兵庫医科大学/2025年度/一般

2兵庫医科大学 2025年 数学 第2問解答・解説

数列極限

難易度必答 レベル 4/10 目安 15分編集部の評価

対象医学部医学科

1問題

兵庫医科大学2025年度第2問
濃度 a%a\% の食塩水 200 g200\,\mathrm{g} が入っている容器Aと、濃度 b%b\% の食塩水 300 g300\,\mathrm{g} が入っている容器Bがある。Aより 100 g100\,\mathrm{g} の食塩水をとってそれをBに移し、よくかき混ぜた後に同量をAに戻すとする。この操作を nn 回繰り返したときのAとBの食塩水の濃度を求めたい。以下の問いに答えよ。なお、途中の式や考え方等も記入すること。

(1) 容器Aと容器Bに最初にあった食塩の量の和を求めよ。

(2) n (≧1)n\ (\geqq1) 回の操作の後、容器Aの濃度が xn%x_{n}\%、容器Bの濃度が yn%y_{n}\% になっていたとする。xnx_{n} および yny_{n} を、それぞれ、xn−1x_{n-1} と yn−1y_{n-1} を用いて表したい。以下の ア\boxed{\text{ア}}〜エ\boxed{\text{エ}} に適当な数を入れよ。
{xn=ア xn−1+イ yn−1yn=ウ xn−1+エ yn−1 \begin{cases} x_{n}=\boxed{\text{ア}}\,x_{n-1}+\boxed{\text{イ}}\,y_{n-1}\\ y_{n}=\boxed{\text{ウ}}\,x_{n-1}+\boxed{\text{エ}}\,y_{n-1} \end{cases}

(3) この操作を何回繰り返した後でも、容器Aと容器Bの食塩の量の和は一定であることを、(2) の漸化式を使って示せ。

(4) xnx_{n} および yny_{n} を、それぞれ、a, b, na,\,b,\,n を用いて表せ。

(5) 上記の操作を限りなく繰り返したとき、容器Aと容器Bの食塩水の濃度は、どのような値に近づくか、それぞれ求めよ。

出典:兵庫医科大学 2025年度 一般 数学 第2問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    2a+3b2a+3b [g]
  • (2)
    ア 58\dfrac{5}{8}、イ 38\dfrac{3}{8}、ウ 14\dfrac{1}{4}、エ 34\dfrac{3}{4}
  • (3)
    (証明)2xn+3yn=2xn−1+3yn−12x_{n}+3y_{n}=2x_{n-1}+3y_{n-1}
  • (4)
    xn=2a+3b+3(a−b)(38)n5x_{n}=\dfrac{2a+3b+3(a-b)\left(\frac{3}{8}\right)^{n}}{5}、yn=2a+3b−2(a−b)(38)n5y_{n}=\dfrac{2a+3b-2(a-b)\left(\frac{3}{8}\right)^{n}}{5}
  • (5)
    A, Bとも 2a+3b5%\dfrac{2a+3b}{5}\% に近づく

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

食塩の量(g)は「濃度÷100×重さ」。Bに移すと 400 g400\,\mathrm{g} で食塩 x+3yx+3y g、濃度 x+3y4%\dfrac{x+3y}{4}\%。差 xn−ynx_{n}-y_{n} は等比数列、和 2xn+3yn2x_{n}+3y_{n} は一定、の2つを組み合わせる。

解答

(1) 200⋅a100+300⋅b100=2a+3b200\cdot\dfrac{a}{100}+300\cdot\dfrac{b}{100}=2a+3b [g]。

(2) 操作前の濃度を x, yx,\,y(%)とする。Aから 100 g100\,\mathrm{g}(食塩 xx g)をBに移すと、Bは 400 g400\,\mathrm{g}、食塩 x+3yx+3y g で濃度 x+3y4%\dfrac{x+3y}{4}\%。その 100 g100\,\mathrm{g} をAに戻すと、Aは 200 g200\,\mathrm{g} で食塩 x+x+3y4x+\dfrac{x+3y}{4} g、濃度 5x+3y8%\dfrac{5x+3y}{8}\%。Bは 300 g300\,\mathrm{g} で濃度は x+3y4%\dfrac{x+3y}{4}\% のまま。
xn=58xn−1+38yn−1,yn=14xn−1+34yn−1. x_{n}=\dfrac{5}{8}x_{n-1}+\dfrac{3}{8}y_{n-1},\qquad y_{n}=\dfrac{1}{4}x_{n-1}+\dfrac{3}{4}y_{n-1}.

(3) 食塩の量の和は 2xn+3yn2x_{n}+3y_{n} [g]。(2) より
2xn+3yn=(54+34)xn−1+(34+94)yn−1=2xn−1+3yn−1 2x_{n}+3y_{n}=\left(\dfrac{5}{4}+\dfrac{3}{4}\right)x_{n-1}+\left(\dfrac{3}{4}+\dfrac{9}{4}\right)y_{n-1}=2x_{n-1}+3y_{n-1}
なので一定(=2a+3b=2a+3b)。

(4) xn−yn=38(xn−1−yn−1)x_{n}-y_{n}=\dfrac{3}{8}(x_{n-1}-y_{n-1}) より xn−yn=(38)n(a−b)x_{n}-y_{n}=\left(\dfrac{3}{8}\right)^{n}(a-b)。これと 2xn+3yn=2a+3b2x_{n}+3y_{n}=2a+3b を連立して
xn=2a+3b+3(a−b)(38)n5,yn=2a+3b−2(a−b)(38)n5. x_{n}=\dfrac{2a+3b+3(a-b)\left(\frac{3}{8}\right)^{n}}{5},\qquad y_{n}=\dfrac{2a+3b-2(a-b)\left(\frac{3}{8}\right)^{n}}{5}.

(5) (38)n→0\left(\dfrac{3}{8}\right)^{n}\to0 より、どちらも 2a+3b5%\dfrac{2a+3b}{5}\% に近づく(全体を混ぜたときの濃度)。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 連立漸化式
  • 保存量と差の利用

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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