鹿児島大学/2024年度/前期

3鹿児島大学 2024年 数学 第3問解答・解説

二次関数いろいろな式場合の数と確率数列統計的な推測ベクトル

1問題

鹿児島大学2024年度第3問
次の 3−1,3−2,3−33-1,3-2,3-3 から1題を選択して解答せよ。
3-1 c≧3c\geqq3 である実数 cc に対して、xx の2次方程式
x2−2(c+1)x+c2−2c+9=0⋯⋯① x^2-2(c+1)x+c^2-2c+9=0\quad\cdots\cdots\text{①}
を考える。
(1) 2次方程式①は、cc より大きい実数解と cc より小さい実数解をもつことを示せ。

(1)の結果を用いて、次のように数列 {an}\{a_n\} を定める。a1=3a_1=3 とする。c=a1c=a_1 のときの方程式①の実数解のうち、a1a_1 より大きい方を a2a_2 とおく。次に a2>3a_2>3 が成り立つことに注意して、c=a2c=a_2 のときの方程式①の実数解のうち、a2a_2 より大きい方を a3a_3 とおく。これを繰り返す。すなわち、3=a1<a2<⋯<an−1<an3=a_1<a_2<\cdots<a_{n-1}<a_n が成り立ち、2次方程式
x2−2(an+1)x+an2−2an+9=0⋯⋯② x^2-2(a_n+1)x+a_n^2-2a_n+9=0\quad\cdots\cdots\text{②}
の実数解のうち、大きい方が an+1a_{n+1} である。
(2) n≧2n\geqq2 とする。2次方程式②の実数解のうち、小さい方は an−1a_{n-1} であることを示せ。
(3) 数列 {an}\{a_n\} が次の漸化式を満たすことを示せ。
an+1=2an−an−1+2(n=2,3,⋯ ) a_{n+1}=2a_n-a_{n-1}+2\quad(n=2,3,\cdots)
(4) 数列 {bn}\{b_n\} を
bn=an+1−an(n=1,2,⋯ ) b_n=a_{n+1}-a_n\quad(n=1,2,\cdots)
と定めるとき、数列 {bn}\{b_n\} と数列 {an}\{a_n\} の一般項を求めよ。
3-2 座標空間において、点 A(2,0,4)A(2,0,4)、点 B(3,−2,5)B(3,-2,5) を通る直線を ll、点 C(3,2,2)C(3,2,2)、点 D(4,3,0)D(4,3,0) を通る直線を mm とする。
(1) 2つのベクトル AB→,CD→\overrightarrow{AB},\overrightarrow{CD} のなす角を、0∘0^\circ と 180∘180^\circ の間の範囲で答えよ。
(2) 直線 l,ml,m が交わるか交わらないか調べよ。
(3) 直線 l,ml,m の両方と交わり、両方と直交する直線を nn とする。nn と ll の交点、および nn と mm の交点を求めよ。
3-3 袋の中に −1,0,1-1,0,1 が書かれたカードがそれぞれ1枚、1枚、mm 枚ずつ入っている。ただし、mm は自然数である。この袋の中から無作為に2枚同時に取り出す。取り出されたカードに書かれた数字をそれぞれ X,YX,Y とする。ただし、X≦YX\leqq Y とする。
(1) m=2m=2 のとき、確率 P(X≧0)P(X\geqq0) を求めよ。
(2) m=9m=9 のとき、確率 P(Y=1)P(Y=1) を求めよ。
(3) XYXY の期待値 E(XY)E(XY) が正となるような mm のうち、最小のものを求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 3-1: bn=2n+1,an=n2+2b_n=2n+1,\quad a_n=n^2+2。 3-2: (1) 120∘120^\circ、(2) 交わらない、(3) 交点 (53,23,113)(\frac53,\frac23,\frac{11}3) と (2,1,4)(2,1,4)。 3-3: (1) 12\frac12、(2) 5455\frac{54}{55}、(3) m=4m=4。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答


3-1  (1) 方程式①の左辺をfc(x)f_c(x)とおく。判別式は
Δ=4(c+1)2−4(c2−2c+9)=16(c−2)>0 \Delta=4(c+1)^2-4(c^2-2c+9)=16(c-2)>0
であるから、異なる2つの実数解をもつ。また
fc(c)=c2−2(c+1)c+c2−2c+9=9−4c<0 f_c(c)=c^2-2(c+1)c+c^2-2c+9=9-4c<0
である。fc(x)f_c(x)は上に開く2次式なので、fc(c)<0f_c(c)<0よりccは2解の間にある。したがって一方はccより小さく、他方はccより大きい。
(2) n≧2n\geqq2のとき、ana_nはc=an−1c=a_{n-1}の場合の方程式の解だから
an2−2(an−1+1)an+an−12−2an−1+9=0. a_n^2-2(a_{n-1}+1)a_n+a_{n-1}^2-2a_{n-1}+9=0.
左辺は
an−12−2(an+1)an−1+an2−2an+9 a_{n-1}^2-2(a_n+1)a_{n-1}+a_n^2-2a_n+9
とも書ける。よってx=an−1x=a_{n-1}はc=anc=a_nの場合の方程式②の解である。すでにan−1<ana_{n-1}<a_nであり、(1)よりc=anc=a_nの場合の2解はana_nをはさんでいるから、an−1a_{n-1}は小さい方の解である。
(3) 方程式②の2解はan−1,an+1a_{n-1},a_{n+1}である。解と係数の関係より
an−1+an+1=2(an+1), a_{n-1}+a_{n+1}=2(a_n+1),
したがってan+1=2an−an−1+2a_{n+1}=2a_n-a_{n-1}+2を得る。
(4) a1=3a_1=3のとき方程式①はx2−8x+12=0x^2-8x+12=0で、その解は2,62,6であるからa2=6a_2=6、よってb1=3b_1=3である。(3)よりn≧2n\geqq2について
bn=an+1−an=an−an−1+2=bn−1+2. b_n=a_{n+1}-a_n=a_n-a_{n-1}+2=b_{n-1}+2.
したがってbn=3+2(n−1)=2n+1b_n=3+2(n-1)=2n+1。さらに
an=a1+∑k=1n−1bk=3+∑k=1n−1(2k+1)=3+(n−1)n+(n−1)=n2+2. a_n=a_1+\sum_{k=1}^{n-1}b_k=3+\sum_{k=1}^{n-1}(2k+1)=3+(n-1)n+(n-1)=n^2+2.
3-2  (1) AB→=(1,−2,1)\overrightarrow{AB}=(1,-2,1)、CD→=(1,1,−2)\overrightarrow{CD}=(1,1,-2)である。内積は−3-3、各ベクトルの大きさは6\sqrt6だから、なす角をθ\thetaとすると
cos⁡θ=−366=−12. \cos\theta=\frac{-3}{\sqrt6\sqrt6}=-\frac12.
0∘0^\circから180∘180^\circの範囲でθ=120∘\theta=120^\circである。
(2) 直線l,ml,mをそれぞれ
(2+t,−2t,4+t),(3+s,2+s,2−2s) (2+t,-2t,4+t),\qquad(3+s,2+s,2-2s)
と表す。交点があるなら、最初の2成分からt−s=1t-s=1、−2t=2+s-2t=2+sとなり、s=−43, t=−13s=-\frac43,\ t=-\frac13でなければならない。このとき第3成分はll上で4+t=1134+t=\frac{11}3、mm上で2−2s=1432-2s=\frac{14}3となり一致しない。よって交わらない。
(3) 直線 ll 上の点を P=(2+t,−2t,4+t)P=(2+t,-2t,4+t)、直線 mm 上の点を Q=(3+s,2+s,2−2s)Q=(3+s,2+s,2-2s) とおく。PQPQが両直線に垂直となる条件は
(Q−P)⋅(1,−2,1)=−5−3s−6t=0,(Q−P)⋅(1,1,−2)=7+6s+3t=0. (Q-P)\cdot(1,-2,1)=-5-3s-6t=0,\qquad (Q-P)\cdot(1,1,-2)=7+6s+3t=0.
これを解くとt=−13, s=−1t=-\frac13,\ s=-1である。したがって
P=(53,23,113),Q=(2,1,4). P=\left(\frac53,\frac23,\frac{11}3\right),\qquad Q=(2,1,4).
実際、Q−P=(13,13,13)Q-P=(\frac13,\frac13,\frac13)は(1,−2,1)(1,-2,1)および(1,1,−2)(1,1,-2)の両方に垂直である。求める直線はPPを通り方向ベクトル(1,1,1)(1,1,1)をもつ直線であり、交点は上のP,QP,Qである。
3-3  全カードはm+2m+2枚なので、2枚の選び方はm+2C2{}_{m+2}\mathrm{C}_{2}通りである。
(1) m=2m=2では00以上の数が書かれたカードは3枚ある。したがって
P(X≧0)=3C24C2=12. P(X\geqq0)=\frac{{}_{3}\mathrm{C}_{2}}{{}_{4}\mathrm{C}_{2}}=\frac12.
(2) m=9m=9では全体は11C2=55{}_{11}\mathrm{C}_{2}=55通り。Y=1Y=1とならないのは、−1,0-1,0のカード2枚をともに選ぶ1通りだけだから
P(Y=1)=1−155=5455. P(Y=1)=1-\frac1{55}=\frac{54}{55}.
(3) 積が11となるのは1のカード2枚を選ぶ場合でmC2{}_{m}\mathrm{C}_{2}通り、積が−1-1となるのは−1-1のカードと1のカードを選ぶ場合でmm通りである。他の場合の積は00である。よって
E(XY)=mC2−mm+2C2=m(m−3)(m+1)(m+2). E(XY)=\frac{{}_{m}\mathrm{C}_{2}-m}{{}_{m+2}\mathrm{C}_{2}}=\frac{m(m-3)}{(m+1)(m+2)}.
分母は正であり、mmは自然数だから、これが正となるのはm>3m>3のときである。最小のものはm=4m=4。
3-1では判別式と軸方向の符号から根がcを挟むことを示し、連続する項が次の二次方程式の小さい根であることを確かめて漸化式を得る。3-3はカードの組を同様に確からしい組合せとして数え、各値の積の頻度から確率と期待値を得る。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 判別式と二次関数の符号
  • 解と係数の関係・差分漸化式
  • 空間ベクトルの内積
  • 空間直線の媒介変数表示
  • 組合せによる確率と期待値

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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