関西医科大学/2025年度/特色選抜

11関西医科大学 2025年 数学 第11問解答・解説

指数関数・対数関数

1問題

関西医科大学2025年度第11問
下記の問題文を読んで設問に答えなさい。

薬を服用した場合、徐々に消化管より吸収されるのに伴い薬の血中濃度は上昇していくが、各臓器への分布および排泄により消失していくため、血中濃度はやがてピークとなり、その後は徐々に低下していく。今回は薬の血液中からの消失のみに焦点をあてるため、薬を静脈内に注射して投与した場合について考えてみる。注射により血管内に投与された薬の血中濃度は投与直後が最も高く、そこから時間経過に従い、徐々に消失していく(図1)。

薬の血液中からの消失を考える上で重要な指標として『血中半減期』が知られている。血中半減期とは血液中の薬の濃度が半分になるまでに要する時間のことである。図1に示す薬Aの場合は、グラフより血中半減期が①\boxed{①}時間であることが読み取れる。

図2は2種類の薬の血中半減期を比較したグラフである。このグラフから実線で表した薬Bと破線で表した薬Cの血中半減期および投与量を比較した場合、②\boxed{②}ことが分かる。ただし投与直後には薬は血中以外には分布していないものと仮定する。

薬を1回のみ投与した場合は、薬が徐々に消失してしまうため、その効果は一過性である。従って薬の効果を持続させるためには、薬を一定の間隔で繰り返し投与することで、血中の薬の濃度をある程度以上に保つ必要がある。ここで次に薬Aを複数回投与する場合を考えてみる。便宜的に投与ごとの薬物血中濃度を別々に考えてみると図3に示すように、図1のグラフが投与ごとに並ぶ形となる。しかし実際の血中濃度は、全てのグラフを足し合わせた図4のようになり、最高血中濃度および最低血中濃度が徐々に高くなっていくことが分かる。例えば、

2回目の投与を初回投与時から6時間後に投与した場合は、図1のグラフに基づいて考えると、2回目投与後の最高血中濃度は、およそ③\boxed{③}ng/mLであると推定される。さらに3回目、4回目と同じ6時間間隔で投与を繰り返していくと、薬の血中濃度は一定範囲内に収まるようになる。これを定常状態と呼ぶ。今回の場合は血中濃度の最低値と最高値の差はおよそ④\boxed{④}ng/mLの範囲に収まる。図4は投与間隔6時間の場合であるが、もし投与量は変えずに投与間隔を2倍の12時間にした場合、定常状態になるまでの時間は⑤\boxed{⑤}、定常状態の血中濃度は⑥\boxed{⑥}。

設問51. ①\boxed{①}に入る値としてもっとも適切なのはどれか。a. 3 b. 4 c. 5 d. 6 e. 7

設問52. ②\boxed{②}に入る文章としてもっとも適切なのはどれか。
a. 血中半減期は薬Bの方が長く、投与量も薬Bの方が多い
b. 血中半減期は薬Bの方が長く、投与量は同じ
c. 血中半減期は薬Bの方が長く、投与量は薬Cの方が多い
d. 血中半減期は同じで、投与量は薬Bの方が多い
e. 血中半減期は同じで、投与量は薬Cの方が多い

設問53. ③\boxed{③}に入る値としてもっとも近いのはどれか。a. 70 b. 85 c. 100 d. 115 e. 130

設問54. ④\boxed{④}に入る値としてもっとも近いのはどれか。a. 50 b. 65 c. 80 d. 90 e. 100

設問55. ⑤\boxed{⑤}・⑥\boxed{⑥}に入る語句の組み合わせとしてもっとも適切なのはどれか。
a. ⑤変わらない ⑥低下する
b. ⑤変わらない ⑥変わらない
c. ⑤変わらない ⑥上昇する
d. ⑤遅くなる ⑥低下する
e. ⑤遅くなる ⑥変わらない
第11問の図1
第11問の図2
第11問の図3
第11問の図4

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 設問51:d, 設問52:c, 設問53:c, 設問54:b, 設問55:a\text{設問51:d, 設問52:c, 設問53:c, 設問54:b, 設問55:a}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

図の目盛から初期濃度・半減期を近似し、同じ1回投与の濃度変化を加算して各選択肢を判定した。設問55の時間比較では一定半減期の指数減衰と等比数列の和を明示的に仮定した。

解答

図1の投与直後の血中濃度は約68 ng/mL68\,\mathrm{ng/mL}で、その半分は約34 ng/mL34\,\mathrm{ng/mL}である。図1で濃度が約3434となる時刻は約66時間なので、設問51はd\boxed{\mathrm{d}}。

図2では実線Bの減少が破線Cより緩やかであるため、Bの半減期が長い。また、投与直後は薬が血中以外に分布しないという条件のもと、同じ血液量で初期濃度が高い方が投与量も多い。図2の初期濃度はCの方が高いので、設問52はc\boxed{\mathrm{c}}。

図1から初回投与の寄与をD≒68D\fallingdotseq68と読む。6時間後の残存濃度は約3434なので、2回目投与直後は34+68≒102 ng/mL34+68\fallingdotseq102\,\mathrm{ng/mL}。最も近い選択肢は100100で、設問53はc\boxed{\mathrm{c}}。

同じ間隔で投与すると、投与直後と直前の差は1回分の投与による濃度増加DDである。図1からD≒68 ng/mLD\fallingdotseq68\,\mathrm{ng/mL}(図4の定常時の上下差も約6565)と読めるため、設問54はb\boxed{\mathrm{b}}。

設問55では、薬Aの半減期が投与間隔を変えても約66時間のままであることから、定常状態へ近づくまでの時間の目安は変わらないと判断する。これは半減期を用いる近似的な選択肢判断である。

一定半減期の指数減衰で近似し、投与間隔をτ\tau時間、1間隔後の残存割合をr=2−τ/6r=2^{-\tau/6}とおく。nn回目の投与直後の濃度はD(1+r+⋯+rn−1)D(1+r+\cdots+r^{n-1})である。定常状態の最高濃度をMMとすれば、1周期でMMがrMrMへ減り、投与でDDだけ増えて元へ戻るので、M=rM+DM=rM+D、すなわちM=D/(1−r)M=D/(1-r)である。最低濃度はrMrMとなる。

66時間間隔ではr=1/2r=1/2、1212時間間隔ではr=1/4r=1/4だから、最高濃度はそれぞれ2D2D、4D/34D/3、最低濃度はそれぞれDD、D/3D/3である。したがって1212時間間隔では定常状態の濃度は低下する。よって設問55はa\boxed{\mathrm{a}}。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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