島根大学/2025年度/前期

3島根大学 2025年 数学 第3問解答・解説

極限積分法

1問題

島根大学2025年度第3問
次の問いに答えよ。

(1) 定積分 ∫011−x2 dx\displaystyle\int_0^1\sqrt{1-x^2}\,dx を求めよ。

(2) 極限値
lim⁡n→∞n2−12+n2−22+⋯+n2−n21+2+⋯+n\lim_{n\to\infty}\frac{\sqrt{n^2-1^2}+\sqrt{n^2-2^2}+\cdots+\sqrt{n^2-n^2}}{1+2+\cdots+n}
を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    π4\frac{\pi}{4}
  • (2)
    π2\frac{\pi}{2}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

置換積分で(1)を計算し、(2)は分子をnでくくって右端和に直す。単調減少関数の積分と長方形の面積の和との差を評価し、その収束から極限を求める。

解答

(1) x=sin⁡θx=\sin\theta とおくと、0≦θ≦π20\leqq\theta\leqq\frac{\pi}{2} であり、1−x2=cos⁡θ\sqrt{1-x^2}=\cos\theta、dx=cos⁡θ dθdx=\cos\theta\,d\theta となる。したがって
∫011−x2 dx=∫0π/2cos⁡2θ dθ=∫0π/21+cos⁡2θ2 dθ=π4. \int_0^1\sqrt{1-x^2}\,dx =\int_0^{\pi/2}\cos^2\theta\,d\theta =\int_0^{\pi/2}\frac{1+\cos 2\theta}{2}\,d\theta =\frac{\pi}{4}.
(2) f(x)=1−x2f(x)=\sqrt{1-x^2} とおく。0≦x≦10\leqq x\leqq1 で ff は連続かつ単調減少である。また
1+2+⋯+n=n(n+1)2,n2−k2=nf ⁣(kn) 1+2+\cdots+n=\frac{n(n+1)}2,\qquad \sqrt{n^2-k^2}=n f\!\left(\frac{k}{n}\right)
より、求める数列を AnA_n とすると
An=2n+1∑k=1nf ⁣(kn)=2nn+1Rn,Rn=1n∑k=1nf ⁣(kn). A_n=\frac{2}{n+1}\sum_{k=1}^n f\!\left(\frac{k}{n}\right) =\frac{2n}{n+1}R_n,\qquad R_n=\frac1n\sum_{k=1}^n f\!\left(\frac{k}{n}\right).
ff は単調減少だから、各 k=1,…,nk=1,\ldots,n について
1nf ⁣(kn)≦∫(k−1)/nk/nf(x) dx≦1nf ⁣(k−1n). \frac1n f\!\left(\frac{k}{n}\right) \leqq \int_{(k-1)/n}^{k/n}f(x)\,dx \leqq \frac1n f\!\left(\frac{k-1}{n}\right).
これらを加えると
Rn≦I≦1n∑k=0n−1f ⁣(kn),I=∫01f(x) dx, R_n\leqq I\leqq \frac1n\sum_{k=0}^{n-1}f\!\left(\frac{k}{n}\right), \qquad I=\int_0^1 f(x)\,dx,
となり、右辺と RnR_n の差は
f(0)−f(1)n=1n \frac{f(0)-f(1)}n=\frac1n
である。よって 0≦I−Rn≦1n0\leqq I-R_n\leqq\frac1n から Rn→IR_n\to I。 (1) より I=π4I=\frac{\pi}{4} であり、2nn+1→2\frac{2n}{n+1}\to2 だから
lim⁡n→∞An=2I=π2. \lim_{n\to\infty}A_n=2I=\frac{\pi}{2}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 数列の極限
  • 不定積分・定積分の性質
  • 置換積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 無理関数の性質

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

島根大学の数学を、過去 10 年分まとめて解けるものがあったら使いたいですか?

次にやること

同じ年度の次の問題第4問へ進む極限・図形と方程式・数学と人間の活動(整数)・いろいろな式

島根大学のほかの年度

似た問題を、ほかの大学で