(1)
(x−y)2≧0 を展開すると
x−2xy+y≧0 である。よって
2xy≦x+y、両辺を 2 で割って
xy≦2x+yを得る。等号は
x=y、すなわち
x=y のときに限り成り立つ。
(2)
x>0、
y>0 より
xy>0、
2x+y>0 である。常用対数の底 10 は 1 より大きいので、正の数
A、
B について
A≦B ならば
log10A≦log10B が成り立つ。(1) の不等式に適用して
log10xy≦log102x+yとなる。ここで
log10xy=21(log10x+log10y) であるから、
21(log10x+log10y)≦log102x+yが成り立つ。
(3)
k は
k≦n を満たす自然数なので、
1≦k≦n である。
x=k、
y=n+1−k とおくと、
n+1−k≧1 より
x、
y はともに正の実数である。このとき
x+y=n+1 より
2x+y=2n+1 であるから、(2) の不等式は
21(log10k+log10(n+1−k))≦log102n+1となる。
(4)
(3) の不等式を
k=1,2,⋯,n について辺々加える。右辺は
n 個の同じ値
log102n+1 の和であるから
nlog102n+1 である。左辺は
21k=1∑n(log10k+log10(n+1−k))である。
n+1−k は
k=1,2,⋯,n のとき
n,n−1,⋯,1 をそれぞれ 1 回ずつとるので、
k=1∑nlog10(n+1−k)=k=1∑nlog10k=log10(n!)である。よって左辺は
21⋅2log10(n!)=log10(n!) となり、
log10(n!)≦nlog102n+1が成り立つ。
(5)
2025=34⋅52 であり、
log105=1−log102 より
log1022025=4log103+2log105−log102=4log103+2−3log102となる。
log103<0.478、
log102>0.301 を用いると
log1022025<4×0.478+2−3×0.301=3.009である。(4) に
n=2024 を代入すると
n+1=2025 なので、
log10(2024!)≦2024log1022025<2024×3.009=6090.216<6100となる。
2024! の桁数を
d とすると
10d−1≦2024!<106100 であるから、
d−1<6100。よって
d≦6100 であり、
2024! の桁数は 6100 以下である。