福島県立医科大学/2024年度/前期

4福島県立医科大学 2024年 数学 第4問解答・解説

三角関数微分法積分法ベクトル平面上の曲線と複素数平面

1問題

福島県立医科大学2024年度第4問
xyxy 平面において、点 PP は原点を中心とする半径6の円周上を、点 QQ は原点を中心とする半径2の円周上をそれぞれ移動している。時刻 t=0t=0 のとき、PP は点 (6,0)(6,0) に、QQ は点 (2,0)(2,0) に位置し、それぞれ反時計まわりに一定の速さで連続的に移動する。PP は 4π4\pi 秒で円を1周し、PP と QQ の移動する速さは等しい。また、線分 PQPQ を 3:13:1 に内分する点を RR とし、tt 秒時点での RR の座標を (f(t),g(t))(f(t),g(t)) とする。以下の問いに答えよ。

(1) すべての実数 tt (t≧0t\geqq0) について、f(t)=r(t)cos⁡tf(t)=r(t)\cos t、g(t)=r(t)sin⁡tg(t)=r(t)\sin t を満たす関数 r(t)r(t) が存在することを示せ。

(2) f(t)f(t) と g(t)g(t) の 0≦t≦π0\leqq t\leqq\pi における増減を調べ、最大値と最小値を求めよ。

(3) 媒介変数表示 x=f(t)x=f(t)、y=g(t)y=g(t) (0≦t≦π0\leqq t\leqq\pi) で与えられる曲線 CC の概形を描け。

(4) (3)の曲線 CC と xx 軸で囲まれた図形の面積を求めよ。

(5) 点 RR の軌跡を xyxy 平面に描け。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    r(t)=3cos⁡t2(t≧0)r(t)=3\cos\dfrac{t}{2}\quad(t\geqq0)
  • (2)
    cos⁡α2=16\cos\dfrac{\alpha}{2}=\dfrac{1}{\sqrt{6}}、cos⁡β2=23\cos\dfrac{\beta}{2}=\sqrt{\dfrac{2}{3}} を満たす角を、それぞれ 0<α<π0<\alpha<\pi、0<β<π0<\beta<\pi の範囲で α\alpha、β\beta とする。ff は 0≦t≦α0\leqq t\leqq\alpha で減少し、α≦t≦π\alpha\leqq t\leqq\pi で増加する。最大値 33、最小値 −23-\sqrt{\dfrac{2}{3}}。gg は 0≦t≦β0\leqq t\leqq\beta で増加し、β≦t≦π\beta\leqq t\leqq\pi で減少する。最大値 43\dfrac{4}{\sqrt{3}}、最小値 00。
  • (3)
    (3,0)(3,0)から上半平面を通り原点に至る単純弧。最高点(23,43)\left(\sqrt{\dfrac{2}{3}},\dfrac{4}{\sqrt{3}}\right)、y軸との交点(0,32)\left(0,\dfrac{3}{\sqrt{2}}\right)、左端点(−23,56)\left(-\sqrt{\dfrac{2}{3}},\sqrt{\dfrac{5}{6}}\right)。
  • (4)
    9π4\dfrac{9\pi}{4}
  • (5)
    (x,y)=(3cos⁡t2cos⁡t, 3cos⁡t2sin⁡t),0≦t≦4π(x,y)=\left(3\cos\dfrac{t}{2}\cos t,\,3\cos\dfrac{t}{2}\sin t\right),\quad 0\leqq t\leqq4\piで全軌跡。自己交点は(0,32)(0,\dfrac{3}{\sqrt{2}})、(0,0)(0,0)、(0,−32)(0,-\dfrac{3}{\sqrt{2}})。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)

Pの角速度は 2π4π=12\dfrac{2\pi}{4\pi}=\dfrac{1}{2}、速さは 6⋅12=36\cdot\dfrac{1}{2}=3。Qも速さが 33 なので角速度は 32\dfrac{3}{2} である。よって
P(6cos⁡t2, 6sin⁡t2),Q(2cos⁡3t2, 2sin⁡3t2). \mathrm{P}\left(6\cos\dfrac{t}{2},\,6\sin\dfrac{t}{2}\right),\qquad \mathrm{Q}\left(2\cos\dfrac{3t}{2},\,2\sin\dfrac{3t}{2}\right).
PR:RQ が 3:13:1 だから OR→=OP→+3OQ→4\overrightarrow{\mathrm{OR}}=\dfrac{\overrightarrow{\mathrm{OP}}+3\overrightarrow{\mathrm{OQ}}}{4} であり、和積公式から
f(t)=3cos⁡t2cos⁡t,g(t)=3cos⁡t2sin⁡t. f(t)=3\cos\dfrac{t}{2}\cos t,\qquad g(t)=3\cos\dfrac{t}{2}\sin t.
したがって r(t)=3cos⁡t2r(t)=3\cos\dfrac{t}{2} とすれば (1) を満たす。

(2)

cos⁡α2=16\cos\dfrac{\alpha}{2}=\dfrac{1}{\sqrt6}(0<α<π0<\alpha<\pi)を満たす角を α\alpha とする。微分すると
f′(t)=−32sin⁡t2(6cos⁡2t2−1). f'(t)=-\dfrac32\sin\dfrac{t}{2}\left(6\cos^2\dfrac{t}{2}-1\right).
0<t<π0<t<\pi で sin⁡t2>0\sin\dfrac{t}{2}>0 なので、ff は 0≦t≦α0\leqq t\leqq\alpha で減少し、α≦t≦π\alpha\leqq t\leqq\pi で増加する。端点と臨界点の値は f(0)=3, f(π)=0, f(α)=−23f(0)=3,\ f(\pi)=0,\ f(\alpha)=-\sqrt{\dfrac{2}{3}}。ゆえに最大値は 33、最小値は −23-\sqrt{\dfrac{2}{3}}。

cos⁡β2=23\cos\dfrac{\beta}{2}=\sqrt{\dfrac{2}{3}}(0<β<π0<\beta<\pi)を満たす角を β\beta とおくと
g′(t)=3cos⁡t2(3cos⁡2t2−2). g'(t)=3\cos\dfrac{t}{2}\left(3\cos^2\dfrac{t}{2}-2\right).
0≦t<π0\leqq t<\pi では cos⁡t2>0\cos\dfrac{t}{2}>0 で、臨界点は t=βt=\beta のみ。gg は 0≦t≦β0\leqq t\leqq\beta で増加し、β≦t≦π\beta\leqq t\leqq\pi で減少する。g(0)=g(π)=0, g(β)=43g(0)=g(\pi)=0,\ g(\beta)=\dfrac{4}{\sqrt3} より最大値は 43\dfrac{4}{\sqrt3}、最小値は 00。

(3)

0≦t≦π0\leqq t\leqq\pi では r=3cos⁡t2≧0r=3\cos\dfrac{t}{2}\geqq0 で偏角は tt。曲線は (3,0)(3,0) から上半平面を通り原点へ至る単純弧である。t=π2t=\dfrac{\pi}{2} では (x,y)=(0,32)(x,y)=(0,\dfrac{3}{\sqrt2})、t=βt=\beta では最高点 (23,43)(\sqrt{\dfrac{2}{3}},\dfrac{4}{\sqrt3})、t=αt=\alpha では左端点 (−23,56)(-\sqrt{\dfrac{2}{3}},\sqrt{\dfrac{5}{6}}) となる。

(4)

この弧は極座標で 0≦t≦π0\leqq t\leqq\pi を一度だけたどるから、囲まれた面積は
12∫0πr2 dt=92∫0πcos⁡2t2 dt=9π4. \dfrac{1}{2}\displaystyle\int_{0}^{\pi} r^{2}\,dt=\dfrac{9}{2}\displaystyle\int_{0}^{\pi}\cos^{2}\dfrac{t}{2}\,dt=\dfrac{9\pi}{4}.

(5)

全軌跡は
(x,y)=(3cos⁡t2cos⁡t, 3cos⁡t2sin⁡t),0≦t≦4π. (x,y)=\left(3\cos\dfrac{t}{2}\cos t,\ 3\cos\dfrac{t}{2}\sin t\right),\qquad 0\leqq t\leqq4\pi.
で表され、座標関数の周期は 4π4\pi。0≦t≦2π0\leqq t\leqq2\pi の点と 2π≦t≦4π2\pi\leqq t\leqq4\pi の対応する点は原点対称である。直接パラメータを比較すると、重なる非零点は (0,32)(0,\dfrac{3}{\sqrt2}) と (0,−32)(0,-\dfrac{3}{\sqrt2})、半径 r=0r=0 で生じる交点は原点であり、これらが自己交点である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 角速度と速さ
  • 線分の内分点
  • 三角関数の和積公式
  • 導関数の符号による増減
  • 極値の端点評価
  • 極座標の面積公式
  • 周期性と媒介変数による軌跡

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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