順天堂大学/2024年度/A方式

III順天堂大学 2024年 数学 第III問解答・解説

指数関数・対数関数極限微分法数列

1問題

順天堂大学2024年度第III問

  f(0)=1, lim⁡x→∞f(x)=∞f(0)=1,\ \lim_{x\to\infty}f(x)=\inftyを満たす連続な増加関数 f(x)f(x)が逆関数 f−1(x)f^{-1}(x)を持つとする。このとき、正の整数 nnに対して an=f−1(n)a_n=f^{-1}(n)とし、
Sn={0(n=1),∑k=1n−1k(ak+1−ak)(n≥2) S_n= \begin{cases} 0 &(n=1),\\[2pt] \displaystyle\sum_{k=1}^{n-1}k(a_{k+1}-a_k)&(n\ge2) \end{cases}
とする。
  (1) f(x)=x+1f(x)=\sqrt{x+1}のとき、a2, a3a_2,\ a_3を求めよ。
  (2) f(x)=x+1f(x)=\sqrt{x+1}のとき、SnS_nを nnを用いて表せ。
  (3) f(x)=exf(x)=e^xのとき、Sn=nlog⁡n−log⁡(n!)S_n=n\log n-\log(n!)を示せ。
  (4) 正の整数 nnに対して
n!≥nne1−n n!\ge n^n e^{1-n}
を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    a2=3, a3=8.a_2=3,\ a_3=8.
  • (2)
    Sn=n(n−1)(4n+1)6S_{n}=\dfrac{n(n-1)(4n+1)}{6}。
  • (3)
    Sn=nlog⁡n−log⁡(n!).S_n=n\log n-\log(n!).
  • (4)
    n!≧nne1−nn!\geqq n^{n}e^{1-n}(nn は正の整数)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

各関数の逆関数を直接求めてana_{n}を表す。平方根の場合は差分を有限和公式に代入し、指数関数の場合は和の添字をずらして整理する。最後の不等式は微分でlog⁡(1+x)≦x\log(1+x)\leqq xを導き、SnS_{n}の各項を評価して前問の等式と組み合わせる。

解答

(1) f(x)=x+1f(x)=\sqrt{x+1} の逆関数は、y=x+1y=\sqrt{x+1} を xx について解いて f−1(y)=y2−1 (y≧0)f^{-1}(y)=y^{2}-1\ (y\geqq 0) である。よって
a2=22−1=3,a3=32−1=8. a_{2}=2^{2}-1=3,\qquad a_{3}=3^{2}-1=8.

(2) このとき ak=k2−1a_{k}=k^{2}-1 なので、ak+1−ak=2k+1a_{k+1}-a_{k}=2k+1 である。n≧2n\geqq 2 に対して
Sn=∑k=1n−1k(2k+1)=2∑k=1n−1k2+∑k=1n−1k=2⋅(n−1)n(2n−1)6+(n−1)n2=n(n−1)(4n+1)6. \begin{aligned} S_{n}&=\sum_{k=1}^{n-1}k(2k+1) =2\sum_{k=1}^{n-1}k^{2}+\sum_{k=1}^{n-1}k\\ &=2\cdot\dfrac{(n-1)n(2n-1)}{6}+\dfrac{(n-1)n}{2} =\dfrac{n(n-1)(4n+1)}{6}. \end{aligned}
この式は n=1n=1 のときも右辺が 0 となり、定義された S1=0S_{1}=0 と一致する。従って、すべての正の整数 nn について Sn=n(n−1)(4n+1)6S_{n}=\dfrac{n(n-1)(4n+1)}{6} である。

(3) f(x)=exf(x)=e^{x} の逆関数は f−1(y)=log⁡y (y>0)f^{-1}(y)=\log y\ (y>0) だから ak=log⁡ka_{k}=\log k である。n≧2n\geqq 2 について和の添字をずらすと
Sn=∑k=1n−1k{log⁡(k+1)−log⁡k}=∑j=2n(j−1)log⁡j−∑j=1n−1jlog⁡j=(n−1)log⁡n−∑j=2n−1log⁡j=(n−1)log⁡n−log⁡{(n−1)!}=nlog⁡n−log⁡(n!). \begin{aligned} S_{n}&=\sum_{k=1}^{n-1}k\{\log(k+1)-\log k\}\\ &=\sum_{j=2}^{n}(j-1)\log j-\sum_{j=1}^{n-1}j\log j\\ &=(n-1)\log n-\sum_{j=2}^{n-1}\log j\\ &=(n-1)\log n-\log\{(n-1)!\} =n\log n-\log(n!). \end{aligned}
最後から 2 番目の等式では log⁡1=0\log 1=0 と log⁡(n!)=∑j=1nlog⁡j\log(n!)=\sum_{j=1}^{n}\log j を用いた。n=1n=1 では両辺とも 0 であり、等式は成り立つ。

(4) x>0x>0 に対して g(x)=x−log⁡(1+x)g(x)=x-\log(1+x) とおくと、
g(0)=0,g′(x)=1−11+x=x1+x>0 g(0)=0,\qquad g'(x)=1-\dfrac{1}{1+x}=\dfrac{x}{1+x}>0
である。従って log⁡(1+x)≦x\log(1+x)\leqq x であり、特に k≧1k\geqq 1 について
klog⁡(1+1k)≦1. k\log\left(1+\dfrac{1}{k}\right)\leqq 1.
(3) の等式と ak=log⁡ka_{k}=\log k から、ak+1−ak=log⁡(1+1k)a_{k+1}-a_{k}=\log\left(1+\dfrac{1}{k}\right) より
Sn=∑k=1n−1klog⁡(1+1k)≦n−1. S_{n}=\sum_{k=1}^{n-1}k\log\left(1+\dfrac{1}{k}\right)\leqq n-1.
ここに Sn=nlog⁡n−log⁡(n!)S_{n}=n\log n-\log(n!) を代入して整理すると
log⁡(n!)≧nlog⁡n−(n−1). \log(n!)\geqq n\log n-(n-1).
両辺の指数をとれば
n!≧enlog⁡n−(n−1)=nne1−n n!\geqq e^{n\log n-(n-1)}=n^{n}e^{1-n}
を得る。n=1n=1 でも等号が成り立つ。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 対数とその性質
  • 合成関数と逆関数
  • 指数・対数関数の微分
  • 総和記号と数列の和
  • 階差・和の利用

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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