡t→∞∫01tx(x+1)21+tx(x+1) dx\displaystyle \lim_{t\to\infty}\int_{0}^{1}\frac{tx(x+1)^{2}}{1+tx(x+1)}\,dx を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら、または詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) a,b≧0a,b\geqq0 より,1+ab1+ab,1+a1+a,1+a(b+1)1+a(b+1) はすべて正である。右辺から左辺を引いて通分すると
b1+ab+11+a−b+11+a(b+1)=ab{2+a(b+1)}(1+ab)(1+a){1+a(b+1)}≧0. \frac{b}{1+ab}+\frac{1}{1+a}-\frac{b+1}{1+a(b+1)} =\frac{ab\{2+a(b+1)\}}{(1+ab)(1+a)\{1+a(b+1)\}}\geqq0.
よって所要の不等式が成り立つ。分母と 2+a(b+1)2+a(b+1) は正なので,等号成立は ab=0ab=0,すなわち a=0a=0 または b=0b=0 のときである。

  (2) (1)に a=txa=tx,b=xb=x を代入する。t>0t>0,0≦x≦10\leqq x\leqq1 より a,b≧0a,b\geqq0 であるから
x+11+tx(x+1)≦x1+tx2+11+tx. \frac{x+1}{1+tx(x+1)}\leqq\frac{x}{1+tx^2}+\frac{1}{1+tx}.
両辺を 00 から 11 まで積分すると
∫01x+11+tx(x+1) dx≦∫01x1+tx2 dx+∫0111+tx dx=[12tlog⁡(1+tx2)]01+[1tlog⁡(1+tx)]01=12tlog⁡(1+t)+1tlog⁡(1+t)=32tlog⁡(1+t). \begin{aligned} \int_0^1\frac{x+1}{1+tx(x+1)}\,dx &\leqq\int_0^1\frac{x}{1+tx^2}\,dx+\int_0^1\frac{1}{1+tx}\,dx\\ &=\left[\frac{1}{2t}\log(1+tx^2)\right]_0^1+\left[\frac{1}{t}\log(1+tx)\right]_0^1\\ &=\frac{1}{2t}\log(1+t)+\frac{1}{t}\log(1+t)\\ &=\frac{3}{2t}\log(1+t). \end{aligned}
したがって所要の不等式が成り立つ。

  (3) 被積分関数を
tx(x+1)21+tx(x+1)=(x+1)−x+11+tx(x+1) \frac{tx(x+1)^2}{1+tx(x+1)}=(x+1)-\frac{x+1}{1+tx(x+1)}
と変形する。J(t)=∫01x+11+tx(x+1) dxJ(t)=\displaystyle\int_0^1\frac{x+1}{1+tx(x+1)}\,dx とおけば
∫01tx(x+1)21+tx(x+1) dx=∫01(x+1) dx−J(t)=32−J(t). \int_0^1\frac{tx(x+1)^2}{1+tx(x+1)}\,dx=\int_0^1(x+1)\,dx-J(t)=\frac32-J(t).
(2)と被積分関数の非負性から
0≦J(t)≦32tlog⁡(1+t). 0\leqq J(t)\leqq\frac{3}{2t}\log(1+t).
問題文で許されている lim⁡u→∞log⁡uu=0\displaystyle\lim_{u\to\infty}\frac{\log u}{u}=0 より
log⁡(1+t)t=log⁡(1+t)1+t⋅1+tt⟶0(t→∞). \frac{\log(1+t)}{t}=\frac{\log(1+t)}{1+t}\cdot\frac{1+t}{t}\longrightarrow0\qquad(t\to\infty).
はさみうちの原理で J(t)→0J(t)\to0 だから,求める極限は
lim⁡t→∞(32−J(t))=32. \lim_{t\to\infty}\left(\frac32-J(t)\right)=\frac32.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 等式・不等式の証明
  • 対数とその性質
  • 関数の極限
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 不定積分・定積分の性質

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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