福島県立医科大学/2025年度/前期

2福島県立医科大学 2025年 数学 第2問解答・解説

図形と計量三角関数図形の性質ベクトル

1問題

福島県立医科大学2025年度第2問
図1のような正五角形 A0A1A2A3A4A_{0}A_{1}A_{2}A_{3}A_{4} について、5つの三角形 △A0A1A2\triangle A_{0}A_{1}A_{2}、△A1A2A3\triangle A_{1}A_{2}A_{3}、△A2A3A4\triangle A_{2}A_{3}A_{4}、△A3A4A0\triangle A_{3}A_{4}A_{0}、△A4A0A1\triangle A_{4}A_{0}A_{1} の重心をそれぞれ B1B_{1}、B2B_{2}、B3B_{3}、B4B_{4}、B0B_{0} とする。また、5つの三角形 △A0A2A3\triangle A_{0}A_{2}A_{3}、△A1A3A4\triangle A_{1}A_{3}A_{4}、△A2A4A0\triangle A_{2}A_{4}A_{0}、△A3A0A1\triangle A_{3}A_{0}A_{1}、△A4A1A2\triangle A_{4}A_{1}A_{2} の重心をそれぞれ C0C_{0}、C1C_{1}、C2C_{2}、C3C_{3}、C4C_{4} とする。θ=72∘\theta=72^{\circ} として、以下の問いに答えよ。

(1) 2点 A0,A1A_{0},A_{1} の座標が A0(1, 0)A_{0}(1,\,0)、A1(cos⁡θ, sin⁡θ)A_{1}(\cos\theta,\,\sin\theta) となるように xx 軸と yy 軸を定める。A2,A3,A4A_{2},A_{3},A_{4} の座標を θ\theta で表せ。

(2) 図2を参考にして、cos⁡72∘\cos 72^{\circ} と cos⁡36∘\cos 36^{\circ} の値を求めよ。ただし、二重根号は用いないこと。

(3) 3点 A1,B1,C1A_{1},B_{1},C_{1} は同一直線上にあることを示せ。

(4) 五角形 A0A1A2A3A4A_{0}A_{1}A_{2}A_{3}A_{4} の面積を SaS_{a}、五角形 B0B1B2B3B4B_{0}B_{1}B_{2}B_{3}B_{4} の面積を SbS_{b}、五角形 C0C1C2C3C4C_{0}C_{1}C_{2}C_{3}C_{4} の面積を ScS_{c} とする。面積比 Sa:Sb:ScS_{a}:S_{b}:S_{c} を求めよ。
図1の正五角形で、上にA₁、左にA₂、左下にA₃、右下にA₄、右にA₀の黒点がある。五辺は実線、A₁A₃とA₁A₄は破線で結ばれている。
図2の三角形A₁A₃A₄で、上にA₁、左下にA₃、右下にA₄、辺A₁A₃上にDの黒点があり、DA₄は破線である。角A₁に36°、角A₃に72°、DでDA₁側に108°、DA₃側に72°、A₄でA₄A₁とA₄Dの間およびA₄DとA₄A₃の間にそれぞれ36°と記されている。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    j=2, 3, 4j=2,\,3,\,4 について Aj=(cos⁡jθ, sin⁡jθ)\mathrm{A}_{j}=(\cos j\theta,\ \sin j\theta)
  • (2)
    cos⁡72∘=5−14\cos 72^{\circ}=\dfrac{\sqrt{5}-1}{4}、cos⁡36∘=5+14\cos 36^{\circ}=\dfrac{\sqrt{5}+1}{4}。
  • (3)
    A1, B1, C1\mathrm{A}_{1},\ \mathrm{B}_{1},\ \mathrm{C}_{1} は同一直線上にある。
  • (4)
    Sa:Sb:Sc=18:(3+5):(3−5)S_{a}:S_{b}:S_{c}=18:(3+\sqrt{5}):(3-\sqrt{5})。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)

正五角形の中心を原点 O\mathrm{O} とすると、A0, A1\mathrm{A}_{0},\ \mathrm{A}_{1} は原点を中心とする半径 1 の円上にあり、Aj\mathrm{A}_{j} の偏角は jθj\theta である。したがって
A2(cos⁡2θ, sin⁡2θ),A3(cos⁡3θ, sin⁡3θ),A4(cos⁡4θ, sin⁡4θ) \mathrm{A}_{2}(\cos 2\theta,\,\sin 2\theta),\quad \mathrm{A}_{3}(\cos 3\theta,\,\sin 3\theta),\quad \mathrm{A}_{4}(\cos 4\theta,\,\sin 4\theta)
である。以下、a⃗j=OAj→\vec{a}_{j}=\overrightarrow{\mathrm{OA}_{j}} とし、添字は 5 で割った余りで考える(a⃗5=a⃗0\vec{a}_{5}=\vec{a}_{0} など)。

(2)

積和の公式 2sin⁡Acos⁡B=sin⁡(A+B)+sin⁡(A−B)2\sin A\cos B=\sin(A+B)+\sin(A-B) より
2sin⁡36∘cos⁡72∘=sin⁡108∘−sin⁡36∘,2sin⁡36∘cos⁡144∘=−sin⁡108∘ 2\sin 36^{\circ}\cos 72^{\circ}=\sin 108^{\circ}-\sin 36^{\circ},\qquad 2\sin 36^{\circ}\cos 144^{\circ}=-\sin 108^{\circ}
が成り立つ。辺々を加えると 2sin⁡36∘(cos⁡72∘+cos⁡144∘)=−sin⁡36∘2\sin 36^{\circ}(\cos 72^{\circ}+\cos 144^{\circ})=-\sin 36^{\circ} となり、sin⁡36∘≠0\sin 36^{\circ}\ne 0 より
cos⁡72∘+cos⁡144∘=−12 \cos 72^{\circ}+\cos 144^{\circ}=-\dfrac{1}{2}
である。cos⁡144∘=−cos⁡36∘\cos 144^{\circ}=-\cos 36^{\circ} より、cos⁡36∘=cos⁡72∘+12\cos 36^{\circ}=\cos 72^{\circ}+\dfrac{1}{2} となる。
d=cos⁡36∘d=\cos 36^{\circ} とおく。cos⁡72∘=cos⁡(2⋅36∘)=2d2−1\cos 72^{\circ}=\cos(2\cdot 36^{\circ})=2d^{2}-1 に代入すると d−12=2d2−1d-\dfrac{1}{2}=2d^{2}-1、すなわち 4d2−2d−1=04d^{2}-2d-1=0 である。よって d=1±54d=\dfrac{1\pm\sqrt{5}}{4} である。d>0d>0 より d=1+54d=\dfrac{1+\sqrt{5}}{4} であり、
cos⁡36∘=5+14,cos⁡72∘=cos⁡36∘−12=5−14 \cos 36^{\circ}=\dfrac{\sqrt{5}+1}{4},\qquad \cos 72^{\circ}=\cos 36^{\circ}-\dfrac{1}{2}=\dfrac{\sqrt{5}-1}{4}
となる。

(3)

a⃗i\vec{a}_{i} を原点のまわりに ±2θ\pm 2\theta 回転すると a⃗i+2\vec{a}_{i+2}、a⃗i−2\vec{a}_{i-2} になる。また a⃗i\vec{a}_{i} を ±θ\pm\theta 回転すると a⃗i±1\vec{a}_{i\pm 1} になるので、
a⃗i−1+a⃗i+1=2cos⁡θ a⃗i \vec{a}_{i-1}+\vec{a}_{i+1}=2\cos\theta\,\vec{a}_{i}
が成り立つ。同様に a⃗i+2+a⃗i−2=2cos⁡2θ a⃗i\vec{a}_{i+2}+\vec{a}_{i-2}=2\cos 2\theta\,\vec{a}_{i} である。
B1\mathrm{B}_{1} は △A0A1A2\triangle\mathrm{A}_{0}\mathrm{A}_{1}\mathrm{A}_{2} の重心なので、
b⃗1=a⃗0+a⃗1+a⃗23=1+2cos⁡θ3 a⃗1 \vec{b}_{1}=\dfrac{\vec{a}_{0}+\vec{a}_{1}+\vec{a}_{2}}{3}=\dfrac{1+2\cos\theta}{3}\,\vec{a}_{1}
である。C1\mathrm{C}_{1} は △A1A3A4\triangle\mathrm{A}_{1}\mathrm{A}_{3}\mathrm{A}_{4} の重心なので、a⃗3+a⃗4=a⃗3+a⃗−1=2cos⁡2θ a⃗1\vec{a}_{3}+\vec{a}_{4}=\vec{a}_{3}+\vec{a}_{-1}=2\cos 2\theta\,\vec{a}_{1} より
c⃗1=a⃗1+a⃗3+a⃗43=1+2cos⁡2θ3 a⃗1 \vec{c}_{1}=\dfrac{\vec{a}_{1}+\vec{a}_{3}+\vec{a}_{4}}{3}=\dfrac{1+2\cos 2\theta}{3}\,\vec{a}_{1}
である。したがって b⃗1\vec{b}_{1} と c⃗1\vec{c}_{1} は、どちらも a⃗1\vec{a}_{1} の実数倍である。よって点 A1, B1, C1\mathrm{A}_{1},\ \mathrm{B}_{1},\ \mathrm{C}_{1} は、いずれも原点 O\mathrm{O} を通る直線 OA1\mathrm{OA}_{1} 上にあるから、同一直線上にある。

(4)

(2) の結果より 1+2cos⁡72∘=1+521+2\cos 72^{\circ}=\dfrac{1+\sqrt{5}}{2}、1+2cos⁡144∘=1−2cos⁡36∘=1−521+2\cos 144^{\circ}=1-2\cos 36^{\circ}=\dfrac{1-\sqrt{5}}{2} である。(3) と同じ計算を各 ii について行うと、すべての ii で
b⃗i=1+56 a⃗i,c⃗i=1−56 a⃗i \vec{b}_{i}=\dfrac{1+\sqrt{5}}{6}\,\vec{a}_{i},\qquad \vec{c}_{i}=\dfrac{1-\sqrt{5}}{6}\,\vec{a}_{i}
が成り立つ。よって五角形 B0B1B2B3B4\mathrm{B}_{0}\mathrm{B}_{1}\mathrm{B}_{2}\mathrm{B}_{3}\mathrm{B}_{4} は、五角形 A0A1A2A3A4\mathrm{A}_{0}\mathrm{A}_{1}\mathrm{A}_{2}\mathrm{A}_{3}\mathrm{A}_{4} を原点中心に 1+56\dfrac{1+\sqrt{5}}{6} 倍した図形である。五角形 C0⋯C4\mathrm{C}_{0}\cdots\mathrm{C}_{4} は、原点中心に 1−56\dfrac{1-\sqrt{5}}{6} 倍した図形である(倍率が負のときは原点に関して反対側に現れるが、面積は倍率の二乗倍になる)。
面積の比は倍率の二乗の比だから
Sb=(1+56)2Sa=3+518Sa,Sc=(1−56)2Sa=3−518Sa S_{b}=\left(\dfrac{1+\sqrt{5}}{6}\right)^{2}S_{a}=\dfrac{3+\sqrt{5}}{18}S_{a},\qquad S_{c}=\left(\dfrac{1-\sqrt{5}}{6}\right)^{2}S_{a}=\dfrac{3-\sqrt{5}}{18}S_{a}
となり、
Sa:Sb:Sc=1:3+518:3−518=18:(3+5):(3−5) S_{a}:S_{b}:S_{c}=1:\dfrac{3+\sqrt{5}}{18}:\dfrac{3-\sqrt{5}}{18}=18:(3+\sqrt{5}):(3-\sqrt{5})
である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 三角形の相似
  • 正弦定理・二倍角公式
  • 重心の位置ベクトル

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

福島県立医科大学の数学を、過去 10 年分まとめて解けるものがあったら使いたいですか?

次にやること

同じ年度の次の問題第3問へ進む極限・微分法・ベクトル

福島県立医科大学のほかの年度

似た問題を、ほかの大学で