福島県立医科大学/2025年度/前期

3福島県立医科大学 2025年 数学 第3問解答・解説

極限微分法ベクトル

1問題

福島県立医科大学2025年度第3問
a>1a>1、0<θ≦π20<\theta\leqq\frac{\pi}{2} とし、座標空間内の4点 A(1,0,0)A(1,0,0)、B(−1,0,0)B(-1,0,0)、C(acos⁡θ,asin⁡θ,1)C(a\cos\theta,a\sin\theta,1)、D(−acos⁡θ,−asin⁡θ,1)D(-a\cos\theta,-a\sin\theta,1) を考える。s=sin⁡θs=\sin\theta として、以下の問いに答えよ。

(1) △ABC\triangle ABC を含む平面を α\alpha、△ABD\triangle ABD を含む平面を β\beta とする。α\alpha と β\beta の両方に接する球で、中心の zz 座標が t>0t>0 であるものの半径を a,s,ta,s,t を用いて表せ。

(2) 四面体 ABCDABCD に内接する球の半径と中心の座標を a,sa,s を用いて表せ。

(3) 四面体 ABCDABCD の体積を V1V_1、内接球の体積を V2V_2 とし、極限値
ρ(s)=lim⁡a→∞aV2V1 \rho(s)=\lim_{a\to\infty}\frac{aV_2}{V_1}
を考える。θ\theta を変化させたとき、ρ(s)\rho(s) が最大となる ss の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    ast1+a2s2\frac{ast}{\sqrt{1+a^2s^2}}。
  • (2)
    中心 (0,0,1+a2s2a1+s2+1+a2s2)(0,0,\frac{\sqrt{1+a^2s^2}}{a\sqrt{1+s^2}+\sqrt{1+a^2s^2}})、半径 asa1+s2+1+a2s2\frac{as}{a\sqrt{1+s^2}+\sqrt{1+a^2s^2}}。
  • (3)
    s=25s=\frac{2}{\sqrt5}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) α:y−asz=0\alpha:y-asz=0、β:y+asz=0\beta:y+asz=0 であり、両平面の法線の長さは 1+a2s2\sqrt{1+a^2s^2} である。中心を P=(x,y,t)P=(x,y,t) とおくと、両平面までの距離が等しい条件は ∣y−ast∣=∣y+ast∣|y-ast|=|y+ast| となる。両辺を二乗すると 4asty=04asty=0 であり、a>1,s>0,t>0a>1,s>0,t>0 より y=0y=0。したがって半径は
r=ast1+a2s2. r=\frac{ast}{\sqrt{1+a^2s^2}}.

(2) (1)より中心の yy 座標は0である。c=cos⁡θc=\cos\theta とおく。中心は四面体の内部だから 0<t<10<t<1。面 ACDACD と BCDBCD の方程式はそれぞれ −sx+cy−sz+s=0-sx+cy-sz+s=0 と sx−cy−sz+s=0sx-cy-sz+s=0 で、その法線の長さは等しい。中心 (x,0,t)(x,0,t) からこの2面への距離が等しいので
∣−sx+s(1−t)∣=∣sx+s(1−t)∣. |-sx+s(1-t)|=|sx+s(1-t)|.
二乗して整理すると 4s2x(1−t)=04s^2x(1-t)=0。s>0s>0, t<1t<1 から x=0x=0 となり、中心は (0,0,t)(0,0,t) の形である。c=cos⁡θc=\cos\theta とすると、面 ACDACD の方程式は
−sx+cy−sz+s=0, -sx+cy-sz+s=0,
法線の長さは 1+s2\sqrt{1+s^2}。内心は四面体の内部にあり 0<t<10<t<1 だから、面 ACDACD までの距離は s(1−t)/1+s2s(1-t)/\sqrt{1+s^2}、面 α\alpha までの距離は ast/1+a2s2ast/\sqrt{1+a^2s^2} である。両者を等しくして s>0s>0 を約すと
at1+a2s2=1−t1+s2,t=1+a2s2a1+s2+1+a2s2. \frac{at}{\sqrt{1+a^2s^2}}=\frac{1-t}{\sqrt{1+s^2}},\qquad t=\frac{\sqrt{1+a^2s^2}}{a\sqrt{1+s^2}+\sqrt{1+a^2s^2}}.
従って内接球の半径と中心は
r=asa1+s2+1+a2s2,(0,0,1+a2s2a1+s2+1+a2s2). r=\frac{as}{a\sqrt{1+s^2}+\sqrt{1+a^2s^2}},\qquad (0,0,\frac{\sqrt{1+a^2s^2}}{a\sqrt{1+s^2}+\sqrt{1+a^2s^2}}).

(3) AB=2AB=2 で、DD から ABAB までの距離は 1+a2s2\sqrt{1+a^2s^2} だから、△ABD\triangle ABD の面積は 1+a2s2\sqrt{1+a^2s^2}。また、四面体の底面として △ABD\triangle ABD を選ぶ。点 CC から平面 ABDABD(すなわち β\beta)までの距離は、平面 β\beta の式から求まる。
∣as+as∣1+a2s2=2as1+a2s2. \frac{|as+as|}{\sqrt{1+a^2s^2}}=\frac{2as}{\sqrt{1+a^2s^2}}.
よって
V1=2as3,V2=4πr33. V_1=\frac{2as}{3},\qquad V_2=\frac{4\pi r^3}{3}.
固定した s>0s>0 に対し
r=s1+s2+s2+a−2⟶s1+s2+s, r=\frac{s}{\sqrt{1+s^2}+\sqrt{s^2+a^{-2}}}\longrightarrow\frac{s}{\sqrt{1+s^2}+s},
したがって
ρ(s)=lim⁡a→∞aV2V1=2πs2(1+s2+s)3. \rho(s)=\lim_{a\to\infty}\frac{aV_2}{V_1}=\frac{2\pi s^2}{(\sqrt{1+s^2}+s)^3}.
g(s)=1+s2+sg(s)=\sqrt{1+s^2}+s とおくと g′(s)=g(s)/1+s2g'(s)=g(s)/\sqrt{1+s^2} なので
ρ′(s)=2πsg(s)3(2−3s1+s2). \rho'(s)=\frac{2\pi s}{g(s)^3}\left(2-\frac{3s}{\sqrt{1+s^2}}\right).
0<s≦10<s\leqq1 において s/1+s2s/\sqrt{1+s^2} は増加するから、括弧内は 21+s2=3s2\sqrt{1+s^2}=3s のとき符号を変える。この方程式は s=2/5s=2/\sqrt5 を与え、導関数はその前で正、その後で負となる。よって最大となる値は
s=25. \boxed{s=\frac{2}{\sqrt5}}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 座標による平面方程式と点・平面間距離
  • 回転対称性による内心の位置決定
  • 四面体・球の体積
  • 一変数関数の極限と導関数の符号

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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