新潟大学/2022年度

4新潟大学 2022年 数学 第4問解答・解説

二次関数極限微分法積分法

1問題

新潟大学2022年度第4問
曲線 C を y=x2exy=x^{2}e^{x} とするとき、次の問いに答えよ。

(1) 曲線 C の概形をかけ。

(2) ∫xex dx\displaystyle\int xe^{x}\,dx、∫x2ex dx\displaystyle\int x^{2}e^{x}\,dx をそれぞれ求めよ。

(3) 点 (t, 0) を通る曲線 C の接線がちょうど2本存在するような t の値をすべて求めよ。

(4) (3)で求めた t のうち −1<t<0 を満たすものを T とする。点 (T, 0) を通る2本の接線と曲線 C で囲まれる部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    y=x2exy=x^2e^x は x→−∞x\to-\infty で0+0^+に近づき、x=−2x=-2で局所最大4e2\frac{4}{e^2}、x=0x=0で局所最小0をとった後、x→∞x\to\inftyで∞\inftyへ増加する。変曲点のx座標は−2±2-2\pm\sqrt2。
  • (2)
    ∫xex dx=(x−1)ex+C\int xe^x\,dx=(x-1)e^x+C, ∫x2ex dx=(x2−2x+2)ex+C\int x^2e^x\,dx=(x^2-2x+2)e^x+C
  • (3)
    t=0, −3−22, −3+22t=0,\ -3-2\sqrt2,\ -3+2\sqrt2
  • (4)
    T=−3+22T=-3+2\sqrt2; 面積=2−(5−2)e2−22-(5-\sqrt2)e^{\sqrt2-2}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) f(x)=x2exf(x)=x^2e^x とおくと、f′(x)=exx(x+2)f'(x)=e^x x(x+2)。よって f は x<−2x<-2 で増加、−2<x<0-2<x<0 で減少、x>0x>0 で増加する。f(−2)=4e2,f(0)=0f(-2)=\frac{4}{e^2},\quad f(0)=0。また x→−∞x\to-\inftyではx2ex→0x^2e^x\to0、x→∞x\to\inftyではx2ex→∞x^2e^x\to\inftyとなる。必要なら f′′(x)=ex(x2+4x+2)f''(x)=e^x(x^2+4x+2) より変曲点は x=−2±2x=-2\pm\sqrt2 と分かる。

(2) 部分積分を使うと、∫xex dx=xex−∫ex dx=(x−1)ex+C\int xe^x\,dx=xe^x-\int e^x\,dx=(x-1)e^x+C。さらに ∫x2ex dx=x2ex−2∫xex dx=(x2−2x+2)ex+C\int x^2e^x\,dx=x^2e^x-2\int xe^x\,dx=(x^2-2x+2)e^x+C。

(3) 接点のx座標を u とする。接線は y=f'(u)(x−u)+f(u) で、(t,0) を通る条件は euu((u+2)t−u(u+1))=0e^u u\bigl((u+2)t-u(u+1)\bigr)=0。u=0u=0 はどの t に対しても接線 y=0 を与える。u≠0u\ne0 では u2+(1−t)u−2t=0u^2+(1-t)u-2t=0 となり、判別式は Δ=t2+6t+1\Delta=t^2+6t+1。Δ=0\Delta=0 のとき非零接点が1つなので接線は y=0 と合わせて2本であり、t=−3±22t=-3\pm2\sqrt2。Δ<0\Delta<0 では y=0 の1本だけ。Δ>0\Delta>0 では非零根が2つあるが、t=0 のときは根 0,−10,-1 で根0が水平接線と重なるため、接線は水平線と u=−1 の接線の2本。t≠0t\ne0 なら合計3本である。根に対応する接線が重複しないことは傾き m(s)=ess(s+2)m(s)=e^s s(s+2) で確かめられる。t>0t>0 では2根の一方は−2-2より大きく−1-1より小さく、他方は正で傾きの符号が異なる。両根が負となる範囲では根 u<vu<v が (u+2)(v+2)=2(u+2)(v+2)=2 を満たす。t<−3−22t<-3-2\sqrt2 では w=−(u+2)>2w=-(u+2)>\sqrt2 とおくと m(v)m(u)=4(1+w)ew−2/ww3(w+2)>1\frac{m(v)}{m(u)}=\frac{4(1+w)e^{w-2/w}}{w^3(w+2)}>1(この比の対数微分は (w2−2)2w2(w+1)(w+2)>0\frac{(w^2-2)^2}{w^2(w+1)(w+2)}>0、w=2w=\sqrt2で比は1)。−3+22<t<0-3+2\sqrt2<t<0 では z=u+2,1<z<2z=u+2,\quad 1<z<\sqrt2とおくと ∣m(u)∣∣m(v)∣=z3(2−z)ez−2/z4(z−1)>1\frac{|m(u)|}{|m(v)|}=\frac{z^3(2-z)e^{z-2/z}}{4(z-1)}>1(対数微分は (z2−2)2z2(z−2)(z−1)<0\frac{(z^2-2)^2}{z^2(z-2)(z-1)}<0、z=2z=\sqrt2で比は1)。したがって傾きは異なる。結局 t=0, −3−22, −3+22t=0,\ -3-2\sqrt2,\ -3+2\sqrt2。

(4) −1<t<0-1<t<0 に入るのは T=−3+22T=-3+2\sqrt2 だけである。このとき非水平接線の接点は u=T−12=−2+2u=\frac{T-1}{2}=-2+\sqrt2。m=f′(u)=2(1−2)eum=f'(u)=2(1-\sqrt2)e^u とし、この接線を L(x)=m(x−T)L(x)=m(x-T) と書く。曲線と2接線で囲まれる領域は、x=Tから0では曲線とx軸の間、x=uからTでは曲線と L の間にある。後者では g=f−Lg=f-L とおくと g(u)=g′(u)=0g(u)=g'(u)=0 かつ g′′(x)=f′′(x)>0g''(x)=f''(x)>0 (u<x<Tu<x<T) なので g>0g>0。したがって面積は ∫u0x2ex dx−∫uTL(x) dx\int_u^0 x^2e^x\,dx-\int_u^T L(x)\,dx。前者は 2−eu(u2−2u+2)2-e^u(u^2-2u+2)、後者は台形の面積 (T−u)u2eu2\frac{(T-u)u^2e^u}{2}。u=2−2u=\sqrt2-2、T−u=2−1T-u=\sqrt2-1 を代入して整理すると、求める面積は 2−(5−2)e2−22-(5-\sqrt2)e^{\sqrt2-2}。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 導関数の符号による概形
  • 部分積分
  • 接点を文字で置いた接線条件
  • 判別式と接線の本数の分類
  • 接線・曲線の定積分による面積

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

新潟大学の数学を、過去 10 年分まとめて解けるものがあったら使いたいですか?

次にやること

同じ年度の次の問題第5問へ進む平面上の曲線と複素数平面

新潟大学のほかの年度