北里大学/2026年度/一般

2北里大学 2026年 数学 第2問解答・解説

場合の数と確率

1問題

北里大学2026年度第2問
赤玉3個、白玉3個が入っている箱がある。この箱から玉を1個取り出し、この箱に白玉を1個入れるという操作を繰り返す。

nn回目の操作を終えたときにこの箱に入っている赤玉の個数が3個、2個、1個、0個である確率をそれぞれan,bn,cn,dna_n,b_n,c_n,d_nとして、4つの数列{an},{bn},{cn},{dn}\{a_n\},\{b_n\},\{c_n\},\{d_n\}を定める。また、nn回目の操作を終えたときにこの箱に入っている赤玉の個数の期待値をene_nとして、数列{en}\{e_n\}を定める。

(1) a2,b2,c2,d2,e2a_2,b_2,c_2,d_2,e_2の値をそれぞれ求めよ。

(2) nnを正の整数とする。bn+1b_{n+1}をana_nとbnb_nを用いて表し、cn+1c_{n+1}をbnb_nとcnc_nを用いて表せ。さらに、en+1e_{n+1}をene_nを用いて表せ。

(3) pn=(32)nbnp_n=\left(\frac{3}{2}\right)^n b_nとおく。数列{pn}\{p_n\}の一般項を求めよ。

(4) 数列{dn}\{d_n\}の一般項を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(a2,b2,c2,d2,e2)=(14,712,16,0,2512),(2)bn+1=12an+23bn,cn+1=13bn+56cn,en+1=56en,(3)pn=3{1−(34)n}(n≧1),(4)dn=1−3(56)n+3(23)n−(12)n(n≧1).\begin{aligned} (1)\quad &(a_2,b_2,c_2,d_2,e_2)=\left(\frac14,\frac7{12},\frac16,0,\frac{25}{12}\right),\\ (2)\quad &b_{n+1}=\frac12a_n+\frac23b_n,\quad c_{n+1}=\frac13b_n+\frac56c_n,\quad e_{n+1}=\frac56e_n,\\ (3)\quad &p_n=3\left\{1-\left(\frac34\right)^n\right\}\quad(n\geqq1),\\ (4)\quad &d_n=1-3\left(\frac56\right)^n+3\left(\frac23\right)^n-\left(\frac12\right)^n \quad(n\geqq1). \end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

状態別の遷移確率から確率と期待値の漸化式を作り、有限等比和で一般項を求める。最後に4状態の確率の和からdnd_{n}を導く。

解答

操作のたびに玉は6個で保たれる。赤玉が kk 個のとき、赤玉を引く確率は k/6k/6、白玉を引く確率は (6−k)/6(6-k)/6 である。赤玉を引けば赤玉数は1個減り,白玉を引けば赤玉数は変わらない。

(1) 2回後に赤玉が3個なら,2回とも白玉を引いている。赤玉が2個となるのは,赤玉の後に白玉を引く場合と,白玉の後に赤玉を引く場合である。赤玉が1個となるには2回とも赤玉を引く。よって
a2=(12)2=14,b2=36⋅46+36⋅36=712,c2=36⋅26=16,d2=0.\begin{aligned} a_2&=\left(\frac12\right)^2=\frac14,\\ b_2&=\frac36\cdot\frac46+\frac36\cdot\frac36=\frac7{12},\\ c_2&=\frac36\cdot\frac26=\frac16,\qquad d_2=0. \end{aligned}
したがって,赤玉数の期待値は
e2=3a2+2b2+c2=2512.e_2=3a_2+2b_2+c_2=\frac{25}{12}.

(2) bn+1b_{n+1}には,赤玉が3個の状態から赤玉を引く場合と,2個の状態から白玉を引く場合が入る。また,cn+1c_{n+1}には,2個の状態から赤玉を引く場合と,1個の状態から白玉を引く場合が入る。したがって
bn+1=36an+46bn=12an+23bn,cn+1=26bn+56cn=13bn+56cn.\begin{aligned} b_{n+1}&=\frac36a_n+\frac46b_n=\frac12a_n+\frac23b_n,\\ c_{n+1}&=\frac26b_n+\frac56c_n=\frac13b_n+\frac56c_n. \end{aligned}
赤玉が kk 個のとき,次の操作後の赤玉数の期待値は
k6(k−1)+6−k6k=56k.\frac{k}{6}(k-1)+\frac{6-k}{6}k=\frac56k.
各状態についてこの式を確率に従って平均すると
en+1=56en.e_{n+1}=\frac56e_n.

(3) 赤玉が3個の状態は白玉を引いた場合に保たれるから,an=(1/2)na_n=(1/2)^n。操作前を n=0n=0 とおけば b0=0b_0=0,また b1=1/2b_1=1/2 より p1=3/4p_1=3/4 である。(2)の漸化式から
pn+1=(32)n+1{12(12)n+23bn}=pn+(34)n+1.\begin{aligned} p_{n+1} &=\left(\frac32\right)^{n+1} \left\{\frac12\left(\frac12\right)^n+\frac23b_n\right\}\\ &=p_n+\left(\frac34\right)^{n+1}. \end{aligned}
したがって,n≧1n\geqq1 について
pn=∑j=1n(34)j=34{1−(34)n}1−34=3{1−(34)n}.\begin{aligned} p_n&=\sum_{j=1}^{n}\left(\frac34\right)^j\\ &=\frac{\frac34\left\{1-(\frac34)^n\right\}}{1-\frac34} =3\left\{1-\left(\frac34\right)^n\right\}. \end{aligned}
よって
bn=3(23)n−3(12)n.b_n=3\left(\frac23\right)^n-3\left(\frac12\right)^n.

(4) 操作前を n=0n=0 とすると c0=0c_0=0 である。(2)を繰り返し用いると
cn=13∑j=0n−1(56)n−1−jbj.c_n=\frac13\sum_{j=0}^{n-1}\left(\frac56\right)^{n-1-j}b_j.
ここに bj=3(2/3)j−3(1/2)jb_j=3(2/3)^j-3(1/2)^j を代入し,有限等比和を計算すると
cn=∑j=0n−1(56)n−1−j(23)j−∑j=0n−1(56)n−1−j(12)j=6{(56)n−(23)n}−3{(56)n−(12)n}=3(56)n−6(23)n+3(12)n.\begin{aligned} c_n &=\sum_{j=0}^{n-1}\left(\frac56\right)^{n-1-j}\left(\frac23\right)^j -\sum_{j=0}^{n-1}\left(\frac56\right)^{n-1-j}\left(\frac12\right)^j\\ &=6\left\{\left(\frac56\right)^n-\left(\frac23\right)^n\right\} -3\left\{\left(\frac56\right)^n-\left(\frac12\right)^n\right\}\\ &=3\left(\frac56\right)^n-6\left(\frac23\right)^n+3\left(\frac12\right)^n. \end{aligned}
赤玉数は3個,2個,1個,0個のいずれかなので an+bn+cn+dn=1a_n+b_n+c_n+d_n=1。以上の一般項から
dn=1−an−bn−cn=1−3(56)n+3(23)n−(12)n(n≧1).d_n=1-a_n-b_n-c_n =1-3\left(\frac56\right)^n+3\left(\frac23\right)^n-\left(\frac12\right)^n \qquad(n\geqq1).

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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