大阪公立大学/2024年度/前期

1大阪公立大学 2024年 数学 第1問解答・解説

三角関数微分・積分の考え微分法極限積分法数列

1問題

大阪公立大学2024年度第1問
次の問いに答えよ。

問1 x≧0x\geqq 0 に対して、x−x22≦sin⁡xx-\frac{x^{2}}{2}\leqq\sin x が成り立つことを示せ。

問2 自然数 nn に対して、ana_{n} を
an=sin⁡1n2+sin⁡2n2+sin⁡3n2+⋯+sin⁡nn2 a_{n}=\sin\frac{1}{n^{2}}+\sin\frac{2}{n^{2}}+\sin\frac{3}{n^{2}}+\cdots+\sin\frac{n}{n^{2}}
と定めるとき、数列 {an}\{a_{n}\} の極限を求めよ。

問3 α\alpha を実数とする。自然数 nn に対して、bnb_{n} を
bn=nα∫1n2nsin⁡xx dx b_{n}=n^{\alpha}\int_{\frac{1}{n}}^{\frac{2}{n}}\frac{\sin x}{\sqrt{x}}\,dx
と定めるとき、数列 {bn}\{b_{n}\} が収束するような α\alpha の値の範囲とそのときの極限値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (問1)  x≧0 に対し x−x22≦sin⁡x.(問2)  lim⁡n→∞an=12.(問3)  α≦32 のとき収束し,α<32 なら 0,α=32 なら 23(22−1).(問1)\;x\geqq 0\text{ に対し }x-\frac{x^2}{2}\leqq\sin x.\quad (問2)\;\lim_{n\to\infty}a_n=\frac12.\quad (問3)\;\alpha\leqq\frac32\text{ のとき収束し,}\alpha<\frac32\text{ なら }0,\alpha=\frac32\text{ なら }\frac23(2\sqrt2-1).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

問1は差の2階導関数の非負性から示し、問2と問3では得られる上下評価を和・積分に移して、はさみうちの原理で極限を求める。

解答

問1について、f(x)=sin⁡x−x+x22f(x)=\sin x-x+\dfrac{x^2}{2} とおくと、f′′(x)=1−sin⁡x≧0f''(x)=1-\sin x\geqq 0 である。したがって f′f' は x≧0x\geqq0 の範囲で増加し,f′(0)=0f'(0)=0 より f′(x)≧0f'(x)\geqq 0 となる。ゆえに ff も増加し,f(0)=0f(0)=0 から f(x)≧0f(x)\geqq 0 である。これは x−x22≦sin⁡xx-\frac{x^2}{2}\leqq\sin x を示す。

問2では,上からの評価も得る。g(x)=x−sin⁡xg(x)=x-\sin x とおくと,g′(x)=1−cos⁡x≧0g'(x)=1-\cos x\geqq 0,g(0)=0g(0)=0 なので,x≧0x\geqq 0 に対して sin⁡x≦x\sin x\leqq x である。問1と合わせると x−x22≦sin⁡x≦xx-\frac{x^2}{2}\leqq\sin x\leqq x となる。これを x=kn2  (1≦k≦n)x=\frac{k}{n^2}\;(1\leqq k\leqq n) に適用し,和をとると
1n2∑k=1nk−12n4∑k=1nk2≦an≦1n2∑k=1nk. \frac{1}{n^2}\sum_{k=1}^{n}k-\frac{1}{2n^4}\sum_{k=1}^{n}k^2\leqq a_n\leqq\frac{1}{n^2}\sum_{k=1}^{n}k.
∑k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^{n}k=\frac{n(n+1)}2,∑k=1nk2=n(n+1)(2n+1)6\sum_{k=1}^{n}k^2=\frac{n(n+1)(2n+1)}6 より
n+12n−(n+1)(2n+1)12n3≦an≦n+12n. \frac{n+1}{2n}-\frac{(n+1)(2n+1)}{12n^3}\leqq a_n\leqq\frac{n+1}{2n}.
両端は n→∞n\to\infty でともに 12\frac12 に収束するので,はさみうちの原理から lim⁡n→∞an=12\lim_{n\to\infty}a_n=\frac12 である。

問3では In=∫1/n2/nsin⁡xx dxI_n=\int_{1/n}^{2/n}\frac{\sin x}{\sqrt{x}}\,dx とおく。積分区間では x>0x>0 だから,問2で得た評価を x\sqrt{x} で割って積分すると
∫1/n2/n(x−12x3/2)dx≦In≦∫1/n2/nx dx. \int_{1/n}^{2/n}\left(\sqrt{x}-\frac12x^{3/2}\right)dx\leqq I_n\leqq\int_{1/n}^{2/n}\sqrt{x}\,dx.
したがって
Cn−3/2−Dn−5/2≦In≦Cn−3/2,C=23(22−1),D=25/2−15. C n^{-3/2}-D n^{-5/2}\leqq I_n\leqq C n^{-3/2},\qquad C=\frac23(2\sqrt2-1),\quad D=\frac{2^{5/2}-1}{5}.
ここで C>0C>0 である。両辺に n3/2n^{3/2} をかけるとはさみうちの原理から n3/2In→Cn^{3/2}I_n\to C を得る。よって
bn=nα−3/2(n3/2In). b_n=n^{\alpha-3/2}\bigl(n^{3/2}I_n\bigr).
α<32\alpha<\frac32 なら nα−3/2→0n^{\alpha-3/2}\to0 なので bn→0b_n\to0,α=32\alpha=\frac32 なら bn→Cb_n\to C である。一方 α>32\alpha>\frac32 なら nα−3/2→+∞n^{\alpha-3/2}\to+\infty かつ n3/2In→C>0n^{3/2}I_n\to C>0 なので bn→+∞b_n\to+\infty となり,有限の極限をもたない。以上より,収束する範囲は α≦32\alpha\leqq\frac32 である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 導関数と増減
  • 三角関数の微分
  • 第二次導関数
  • 総和記号と数列の和
  • 数列の極限
  • 不定積分・定積分の性質

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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