琉球大学/2022年度/前期

2琉球大学 2022年 数学 第2問解答・解説

数列

1問題

琉球大学2022年度第2問
dd と nn を正の整数とする。1から nn までの dd 乗の和を
Sd(n)=1d+2d+⋯+nd S_d(n)=1^d+2^d+\cdots+n^d
とおく。次の問いに答えよ。(50点)
問1 すべての正の整数 nn について、S3(n)=n2(n+1)24S_3(n)=\frac{n^{2}(n+1)^{2}}{4} が成り立つことを、数学的帰納法を用いて証明せよ。
問2 恒等式
k3(k+1)3−(k−1)3k3=6k5+2k3 k^{3}(k+1)^{3}-(k-1)^{3}k^{3}=6k^{5}+2k^{3}
を利用して、S5(n)S_5(n) を求めよ。
問3 すべての正の整数 nn について、24S7(n)24S_7(n) は整数 n2(n+1)2n^{2}(n+1)^{2} で割り切れることを示せ。
(解答は次のページの解答欄に記入すること。)

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1 S3(n)=n2(n+1)24S_3(n)=\dfrac{n^2(n+1)^2}{4}。問2 S5(n)=n2(n+1)2(2n2+2n−1)12S_5(n)=\dfrac{n^2(n+1)^2(2n^2+2n-1)}{12}。問3 24S7(n)=n2(n+1)2(3n4+6n3−n2−4n+2)24S_7(n)=n^2(n+1)^2(3n^4+6n^3-n^2-4n+2)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

Sd(n)=∑j=1njdS_d(n)=\sum_{j=1}^{n} j^d とする。

問1 n=1n=1 では S3(1)=1=12⋅22/4S_3(1)=1=1^2\cdot2^2/4。S3(k)=k2(k+1)2/4S_3(k)=k^2(k+1)^2/4 と仮定すると
S3(k+1)=S3(k)+(k+1)3=(k+1)24{k2+4(k+1)}=(k+1)2(k+2)24. \begin{aligned} S_3(k+1)&=S_3(k)+(k+1)^3\\ &=\frac{(k+1)^2}{4}\{k^2+4(k+1)\} =\frac{(k+1)^2(k+2)^2}{4}. \end{aligned}
よって数学的帰納法により、すべての正整数 nn で S3(n)=n2(n+1)2/4S_3(n)=n^2(n+1)^2/4。

問2 問題で与えられた恒等式
k3(k+1)3−(k−1)3k3=6k5+2k3 k^3(k+1)^3-(k-1)^3k^3=6k^5+2k^3
を k=1,…,nk=1,\ldots,n について加えると、左辺は望遠和となるので
n3(n+1)3=6S5(n)+2S3(n). n^3(n+1)^3=6S_5(n)+2S_3(n).
問1を代入すれば
6S5(n)=n2(n+1)22{2n(n+1)−1},S5(n)=n2(n+1)2(2n2+2n−1)12. 6S_5(n)=\frac{n^2(n+1)^2}{2}\{2n(n+1)-1\},\qquad S_5(n)=\frac{n^2(n+1)^2(2n^2+2n-1)}{12}.

問3 各正整数 kk について
k4(k+1)4−(k−1)4k4=k4{(k+1)4−(k−1)4}=8k7+8k5. k^4(k+1)^4-(k-1)^4k^4=k^4\{(k+1)^4-(k-1)^4\}=8k^7+8k^5.
これを k=1,…,nk=1,\ldots,n で加えると
n4(n+1)4=8S7(n)+8S5(n). n^4(n+1)^4=8S_7(n)+8S_5(n).
従って問2の式から
24S7(n)=3n4(n+1)4−24S5(n)=n2(n+1)2{3n2(n+1)2−2(2n2+2n−1)}=n2(n+1)2(3n4+6n3−n2−4n+2). \begin{aligned} 24S_7(n)&=3n^4(n+1)^4-24S_5(n)\\ &=n^2(n+1)^2\{3n^2(n+1)^2-2(2n^2+2n-1)\}\\ &=n^2(n+1)^2(3n^4+6n^3-n^2-4n+2). \end{aligned}
括弧内は整数なので、求める整除性が従う。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 数学的帰納法
  • 有限和の望遠和
  • べきの差の因数分解

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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