聖マリアンナ医科大学/2024年度/一般

3聖マリアンナ医科大学 2024年 数学 第3問解答・解説

積分法極限微分法

1問題

聖マリアンナ医科大学2024年度第3問
aaを正の実数、eeを自然対数の底、
f(x)=ex+e−x2 f(x)=\frac{e^{x}+e^{-x}}{2}
とし、座標平面上の曲線y=f(x)y=f(x)(0≦x≦a0\leqq x\leqq a)をCaC_aで表す。CaC_aの長さは
L(a)=∫0a1+{f′(x)}2 dx L(a)=\int_{0}^{a}\sqrt{1+\{f'(x)\}^{2}}\,dx
である。また、g(x)=ex−e−x2g(x)=\frac{e^{x}-e^{-x}}{2}とおくとき、
f′(x)=g(x),g′(x)=f(x),{f(x)}2−{g(x)}2=1 f'(x)=g(x),\qquad g'(x)=f(x),\qquad \{f(x)\}^{2}-\{g(x)\}^{2}=1
が成り立つ。以下の(1),(2),(4)のチ\text{チ}〜ト\text{ト}にあてはまる適切な数、および(3),(4)に対する解答を解答用紙の所定の欄に記入せよ。

(1) g(a)L(a)\frac{g(a)}{L(a)}の値はチ\boxed{\text{チ}}である。

(2) L(a)=1L(a)=1のときf(a)f(a)の値とaaの値を求めると、f(a)=ツf(a)=\boxed{\text{ツ}}、a=テa=\boxed{\text{テ}}である。

(3) L(a)=1L(a)=1のときCaC_a上に点Pk(xk,f(xk))P_k(x_k,f(x_k))(k=0,1,2,⋯ ,nk=0,1,2,\cdots,n)をとり、CaC_aの長さをnn等分する。ただしnnは正の整数であり、0=x0<x1<x2<⋯<xn=a0=x_0<x_1<x_2<\cdots<x_n=aとする。このとき、
lim⁡n→∞1n∑k=1nf(xk)=∫011+t2 dt \lim_{n\to\infty}\frac{1}{n}\sum_{k=1}^{n}f(x_k)=\int_{0}^{1}\sqrt{1+t^{2}}\,dt
となることを示せ。

(4) t=g(u)t=g(u)という置換を用いて、定積分∫011+t2 dt\displaystyle \int_{0}^{1}\sqrt{1+t^{2}}\,dtを計算すると、その値はト\boxed{\text{ト}}である。また解答用紙の所定の欄にト\text{ト}の計算過程を記せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • チ=11、ツ=2\sqrt{2}、テ=log⁡(1+2)\log(1+\sqrt{2})、ト=2+log⁡(1+2)2\dfrac{\sqrt{2}+\log(1+\sqrt{2})}{2}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

曲線の速さがffとなる関係を使って弧長の変数をggに置き換える。分点の高さをリーマン和にし、最後は問題指定の置換で積分する。

解答

(1)

f′(x)=g(x)f'(x)=g(x)、g′(x)=f(x)g'(x)=f(x)、f(x)2−g(x)2=1f(x)^{2}-g(x)^{2}=1で、f(x)>0f(x)>0なので、
1+{f′(x)}2=1+g(x)2=f(x).\sqrt{1+\{f'(x)\}^{2}}=\sqrt{1+g(x)^{2}}=f(x).
よってL(a)=∫0af(x) dx=g(a)L(a)=\displaystyle\int_{0}^{a}f(x)\,dx=g(a)となり、g(a)L(a)=1\dfrac{g(a)}{L(a)}=1である。

(2)

L(a)=1L(a)=1ならg(a)=1g(a)=1である。恒等式からf(a)=2f(a)=\sqrt{2}である。また、ea−e−a2=1\dfrac{e^{a}-e^{-a}}{2}=1よりe2a−2ea−1=0e^{2a}-2e^{a}-1=0である。ea>0e^{a}>0なのでea=1+2e^{a}=1+\sqrt{2}となり、a=log⁡(1+2)a=\log(1+\sqrt{2})である。

(3)

弧長をnn等分した点PkP_{k}は、始点からの弧長がkn\dfrac{k}{n}だから、L(xk)=g(xk)=knL(x_{k})=g(x_{k})=\dfrac{k}{n}である。したがってf(xk)=1+g(xk)2=1+(kn)2f(x_{k})=\sqrt{1+g(x_{k})^{2}}=\sqrt{1+\left(\dfrac{k}{n}\right)^{2}}である。よって
1n∑k=1nf(xk)=1n∑k=1n1+(kn)2⟶∫011+t2 dt\dfrac{1}{n}\sum_{k=1}^{n}f(x_{k})=\dfrac{1}{n}\sum_{k=1}^{n}\sqrt{1+\left(\dfrac{k}{n}\right)^{2}}\longrightarrow\int_{0}^{1}\sqrt{1+t^{2}}\,dt
である。左辺は連続関数のリーマン和である。

(4)

t=g(u)t=g(u)と置換するとdt=f(u) dudt=f(u)\,duで、t=0, 1t=0,\,1に対応するuuは0, a0,\,a(a=log⁡(1+2)a=\log(1+\sqrt{2}))である。したがって
∫011+t2 dt=∫0af(u)2 du=∫0a(eu+e−u2)2du=∫0ae2u+2+e−2u4 du\displaystyle\int_{0}^{1}\sqrt{1+t^{2}}\,dt=\displaystyle\int_{0}^{a}f(u)^{2}\,du=\displaystyle\int_{0}^{a}\left(\dfrac{e^{u}+e^{-u}}{2}\right)^{2}du=\displaystyle\int_{0}^{a}\dfrac{e^{2u}+2+e^{-2u}}{4}\,du
=[e2u−e−2u8+u2]0a=log⁡(1+2)+22.=\left[\dfrac{e^{2u}-e^{-2u}}{8}+\dfrac{u}{2}\right]_{0}^{a}=\dfrac{\log(1+\sqrt{2})+\sqrt{2}}{2}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 曲線の長さ
  • 数列の極限
  • 置換積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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