杏林大学/2026年度/一般

III杏林大学 2026年 数学 第III問解答・解説

図形と方程式

1問題

杏林大学2026年度第III問
座標平面において、原点OOを極としxx軸の正の部分を始線とする極座標(r,θ)(r,\theta)に対し、極方程式
r=3e−34θ(ただし θ≧−π4, eは自然対数の底) r=3e^{-\frac{3}{4}\theta} \quad(\text{ただし }\theta\geqq-\frac{\pi}{4},\ e\text{は自然対数の底})
で表される曲線をDDとし、曲線DDと直交座標のxx軸およびyy軸との交点を原点から遠い順に点A0,A1,A2,⋯A_0,A_1,A_2,\cdotsとする。OA1=aOA_1=aとして、以下の問いに答えよ。

(a) 原点から点AkA_kまでの距離OAk (k=0,1,2,⋯ )OA_k\ (k=0,1,2,\cdots)は初項ア\boxed{\text{ア}}、公比イウa\dfrac{\boxed{\text{イ}}}{\boxed{\text{ウ}}}aの等比数列であり、次式が成り立つ。
lim⁡n→∞∑k=0nOAk=エオ−a \lim_{n\to\infty}\sum_{k=0}^{n}OA_k=\frac{\boxed{\text{エ}}}{\boxed{\text{オ}}-a}
また、点A0A_0から点A2A_2までの曲線DDの長さは
カ−キクa2 \boxed{\text{カ}}-\frac{\boxed{\text{キ}}}{\boxed{\text{ク}}}a^2
である。

(b) 点A0A_0における曲線DDの接線の方程式は
y=ケコサx+シ y=\frac{\boxed{\text{ケコ}}}{\boxed{\text{サ}}}x+\boxed{\text{シ}}
である。曲線DDの接線のうち、点A0A_0を通るものを考える。このような接線の接点を原点から遠い順にB0,B1,B2,⋯B_0,B_1,B_2,\cdotsとし、点BnB_nの偏角をθn (n=0,1,2,⋯ )\theta_n\ (n=0,1,2,\cdots)とすると、
lim⁡n→∞OBn=ス,lim⁡n→∞tan⁡θn=セソ \lim_{n\to\infty}OB_n=\boxed{\text{ス}},\qquad \lim_{n\to\infty}\tan\theta_n=\frac{\boxed{\text{セ}}}{\boxed{\text{ソ}}}
となる。

(c) 時刻t=0t=0で点A0A_0にあり、時刻ttにおいて偏角がθ=t\theta=tとなる曲線DD上の動点QQを考える。時刻ttにおける動点QQの位置ベクトルをq⃗\vec q、速度ベクトルをv⃗\vec v、加速度ベクトルをa⃗\vec aとする。任意の正の時刻ttにおいて2つのベクトルq⃗\vec qとv⃗\vec vのなす角をϕ\phiとすると、
cos⁡ϕ=−タチ \cos\phi=-\frac{\boxed{\text{タ}}}{\boxed{\text{チ}}}
を満たし、
2a⃗+ツv⃗+テトナq⃗=0⃗ 2\vec a+\boxed{\text{ツ}}\vec v+\frac{\boxed{\text{テト}}}{\boxed{\text{ナ}}}\vec q=\vec{0}
が成り立つ。これらのベクトルの係数を用いたzzの2次方程式
2z2+ツz+テトナ=0 2z^2+\boxed{\text{ツ}}z+\frac{\boxed{\text{テト}}}{\boxed{\text{ナ}}}=0
は、z=ニヌネ±iz=\dfrac{\boxed{\text{ニヌ}}}{\boxed{\text{ネ}}}\pm iを解にもつ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (a)ア=3,イ=1,ウ=3,エ=9,オ=3,カ=5,キ=5,ク=9,(b)ケ=−,コ=4,サ=3,シ=4,ス=0,セ=4,ソ=3,(c)タ=3,チ=5,ツ=3,テ=2,ト=5,ナ=8,ニ=−,ヌ=3,ネ=4. \begin{aligned} \text{(a)}\quad &\text{ア}=3,\quad \text{イ}=1,\quad \text{ウ}=3,\quad \text{エ}=9,\\ &\text{オ}=3,\quad \text{カ}=5,\quad \text{キ}=5,\quad \text{ク}=9,\\ \text{(b)}\quad &\text{ケ}=-,\quad \text{コ}=4,\quad \text{サ}=3,\quad \text{シ}=4,\\ &\text{ス}=0,\quad \text{セ}=4,\quad \text{ソ}=3,\\ \text{(c)}\quad &\text{タ}=3,\quad \text{チ}=5,\quad \text{ツ}=3,\quad \text{テ}=2,\quad \text{ト}=5,\\ &\text{ナ}=8,\quad \text{ニ}=-,\quad \text{ヌ}=3,\quad \text{ネ}=4. \end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

極座標の動径を偏角の関数として扱い、軸との交点は等比数列として、弧の長さは直交座標の速さの積分として求める。接線の条件を一つの変数の方程式に直し、導関数の符号で接点の存在と順序を確かめて極限を取る。最後に位置・速度・加速度を極座標の基底で表し、内積と成分の比較、二次方程式の解の公式を用いる。

解答

(a)

曲線上では r=3e−3θ/4r=3e^{-3\theta/4} であり、r′=−34r<0r'=-\dfrac{3}{4}r<0 だから、θ\theta が大きいほど原点からの距離は小さい。軸との交点に対応する許された偏角は 0, π2, π, 3π2, ⋯0,\ \dfrac{\pi}{2},\ \pi,\ \dfrac{3\pi}{2},\ \cdots の順である。したがって OA0=3OA_{0}=3、OA1=3e−3π/8=aOA_{1}=3e^{-3\pi/8}=a であり、隣り合う交点の偏角の差は π2\dfrac{\pi}{2} なので、公比は e−3π/8=a3e^{-3\pi/8}=\dfrac{a}{3} である。よって OAk=3(a3)kOA_{k}=3\left(\dfrac{a}{3}\right)^{k} となる。0<a<30<a<3 より公比は1未満であり、
lim⁡n→∞∑k=0nOAk=31−a/3=93−a. \lim_{n\to\infty}\sum_{k=0}^{n}OA_{k}=\dfrac{3}{1-a/3}=\dfrac{9}{3-a}.

点 A0A_{0}、A2A_{2} の偏角はそれぞれ 00、π\pi である。x=rcos⁡θx=r\cos\theta、y=rsin⁡θy=r\sin\theta とすると (dxdθ)2+(dydθ)2=(r′)2+r2\left(\dfrac{dx}{d\theta}\right)^{2}+\left(\dfrac{dy}{d\theta}\right)^{2}=(r')^{2}+r^{2} だから、弧長の被積分関数は (r′)2+r2=54r\sqrt{(r')^{2}+r^{2}}=\dfrac{5}{4}r である。したがって
L=∫0π54⋅3e−3θ/4 dθ=5(1−e−3π/4)=5−59a2. L=\int_{0}^{\pi}\dfrac{5}{4}\cdot3e^{-3\theta/4}\,d\theta=5\left(1-e^{-3\pi/4}\right)=5-\dfrac{5}{9}a^{2}.
最後の等号では a2=9e−3π/4a^{2}=9e^{-3\pi/4} を用いた。

(b)

θ=0\theta=0 で (x,y)=(3,0)(x,y)=(3,0)、(dxdθ,dydθ)=(−94,3)\left(\dfrac{dx}{d\theta},\dfrac{dy}{d\theta}\right)=\left(-\dfrac{9}{4},3\right) だから、点 A0A_{0} での接線は y=−43(x−3)=−43x+4y=-\dfrac{4}{3}(x-3)=-\dfrac{4}{3}x+4 である。

接点の偏角を θ\theta、e⃗r=(cos⁡θ,sin⁡θ)\vec{e}_{r}=(\cos\theta,\sin\theta)、e⃗θ=(−sin⁡θ,cos⁡θ)\vec{e}_{\theta}=(-\sin\theta,\cos\theta) とおく。曲線上の点 P\mathrm{P} と接ベクトルは P=re⃗r\mathrm{P}=r\vec{e}_{r}、P′=r(−34e⃗r+e⃗θ)\mathrm{P}'=r\left(-\dfrac{3}{4}\vec{e}_{r}+\vec{e}_{\theta}\right) である。r=3e−3θ/4>0r=3e^{-3\theta/4}>0 であり、e⃗r\vec{e}_{r}、e⃗θ\vec{e}_{\theta} は長さ1で垂直だから、∣P′∣=54r>0|\mathrm{P}'|=\dfrac{5}{4}r>0。よって接線は P+λP′\mathrm{P}+\lambda\mathrm{P}'(λ\lambda は実数全体を動く)と表され、A0=(3,0)\mathrm{A}_{0}=(3,0) がこの接線上にあることは、A0−P=λP′\mathrm{A}_{0}-\mathrm{P}=\lambda\mathrm{P}' を満たす実数 λ\lambda があることと同値である。
P′=(p1,p2)\mathrm{P}'=(p_{1},p_{2})、A0−P=(X,Y)\mathrm{A}_{0}-\mathrm{P}=(X,Y) とおくと、この条件は X=λp1X=\lambda p_{1}、Y=λp2Y=\lambda p_{2} という成分の比例条件である。p1≠0p_{1}\neq0 のとき λ=Xp1\lambda=\dfrac{X}{p_{1}} だから、この比例条件は p1Y=p2Xp_{1}Y=p_{2}X と同値である。p1=0p_{1}=0 のときは p2≠0p_{2}\neq0 であり、比例条件は X=0X=0 と同値で、この場合も p1Y=p2Xp_{1}Y=p_{2}X と同値である。したがって成分の一方が0の場合も含め、接線の条件は p1Y=p2Xp_{1}Y=p_{2}X と書ける。
ここで
(p1,p2)=r(−34cos⁡θ−sin⁡θ, −34sin⁡θ+cos⁡θ),(X,Y)=(3−rcos⁡θ, −rsin⁡θ). \begin{aligned} (p_{1},p_{2})&=r\left(-\dfrac{3}{4}\cos\theta-\sin\theta,\ -\dfrac{3}{4}\sin\theta+\cos\theta\right),\\ (X,Y)&=(3-r\cos\theta,\ -r\sin\theta). \end{aligned}
これらを p1Y=p2Xp_{1}Y=p_{2}X に代入して整理すると r(r−3cos⁡θ+94sin⁡θ)=0r\left(r-3\cos\theta+\dfrac{9}{4}\sin\theta\right)=0 となる。r>0r>0 より
3cos⁡θ−r−94sin⁡θ=0,すなわちF(θ):=e3θ/4(cos⁡θ−34sin⁡θ)=1 3\cos\theta-r-\dfrac{9}{4}\sin\theta=0,\qquad\text{すなわち}\qquad F(\theta):=e^{3\theta/4}\left(\cos\theta-\dfrac{3}{4}\sin\theta\right)=1
を得る。

−π4≦θ<0-\dfrac{\pi}{4}\leqq\theta<0 では u=−θu=-\theta(0<u≦π40<u\leqq\dfrac{\pi}{4})とおくと、上の条件は e3u/4=cos⁡u+34sin⁡ue^{3u/4}=\cos u+\dfrac{3}{4}\sin u となる。しかし
H(u):=e3u/4−cos⁡u−34sin⁡u,H(0)=0,H′(u)=34(e3u/4−cos⁡u)+sin⁡u>0(u>0) H(u):=e^{3u/4}-\cos u-\dfrac{3}{4}\sin u,\qquad H(0)=0,\qquad H'(u)=\dfrac{3}{4}\left(e^{3u/4}-\cos u\right)+\sin u>0\quad(u>0)
であるから、負の偏角に解はない。θ=0\theta=0 は解である。また
F′(θ)=−2516e3θ/4sin⁡θ. F'(\theta)=-\dfrac{25}{16}e^{3\theta/4}\sin\theta.
よって 0<θ<π0<\theta<\pi では FF は 11 から減少するため解はない。各 nπ<θ<(n+1)πn\pi<\theta<(n+1)\pi(n≧1n\geqq1)では FF は単調で、両端の値 (−1)ne3nπ/4(-1)^{n}e^{3n\pi/4}、(−1)n+1e3(n+1)π/4(-1)^{n+1}e^{3(n+1)\pi/4} は 11 を挟む。連続性からその区間に解がちょうど一つずつある。従って接点の偏角は 00 と、各 nπ<θ<(n+1)πn\pi<\theta<(n+1)\pi(n=1,2,…n=1,2,\ldots)に一つずつある解で尽くされる。rr は偏角とともに厳密に減少するので、この順が原点から遠い順である。

その解を θn\theta_{n}(n≧1n\geqq1)とし、δn=θn−nπ\delta_{n}=\theta_{n}-n\pi(0<δn<π0<\delta_{n}<\pi)とおくと、接線の条件より
∣cos⁡δn−34sin⁡δn∣=e−3θn/4⟶0. \left|\cos\delta_{n}-\dfrac{3}{4}\sin\delta_{n}\right|=e^{-3\theta_{n}/4}\longrightarrow0.
g(δ)=cos⁡δ−34sin⁡δg(\delta)=\cos\delta-\dfrac{3}{4}\sin\delta は 0≦δ≦π0\leqq\delta\leqq\pi で連続し、g(0)=1g(0)=1、g(π)=−1g(\pi)=-1 である。また g(δ)=0g(\delta)=0 は tan⁡δ=43\tan\delta=\dfrac{4}{3} と同値である。0<α<π20<\alpha<\dfrac{\pi}{2}、tan⁡α=43\tan\alpha=\dfrac{4}{3} を満たす角 α\alpha をとる。tan⁡\tan は 0<δ<π20<\delta<\dfrac{\pi}{2} で増加するので、この角はただ一つである。さらに g′(δ)=−sin⁡δ−34cos⁡δ<0g'(\delta)=-\sin\delta-\dfrac{3}{4}\cos\delta<0(0<δ<π20<\delta<\dfrac{\pi}{2})だから、gg は 0≦δ≦π20\leqq\delta\leqq\dfrac{\pi}{2} で減少する。一方、π2≦δ≦π\dfrac{\pi}{2}\leqq\delta\leqq\pi では
−g(δ)=∣cos⁡δ∣+34sin⁡δ≧34(∣cos⁡δ∣+sin⁡δ)≧34. -g(\delta)=|\cos\delta|+\dfrac{3}{4}\sin\delta\geqq\dfrac{3}{4}\left(|\cos\delta|+\sin\delta\right)\geqq\dfrac{3}{4}.
最後の不等式は (∣cos⁡δ∣+sin⁡δ)2=1+2∣cos⁡δ∣sin⁡δ≧1(|\cos\delta|+\sin\delta)^{2}=1+2|\cos\delta|\sin\delta\geqq1 による。以上から 0<δ<π0<\delta<\pi で g(δ)=0g(\delta)=0 を満たす角は α\alpha だけである。したがって ∣g(δn)∣→0|g(\delta_{n})|\to0 より、十分大きい nn では δn<π2\delta_{n}<\dfrac{\pi}{2} である。任意の十分小さい ε>0\varepsilon>0 に対し g(α−ε)>0>g(α+ε)g(\alpha-\varepsilon)>0>g(\alpha+\varepsilon) であり、減少性と ∣g(δn)∣→0|g(\delta_{n})|\to0 から、十分大きい nn では α−ε<δn<α+ε\alpha-\varepsilon<\delta_{n}<\alpha+\varepsilon となる。よって δn→α\delta_{n}\to\alpha。ゆえに OBn=3e−3θn/4→0OB_{n}=3e^{-3\theta_{n}/4}\to0、また tan⁡θn=tan⁡δn→tan⁡α=43\tan\theta_{n}=\tan\delta_{n}\to\tan\alpha=\dfrac{4}{3} である。

(c)

e⃗r=(cos⁡t,sin⁡t)\vec{e}_{r}=(\cos t,\sin t)、e⃗θ=(−sin⁡t,cos⁡t)\vec{e}_{\theta}=(-\sin t,\cos t) とし、r=3e−3t/4r=3e^{-3t/4} とおくと、e⃗r′=e⃗θ\vec{e}_{r}'=\vec{e}_{\theta}、e⃗θ′=−e⃗r\vec{e}_{\theta}'=-\vec{e}_{r}、r′=−34rr'=-\dfrac{3}{4}r、r′′=916rr''=\dfrac{9}{16}r である。従って
q⃗=re⃗r,v⃗=r(−34e⃗r+e⃗θ),a⃗=r(−716e⃗r−32e⃗θ). \vec{q}=r\vec{e}_{r},\quad \vec{v}=r\left(-\dfrac{3}{4}\vec{e}_{r}+\vec{e}_{\theta}\right),\quad \vec{a}=r\left(-\dfrac{7}{16}\vec{e}_{r}-\dfrac{3}{2}\vec{e}_{\theta}\right).
∣q⃗∣=r|\vec{q}|=r、∣v⃗∣=54r|\vec{v}|=\dfrac{5}{4}r、q⃗⋅v⃗=−34r2\vec{q}\cdot\vec{v}=-\dfrac{3}{4}r^{2} だから cos⁡ϕ=−35\cos\phi=-\dfrac{3}{5} である。また
2a⃗+3v⃗+258q⃗=0⃗ 2\vec{a}+3\vec{v}+\dfrac{25}{8}\vec{q}=\vec{0}
である。係数を用いる二次方程式は 2z2+3z+258=02z^{2}+3z+\dfrac{25}{8}=0、すなわち 16z2+24z+25=016z^{2}+24z+25=0 となる。判別式は 242−4⋅16⋅25=−102424^{2}-4\cdot16\cdot25=-1024 なので、
z=−24±−102432=−34±i. z=\dfrac{-24\pm\sqrt{-1024}}{32}=-\dfrac{3}{4}\pm i.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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