東京科学大学/2025年度/前期

2東京科学大学 2025年 数学 第2問解答・解説

ベクトル

1問題

東京科学大学2025年度第2問
2\boxed{2} xyxy平面上に3点O(0,0), A(2,4), B(3,7)O(0,0),\ A(2,4),\ B(3,7)をとる。さらに、
OP→=mOA→+nOB→ \overrightarrow{\mathrm{OP}}=m\overrightarrow{\mathrm{OA}}+n\overrightarrow{\mathrm{OB}}
となる整数m,nm,nが存在するようなxyxy平面上の点PP全体の集合をLLとする。このとき、以下の各問いに答えよ。
(1) P1(1,1), P2(2,1), P3(3,1)P_1(1,1),\ P_2(2,1),\ P_3(3,1)はLLに属するか。それぞれ判定せよ。
(2) LLに属する点のうち、xx軸上にあるものをすべて求めよ。
(3) 2点A′,B′A',B'をLLの要素とする。LLの任意の要素PPに対して、
OP→=m′OA′→+n′OB′→ \overrightarrow{\mathrm{OP}}=m'\overrightarrow{\mathrm{OA'}}+n'\overrightarrow{\mathrm{OB'}}
となる整数m′,n′m',n'が存在するとき、∣OA′→∣+∣OB′→∣\left|\overrightarrow{\mathrm{OA'}}\right|+\left|\overrightarrow{\mathrm{OB'}}\right|の最小値を求めよ。
(4) 任意のLLの要素PPに対して、内積OP→⋅OQ→\overrightarrow{\mathrm{OP}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OQ}}が整数となるようなxyxy平面上の点QQ全体の集合をMMとする。MMの要素のうち、xx座標およびyy座標の絶対値がともに1以下であるものをすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    P1∈L, P2∉L, P3∈L.P_1\in L,\ P_2\notin L,\ P_3\in L.
  • (2)
    (x, y)=(2t, 0)(x,\,y)=(2t,\,0)(tt は整数)。
  • (3)
    22.2\sqrt2.
  • (4)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

OP→=m(2,4)+n(3,7)=(2m+3n, 4m+7n)\overrightarrow{\mathrm{OP}}=m(2,4)+n(3,7)=(2m+3n,\ 4m+7n) である。よって点 P(x,y)P(x,y) が LL に属する条件は、ある整数 m,nm,n が存在して x=2m+3n, y=4m+7nx=2m+3n,\ y=4m+7n となることである。

(1)

これらの式から n=y−2xn=y-2x、m=7x−3y2m=\dfrac{7x-3y}{2} を得る。P1(1,1)P_1(1,1) では (m,n)=(2,−1)(m,n)=(2,-1) なので、P1P_1 は LL に属する。P2(2,1)P_2(2,1) では m=112m=\dfrac{11}{2} となり整数でないので、P2P_2 は LL に属さない。P3(3,1)P_3(3,1) では (m,n)=(9,−5)(m,n)=(9,-5) なので、P3P_3 は LL に属する。

(2)

y=0y=0 とすると n=−2xn=-2x、m=7x2m=\dfrac{7x}{2} となる。mm が整数であるためには xx が偶数でなければならない。逆に x=2tx=2t(tt は整数)とすれば m=7tm=7t、n=−4tn=-4t で条件を満たす。したがって xx 軸上の点は (2t, 0)(2t,\ 0)(tt は整数)である。

(3)

LL の点の座標はすべて整数である。整数の組 (x,y)(x,y) について、m=7x−3y2m=\dfrac{7x-3y}{2} が整数となるのは 7x−3y7x-3y が偶数のとき、すなわち xx と yy が同じ偶奇のときに限る。このとき n=y−2xn=y-2x も整数である。したがって LL は、xx と yy が同じ偶奇である整数の点全体である。
このことから、LL の 0 でない点 (x,y)(x,y) は x2+y2≧2x^2+y^2\geqq2 を満たし、原点からの距離は 2\sqrt2 以上である。
LL の任意の点は OA′→\overrightarrow{\mathrm{OA'}} と OB′→\overrightarrow{\mathrm{OB'}} の整数倍の和で表されるので、OA′→\overrightarrow{\mathrm{OA'}} と OB′→\overrightarrow{\mathrm{OB'}} はともに 0⃗\vec{0} ではない。実際、OA′→=0⃗\overrightarrow{\mathrm{OA'}}=\vec{0} とすると、LL の点はすべて OB′→\overrightarrow{\mathrm{OB'}} の整数倍となり、同じ直線上にある。しかし LL は (1,1)(1,1) と (1,−1)(1,-1) を含み、この 2 点は同じ直線上にない。OB′→=0⃗\overrightarrow{\mathrm{OB'}}=\vec{0} の場合も同様である。
よって ∣OA′→∣≧2|\overrightarrow{\mathrm{OA'}}|\geqq\sqrt2、∣OB′→∣≧2|\overrightarrow{\mathrm{OB'}}|\geqq\sqrt2 であり、∣OA′→∣+∣OB′→∣≧22|\overrightarrow{\mathrm{OA'}}|+|\overrightarrow{\mathrm{OB'}}|\geqq2\sqrt2 である。
一方、A′(1,1)\mathrm{A'}(1,1)、B′(1,−1)\mathrm{B'}(1,-1) はともに LL に属する。また、LL の点 (x,y)(x,y) について m′=x+y2m'=\dfrac{x+y}{2}、n′=x−y2n'=\dfrac{x-y}{2} は整数で、(x,y)=m′(1,1)+n′(1,−1)(x,y)=m'(1,1)+n'(1,-1) と表せる。よって、この A′,B′\mathrm{A'},\mathrm{B'} は条件を満たし、∣OA′→∣+∣OB′→∣=22|\overrightarrow{\mathrm{OA'}}|+|\overrightarrow{\mathrm{OB'}}|=2\sqrt2 である。以上より、最小値は 222\sqrt2 である。

(4)

OA→=(2,4)\overrightarrow{\mathrm{OA}}=(2,4)、OB→=(3,7)\overrightarrow{\mathrm{OB}}=(3,7) とする。LL の任意の点 PP は OP→=mOA→+nOB→\overrightarrow{\mathrm{OP}}=m\overrightarrow{\mathrm{OA}}+n\overrightarrow{\mathrm{OB}}(m,nm,n は整数)と表せるから、OQ→=(x,y)\overrightarrow{\mathrm{OQ}}=(x,y) について、LL の任意の点 PP に対して内積 OP→⋅OQ→\overrightarrow{\mathrm{OP}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OQ}} が整数となることは、2x+4y2x+4y と 3x+7y3x+7y がともに整数であることと同じである。
これらを r=2x+4yr=2x+4y、s=3x+7ys=3x+7y(r,sr,s は整数)とおく。x+3y=s−rx+3y=s-r は整数である。また 2y=2(x+3y)−(2x+4y)2y=2(x+3y)-(2x+4y) より 2y2y は整数であり、2x=r−2⋅2y2x=r-2\cdot 2y より 2x2x も整数である。
よって a=2xa=2x、b=2yb=2y はともに整数であり、s=3a+7b2s=\dfrac{3a+7b}{2} が整数となるための条件は、3a+7b3a+7b が偶数となること、すなわち aa と bb が同じ偶奇であることである。逆に a,ba,b が同じ偶奇であれば、r=a+2br=a+2b、s=3a+7b2s=\dfrac{3a+7b}{2} はともに整数である。
点 QQ は −1≦x≦1-1\leqq x\leqq1、−1≦y≦1-1\leqq y\leqq1 を満たすから、−2≦a≦2-2\leqq a\leqq2、−2≦b≦2-2\leqq b\leqq2 である。
・a,ba,b がともに偶数のとき、a,b∈{−2,0,2}a,b\in\{-2,0,2\} で、(x,y)∈{−1,0,1}2(x,y)\in\{-1,0,1\}^2 の 9 点である。
・a,ba,b がともに奇数のとき、a,b∈{−1,1}a,b\in\{-1,1\} で、(±12,±12)\left(\pm\dfrac12,\pm\dfrac12\right) の 4 点である。
したがって求める点は、次の 13 点である。
(−1,−1), (−1,0), (−1,1), (0,−1), (0,0), (0,1), (1,−1), (1,0), (1,1)(-1,-1),\ (-1,0),\ (-1,1),\ (0,-1),\ (0,0),\ (0,1),\ (1,-1),\ (1,0),\ (1,1)(9 点)、(12,12), (12,−12), (−12,12), (−12,−12)\left(\dfrac12,\dfrac12\right),\ \left(\dfrac12,-\dfrac12\right),\ \left(-\dfrac12,\dfrac12\right),\ \left(-\dfrac12,-\dfrac12\right)(4 点)。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • ベクトルの成分表示
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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