日本大学/2023年度/N方式第1期

3日本大学 2023年 数学 第3問解答・解説

ベクトル平面上の曲線と複素数平面

1問題

日本大学2023年度第3問
原点 OO の座標平面上に、双曲線 H:x24−y29=1H:\dfrac{x^2}{4}-\dfrac{y^2}{9}=1(ただし、x≧2x\geqq2)がある。HH 上の点 PP を P(rcos⁡θ,rsin⁡θ)P(r\cos\theta,r\sin\theta) と極座標表示して、PP と OP⊥OQOP\perp OQ を満たす点 QQ を HH 上に取れる場合を考える。以下の問いに答えなさい。

(1) QQ が HH 上に取れるための PP の xx 座標の取り得る値の範囲を求めなさい。

(2) xx が (1) で求めた範囲にあるとき、1OP2+1OQ2\dfrac{1}{OP^2}+\dfrac{1}{OQ^2} は一定の値をとることを示して、その値を求めなさい。

(3) xx が (1) で求めた範囲にあるとき、PQPQ の最小値を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    x>1865.x>\frac{18}{\sqrt{65}}.
  • (2)
    1OP2+1OQ2=536.\frac{1}{OP^2}+\frac{1}{OQ^2}=\frac{5}{36}.
  • (3)
    PQmin⁡=125.PQ_{\min}=\frac{12}{\sqrt5}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

PとQの偏角が直交条件で定まることを利用して、双曲線上にQが存在する条件と逆距離平方の和を極座標で計算する。最後に直角三角形と二乗の不等式で距離を最小化し、等号を満たす点を構成する。

解答

PP の極座標を (r,θ)(r,\theta) とし、QQ の極座標を (s,ϕ)(s,\phi) とする。r=OP>0, s=OQ>0r=OP>0,\ s=OQ>0 であり、OP⊥OQOP\perp OQ なので、ϕ\phi は θ\theta と π/2\pi/2 だけ異なる。したがって
cos⁡2ϕ=sin⁡2θ,sin⁡2ϕ=cos⁡2θ. \cos^2\phi=\sin^2\theta,\qquad \sin^2\phi=\cos^2\theta.

(1) P が双曲線上にあることから
r2(cos⁡2θ4−sin⁡2θ9)=1. r^2\left(\frac{\cos^2\theta}{4}-\frac{\sin^2\theta}{9}\right)=1.
QQ が同じ双曲線上に取れるためには、QQ の方向での係数
sin⁡2θ4−cos⁡2θ9 \frac{\sin^2\theta}{4}-\frac{\cos^2\theta}{9}
が正でなければならず、正ならば ss をその係数の逆平方根に取れる。さらに垂直な二方向のうち xx 座標が正の方を選ぶと、双曲線の式から xQ≧2x_Q\geqq2 となる。よって必要十分条件は
sin⁡2θ4−cos⁡2θ9>0すなわち9sin⁡2θ>4cos⁡2θ. \frac{\sin^2\theta}{4}-\frac{\cos^2\theta}{9}>0 \quad\text{すなわち}\quad 9\sin^2\theta>4\cos^2\theta.
P=(x,y)P=(x,y) とすると x=rcos⁡θ, y=rsin⁡θx=r\cos\theta,\ y=r\sin\theta であるから、これは 9y2>4x29y^2>4x^2 と同値である。双曲線の式から y2=94(x2−4)y^2=\frac94(x^2-4) なので、
9⋅94(x2−4)>4x2すなわち65x2>324. 9\cdot\frac94(x^2-4)>4x^2 \quad\text{すなわち}\quad 65x^2>324.
もともと x≧2x\geqq2 であり、18/65>218/\sqrt{65}>2 だから、求める範囲は
x>1865. x>\frac{18}{\sqrt{65}}.
等号では QQ の方向の係数が0となり、有限の ss は存在しない。

(2) P と Q の双曲線の式を極座標で表すと
1OP2=cos⁡2θ4−sin⁡2θ9,1OQ2=sin⁡2θ4−cos⁡2θ9. \frac1{OP^2}=\frac{\cos^2\theta}{4}-\frac{\sin^2\theta}{9},\qquad \frac1{OQ^2}=\frac{\sin^2\theta}{4}-\frac{\cos^2\theta}{9}.
したがって
1OP2+1OQ2=cos⁡2θ+sin⁡2θ4−sin⁡2θ+cos⁡2θ9=14−19=536. \frac1{OP^2}+\frac1{OQ^2} =\frac{\cos^2\theta+\sin^2\theta}{4} -\frac{\sin^2\theta+\cos^2\theta}{9} =\frac14-\frac19=\frac5{36}.

(3) OP⊥OQOP\perp OQ より PQ2=OP2+OQ2PQ^2=OP^2+OQ^2 である。また
OP2OQ2+OQ2OP2−2=(OP2−OQ2)2OP2OQ2≧0 \frac{OP^2}{OQ^2}+\frac{OQ^2}{OP^2}-2 =\frac{(OP^2-OQ^2)^2}{OP^2OQ^2}\geqq0
だから
(OP2+OQ2)(1OP2+1OQ2)=2+OP2OQ2+OQ2OP2≧4. (OP^2+OQ^2)\left(\frac1{OP^2}+\frac1{OQ^2}\right) =2+\frac{OP^2}{OQ^2}+\frac{OQ^2}{OP^2}\geqq4.
等号は OP=OQOP=OQ のときに成り立つ。(2)を使うと
PQ2=OP2+OQ2≧45/36=1445,PQ≧125. PQ^2=OP^2+OQ^2\geqq\frac{4}{5/36}=\frac{144}{5}, \qquad PQ\geqq\frac{12}{\sqrt5}.
この等号は実際に達成できる。P=(6/5,6/5)P=(6/\sqrt5,6/\sqrt5)、Q=(6/5,−6/5)Q=(6/\sqrt5,-6/\sqrt5) とすると、両点は x≧2x\geqq2 の双曲線上にあり、OP⊥OQOP\perp OQ、OP=OQOP=OQ である。このとき PQ=12/5PQ=12/\sqrt5 となるので、これが最小値である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 双曲線
  • 極座標と極方程式
  • ベクトルによる図形の考察

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

日本大学の数学を、過去 10 年分まとめて解けるものがあったら使いたいですか?

次にやること

似た問題を、ほかの大学で