杏林大学/2026年度/一般

II杏林大学 2026年 数学 第II問解答・解説

数学と人間の活動(整数)

1問題

杏林大学2026年度第II問
0以上の整数nnを3進法で表したとき、各位の数の和をf(n)f(n)とする。例えば、整数nnが3進法で4桁の数ABCD(3)ABCD_{(3)}と表される場合、
f(n)=A+B+C+D f(n)=A+B+C+D
となる。以下の問題文中において、添字(3)(3)がついていない数はすべて10進数であるとして、問いに答えよ。

解答欄エ∼カ\boxed{\text{エ}}\sim\boxed{\text{カ}}、ケ\boxed{\text{ケ}}、コ\boxed{\text{コ}}、シ\boxed{\text{シ}}、ス\boxed{\text{ス}}は、それぞれ該当する解答群から最も適当なものを1つずつ選ぶ。

(a) f(23)=アf(23)=\boxed{\text{ア}}であり、f(n)=4f(n)=4を満たすnnのうち2番目に小さい整数はイウ\boxed{\text{イウ}}である。任意の自然数mmに対して
f(3m)=エ,f(3m+1)=オ,f(3m+2)=カ f(3m)=\boxed{\text{エ}},\qquad f(3m+1)=\boxed{\text{オ}},\qquad f(3m+2)=\boxed{\text{カ}}
が成立し、f(2026)=キf(2026)=\boxed{\text{キ}}となる。また、任意の自然数mmに対して次式が成立する。
f(3m)=ク,f(3m−1)=ケ,f(3m−12)=コ f(3^m)=\boxed{\text{ク}},\qquad f(3^m-1)=\boxed{\text{ケ}},\qquad f\left(\frac{3^m-1}{2}\right)=\boxed{\text{コ}}

解答群(エ∼カ,ケ,コ\boxed{\text{エ}}\sim\boxed{\text{カ}},\boxed{\text{ケ}},\boxed{\text{コ}}):
① m② 2m③ f(m)④ f(m−1)⑤ f(m−2)⑥ f(m)+1⑦ f(m)+2⑧ 3f(m)⑨ 3f(m)+1⓪ 3f(m)+2 \begin{array}{lllll} ①\ m & ②\ 2m & ③\ f(m) & ④\ f(m-1) & ⑤\ f(m-2)\\ ⑥\ f(m)+1 & ⑦\ f(m)+2 & ⑧\ 3f(m) & ⑨\ 3f(m)+1 & ⓪\ 3f(m)+2 \end{array}

(b) 任意の自然数mmに対し、3m3^mを2で割った余りはサ\boxed{\text{サ}}である。また、3進法で4桁の数ABCD(3)ABCD_{(3)}と表される任意の自然数nnに対し、
n−シ は2で割り切れ、n−ス は3で割り切れる n-\boxed{\text{シ}}\ \text{は2で割り切れ、}\qquad n-\boxed{\text{ス}}\ \text{は3で割り切れる}
解答群(シ,ス\boxed{\text{シ}},\boxed{\text{ス}}):
① f(n−1)② f(n)③ f(n+1)④ f(n)−1⑤ f(n)+1⑥ A⑦ B⑧ C⑨ D \begin{array}{lllll} ①\ f(n-1) & ②\ f(n) & ③\ f(n+1) & ④\ f(n)-1 & ⑤\ f(n)+1\\ ⑥\ A & ⑦\ B & ⑧\ C & ⑨\ D \end{array}

(c) 80=3セ−180=3^{\boxed{\text{セ}}}-1であることを考慮すると、f(80)=ソf(80)=\boxed{\text{ソ}}であり、80未満の自然数kkは
f(k)+f(80−k)=タ f(k)+f(80-k)=\boxed{\text{タ}}
を満たすので、
∑k=080f(k)=チツテ \sum_{k=0}^{80}f(k)=\boxed{\text{チツテ}}
となることがわかる。また、
∑k=180f(2×3k−1)=トナニ,∑k=080f(3k+2)=ヌネノ \sum_{k=1}^{80}f\left(2\times3^{k-1}\right)=\boxed{\text{トナニ}},\qquad \sum_{k=0}^{80}f(3k+2)=\boxed{\text{ヌネノ} }
が成り立つ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ア=5, イ=1, ウ=4, エ=選択肢③, オ=選択肢⑥,カ=選択肢⑦, キ=6, ク=1, ケ=選択肢②, コ=選択肢①,サ=1, シ=選択肢②, ス=選択肢⑨, セ=4, ソ=8,タ=8, チ=3, ツ=2, テ=4, ト=1,ナ=6, ニ=0, ヌ=4, ネ=8, ノ=6.\begin{aligned} \text{ア}&=5,\ \text{イ}=1,\ \text{ウ}=4,\ \text{エ}=\text{選択肢③},\ \text{オ}=\text{選択肢⑥},\\ \text{カ}&=\text{選択肢⑦},\ \text{キ}=6,\ \text{ク}=1,\ \text{ケ}=\text{選択肢②},\ \text{コ}=\text{選択肢①},\\ \text{サ}&=1,\ \text{シ}=\text{選択肢②},\ \text{ス}=\text{選択肢⑨},\ \text{セ}=4,\ \text{ソ}=8,\\ \text{タ}&=8,\ \text{チ}=3,\ \text{ツ}=2,\ \text{テ}=4,\ \text{ト}=1,\\ \text{ナ}&=6,\ \text{ニ}=0,\ \text{ヌ}=4,\ \text{ネ}=8,\ \text{ノ}=6. \end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

3進法の位取りから各位の和と末尾桁の関係を導き、整数の剰余および80の補数関係と有限和に適用した。

解答

(a) 23=212(3)23=212_{(3)} なので、f(23)=2+1+2=5f(23)=2+1+2=5 である。0≦n<80\leqq n<8 なら3進法表示は 21(3)21_{(3)} 以下であり、各位の和は3以下である。したがって、8=22(3)8=22_{(3)} が f(n)=4f(n)=4 を満たす最小の整数となる。9から13までを3進法で表すと
9=100(3),10=101(3),11=102(3),12=110(3),13=111(3)9=100_{(3)},\quad 10=101_{(3)},\quad 11=102_{(3)},\quad 12=110_{(3)},\quad 13=111_{(3)}
これらの各位の和は順に 1,2,3,2,31,2,3,2,3 であるから、次に条件を満たす整数は 14=112(3)14=112_{(3)} である。

3m+r3m+r は mm の3進法表示の末尾に rr を付けた数である(r=0,1,2r=0,1,2)。よって
f(3m)=f(m),f(3m+1)=f(m)+1,f(3m+2)=f(m)+2.f(3m)=f(m),\quad f(3m+1)=f(m)+1,\quad f(3m+2)=f(m)+2.
したがって解答群は順に③、⑥、⑦である。また
2026=2⋅729+2⋅243+81+1=2210001(3)2026=2\cdot729+2\cdot243+81+1=2210001_{(3)}
より、f(2026)=2+2+1+1=6f(2026)=2+2+1+1=6 である。

3m3^m は1の後に0が mm 個並ぶので f(3m)=1f(3^m)=1。また、3m−13^m-1 は2が mm 個並ぶので f(3m−1)=2mf(3^m-1)=2m(解答群②)である。さらに、1が mm 個並ぶ数を3進法で表すと、各桁を2倍しても繰り上がりはなく、2が mm 個並ぶ数になる。よって
2⋅(11⋯1⏟m桁)(3)=(22⋯2⏟m桁)(3)=3m−1,3m−12=(11⋯1⏟m桁)(3).2\cdot\left(\underbrace{11\cdots1}_{m\text{桁}}\right)_{(3)}=\left(\underbrace{22\cdots2}_{m\text{桁}}\right)_{(3)}=3^m-1,\qquad \frac{3^m-1}{2}=\left(\underbrace{11\cdots1}_{m\text{桁}}\right)_{(3)}.
したがって f((3m−1)/2)=mf((3^m-1)/2)=m(解答群①)である。

(b) 3m3^m は奇数なので、2で割った余りは1である。4桁の3進法表示では A∈{1,2}A\in\{1,2\}、B,C,D∈{0,1,2}B,C,D\in\{0,1,2\} であり、
n=27A+9B+3C+D.n=27A+9B+3C+D.
係数 27,9,327,9,3 はすべて奇数であるから、n≡A+B+C+D=f(n)(mod2)n\equiv A+B+C+D=f(n)\pmod 2。よって n−f(n)n-f(n) は2で割り切れ、シは解答群②である。また n≡D(mod3)n\equiv D\pmod 3 なので n−Dn-D は3で割り切れ、スは解答群⑨である。

(c) 80=34−1=2222(3)80=3^4-1=2222_{(3)} だからセは4、f(80)=8f(80)=8 だからソは8である。0≦k≦800\leqq k\leqq80 を先頭に0を補った4桁の3進法表示 k=(d3d2d1d0)(3)k=(d_3d_2d_1d_0)_{(3)} とする。各 did_i は0,1,2のいずれかなので、80=2222(3)80=2222_{(3)} から引くとき借りは生じず、80−k80-k の各桁は順に 2−d3,2−d2,2−d1,2−d02-d_3,2-d_2,2-d_1,2-d_0 である。したがって
f(80−k)=(2−d3)+(2−d2)+(2−d1)+(2−d0)=8−f(k).f(80-k)=(2-d_3)+(2-d_2)+(2-d_1)+(2-d_0)=8-f(k).
よってタは8。この関係は k=0,80k=0,80 にも成り立つので、(0,80),(1,79),…,(39,41)(0,80),(1,79),\ldots,(39,41) の40組は各組の桁和の合計が8である。中央の k=40=1111(3)k=40=1111_{(3)} は桁和4だから
∑k=080f(k)=40⋅8+4=324.\sum_{k=0}^{80}f(k)=40\cdot8+4=324.

各 k=1,…,80k=1,\ldots,80 について 2⋅3k−12\cdot3^{k-1} は3進法で一つの桁だけが2で、他は0である。その桁和は各項2なので
∑k=180f(2⋅3k−1)=80⋅2=160.\sum_{k=1}^{80}f(2\cdot3^{k-1})=80\cdot2=160.
最後に、3進法表示の末尾に2を付けることから f(3k+2)=f(k)+2f(3k+2)=f(k)+2 であり、この関係は k=0k=0 にも成り立つ。したがって
∑k=080f(3k+2)=∑k=080f(k)+81⋅2=324+162=486.\sum_{k=0}^{80}f(3k+2)=\sum_{k=0}^{80}f(k)+81\cdot2=324+162=486.
以上よりチツテは324、トナニは160、ヌネノは486である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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