高知大学/2024年度/前期

3高知大学 2024年 数学 第3問解答・解説

図形の性質

1問題

高知大学2024年度第3問
正五角形 ABCDEABCDE の対角線 ACAC と BDBD の交点を FF とする。このとき、次の問いに答えよ。(100点)
(1) BB と CC を通る直線は三角形 ABFABF の外接円に接することを証明せよ。
(2) 三角形 ABFABF は二等辺三角形であることを証明せよ。
(3) AF2=AC⋅CFAF^2=AC\cdot CF を証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    ∠FBC=∠BAF=36∘\angle FBC=\angle BAF=36^\circ であるから、直線 BCBC は △ABF\triangle ABF の外接円に点 BB で接する。
  • (2)
    ∠ABF=∠AFB=72∘\angle ABF=\angle AFB=72^\circ より AF=ABAF=AB(二等辺三角形)。
  • (3)
    AF=AB=BCAF=AB=BC、CB2=CF⋅CACB^2=CF\cdot CA より AF2=AC⋅CFAF^2=AC\cdot CF。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

準備(角の大きさ)
正五角形の内角の和は (5−2)×180∘=540∘(5-2)\times180^\circ=540^\circ であり,正五角形はすべての内角が等しいから,各内角は
540∘÷5=108∘540^\circ\div5=108^\circ
である。
三角形 ABCABC において,AB,BCAB,BC は正五角形の辺であるから AB=BCAB=BC,また ∠ABC=108∘\angle ABC=108^\circ(正五角形の内角)である。二等辺三角形の底角は等しいから
∠BAC=∠BCA=180∘−108∘2=36∘.(1)\angle BAC=\angle BCA=\dfrac{180^\circ-108^\circ}{2}=36^\circ. \tag{1}
同様に三角形 BCDBCD において BC=CDBC=CD,∠BCD=108∘\angle BCD=108^\circ であるから
∠DBC=∠BDC=36∘.(2)\angle DBC=\angle BDC=36^\circ. \tag{2}
正五角形 ABCDEABCDE は凸五角形であるから,頂点 BB から見て対角線 BDBD は半直線 BABA と半直線 BCBC の間(すなわち内角 ∠ABC\angle ABC の内部)にある。よって(2)より
∠ABD=∠ABC−∠DBC=108∘−36∘=72∘.(3)\angle ABD=\angle ABC-\angle DBC=108^\circ-36^\circ=72^\circ. \tag{3}
FF は対角線 AC,BDAC,BD の(五角形内部での)交点であるから,FF は線分 ACAC の内点かつ線分 BDBD の内点であり,半直線 AFAF は半直線 ACAC に,半直線 BFBF は半直線 BDBD に一致する。したがって(1)(3)より
∠BAF=∠BAC=36∘,∠ABF=∠ABD=72∘\angle BAF=\angle BAC=36^\circ,\qquad \angle ABF=\angle ABD=72^\circ
であり,三角形 ABFABF の内角の和 180∘180^\circ より
∠AFB=180∘−36∘−72∘=72∘.(4)\angle AFB=180^\circ-36^\circ-72^\circ=72^\circ. \tag{4}
以上の角の値 36∘,72∘,72∘36^\circ,72^\circ,72^\circ を用いて,以下 (1)〜(3) を証明する。

(1)の証明
半直線 BFBF は半直線 BDBD に一致するから,(2)より
∠FBC=∠DBC=36∘.\angle FBC=\angle DBC=36^\circ.
一方,(1)より ∠BAF=∠BAC=36∘\angle BAF=\angle BAC=36^\circ であった。したがって
∠FBC=∠BAF (=36∘).(5)\angle FBC=\angle BAF\ (=36^\circ). \tag{5}
また,対角線 BDBD は凸五角形 ABCDEABCDE を三角形 BCDBCD と四角形 ABDEABDE に分けるから,頂点 AA と頂点 CC は直線 BDBD(== 直線 BFBF)に関して互いに反対側にある。すなわち(5)の等式は,直線 BCBC が弦 BFBF となす角(点 CC 側の角)が,弦 BFBF に対して点 AA 側から見た円周角 ∠BAF\angle BAF に等しいことを意味する。
いま,三角形 ABFABF の外接円の点 BB における接線を tt とすると,接弦定理により,tt と弦 BFBF のなす角のうち点 CC 側の角は,弦 BFBF に対する反対側(点 AA 側)の円周角 ∠BAF=36∘\angle BAF=36^\circ に等しい。ところが(5)により,直線 BCBC も弦 BFBF と点 CC 側で同じ大きさ 36∘36^\circ の角をなす。点 BB を端点とし,半直線 BFBF に対して点 CC と同じ側で 36∘36^\circ の角をなす半直線はただ一通りに定まるから,直線 BCBC の(点 CC 側の)半直線は接線 tt の(点 CC 側の)半直線と一致する。よって直線 BCBC は三角形 ABFABF の外接円に,点 BB において接する。■\blacksquare

(2)の証明
(3)と(4)より,三角形 ABFABF において
∠ABF=∠AFB=72∘\angle ABF=\angle AFB=72^\circ
である。三角形において2つの角が等しければ,それらの角に向かい合う辺(対辺)は等しいから,∠ABF\angle ABF の対辺 AFAF と ∠AFB\angle AFB の対辺 ABAB について
AF=ABAF=AB
が成り立つ。したがって三角形 ABFABF は AF=ABAF=AB を満たす二等辺三角形である。■\blacksquare

(3)の証明
(2)より AF=ABAF=AB であり,AB,BCAB,BC は正五角形の辺であるから AB=BCAB=BC。よって
AF=AB=BC.(6)AF=AB=BC. \tag{6}
(1)の証明により,直線 BCBC は三角形 ABFABF の外接円に点 BB で接している。C≠BC\neq B であるから,接線上の点 BB 以外の点である CC はこの円の外部にある。
直線 CACA(== 直線 ACAC)は,AA と FF の両方を通る(FF は線分 ACAC 上の点で AA と異なる)。A,FA,F はともにこの外接円上の点であり,直線と円の交点は高々2個であるから,直線 CACA とこの円との交点はちょうど {A,F}\{A,F\} の2点である。
したがって,円の外部の点 CC から引いた接線の長さ CBCB と,CC を通り円と F,AF,A の2点で交わる割線について,方べきの定理により
CB2=CF⋅CA.CB^2=CF\cdot CA.
(6)の CB=AFCB=AF をこの式に代入すると
AF2=CF⋅CA=AC⋅CFAF^2=CF\cdot CA=AC\cdot CF
を得る。■\blacksquare

正五角形の性質から必要な36°と72°の角を求める。AとCが直線BFのどちら側にあるかを確認して、Bで接弦定理を用いる。等しい底角からAF=ABを得る。AB=BCでもあるので、Cについて方べきの定理を用いて最後の等式を得る。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • isosceles triangle angles
  • inscribed angles and tangent
  • tangent-secant theorem

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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