横浜市立大学/2024年度/前期

III横浜市立大学 2024年 数学 第III問解答・解説

場合の数と確率

1問題

横浜市立大学2024年度第III問
1から9までの数字を書いたカードが9枚あります。このカードを用いた操作について、次の各問いに答えなさい。ただし、各カードに書かれている数字は1つだけであり、異なるカードに書かれている数字は異なるものとします。

(1) 9枚のカードを1枚ずつ9人に配り、カードの数字をおぼえてから9枚の封筒を用意し、それぞれの封筒に1枚ずつカードを入れます。封筒に入れたカードの数を読みとることはできません。この封筒をランダムに9人に1つずつ再配布します。9人のうち、ちょうど5人が元のカードを手にする確率を求めなさい。

(2) 9枚のカードからランダムに3枚を選びます。このように選ばれたカードの書かれた数字の大きい順に x,y,zx,y,z とします。x−y=y−zx-y=y-z となる場合の確率を求めなさい。

(3) 左から順に a1,a2,⋯ ,a9a_1,a_2,\cdots,a_9 とラベルがつけられている箱に9枚のカードをランダムに入れます。ただし、ひとつの箱に入るカードは1枚だけです。箱 ai (i=1,2,⋯ ,9)a_i\ (i=1,2,\cdots,9) の中にあるカードの数字を、箱 aia_i それぞれに割り当てられるものとして、その数字で aia_i の大小を考えることにしました。たとえば、箱 a1a_1 にカード3が入り、箱 a5a_5 にカード1が入っているときには a1>a5a_1>a_5 であるなどということにします。

いま、aia_i の大小関係が条件

・ a1<a2<a3<a4a_1<a_2<a_3<a_4

・ a6<a5<a4a_6<a_5<a_4

・ a6<a7<a8<a9a_6<a_7<a_8<a_9

をみたすとき、このような関係となるカードの並び方は何通りありますか。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    1320\dfrac{1}{320}
  • (2)
    421\dfrac{4}{21}
  • (3)
    379 通り379\text{ 通り}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) 9 枚のカードを 9 人に配り直す並べ方は、全部で 9!=3628809!=362880 通りあり、どれも同じ確率で起こる。ちょうど 5 人が元のカードを受け取る並べ方を数える。まず、元のカードを受け取る 5 人の選び方は 9C5=126{}_{9}\mathrm{C}_{5}=126 通りである。残りの 4 人は、自分の元のカードを受け取らないように並べる。4 人の並べ方のうち、だれも元のカードを受け取らないものを数えると、2 人ずつ入れ替わる場合が 3 通り、4 人が一巡する場合が 6 通りで、合計 99 通りである。よって並べ方は 126⋅9=1134126\cdot 9=1134 通りであり、求める確率は
11349!=1320 \dfrac{1134}{9!}=\dfrac{1}{320}
である。

(2) 9 枚から 3 枚を選ぶ選び方は 9C3=84{}_{9}\mathrm{C}_{3}=84 通りで、どれも同じ確率である。選んだ 3 枚の数字を大きい順に x, y, zx,\,y,\,z とする。x−y=y−zx-y=y-z は、z, y, xz,\,y,\,x が等差数列になることを表す。公差を dd (d≧1)(d\geqq 1) とすると、(z, y, x)=(z, z+d, z+2d)(z,\,y,\,x)=(z,\,z+d,\,z+2d) であり、z+2d≦9z+2d\leqq 9 を満たす。
d=1d=1 のとき z=1, ⋯ , 7z=1,\,\cdots,\,7 で 7 通り、d=2d=2 のとき z=1, ⋯ , 5z=1,\,\cdots,\,5 で 5 通り、d=3d=3 のとき 3 通り、d=4d=4 のとき 1 通りである。合計は 7+5+3+1=167+5+3+1=16 通りである。よって求める確率は
1684=421 \dfrac{16}{84}=\dfrac{4}{21}
である。

(3) 箱 aia_{i} に入るカードの数字を、その箱の値とみる。条件は a1<a2<a3<a4a_{1}<a_{2}<a_{3}<a_{4}、a6<a5<a4a_{6}<a_{5}<a_{4}、a6<a7<a8<a9a_{6}<a_{7}<a_{8}<a_{9} である。

a6a_{6} のカードより小さいカードの箱を考える。a4a_{4}、a5a_{5}、a7a_{7}、a8a_{8}、a9a_{9} は a6a_{6} より大きいので、a6a_{6} より小さいのは a1, a2, a3a_{1},\,a_{2},\,a_{3} のどれかだけである。a1<a2<a3a_{1}<a_{2}<a_{3} より、その箱は先頭から a1, ⋯ , aka_{1},\,\cdots,\,a_{k} となる。ここで kk は 0, 1, 2, 30,\,1,\,2,\,3 のいずれかである。このとき、a6a_{6} のカードは小さいほうから k+1k+1 番目になる。

残りの 8−k8-k 個の箱 ak+1, ⋯ , a3, a4, a5, a7, a8, a9a_{k+1},\,\cdots,\,a_{3},\,a_{4},\,a_{5},\,a_{7},\,a_{8},\,a_{9} には、a6a_{6} より大きいカードが入る。この並べ方を数える。

・ak+1, ⋯ , a3, a4, a5a_{k+1},\,\cdots,\,a_{3},\,a_{4},\,a_{5} の 5−k5-k 個の箱では、a4a_{4} が最も大きい。a5a_{5} は、ak+1, ⋯ , a3a_{k+1},\,\cdots,\,a_{3} の 3−k3-k 個の箱のうち、どの箱より大きくなるかを決めればよいので、4−k4-k 通りである。
・a7<a8<a9a_{7}<a_{8}<a_{9} の 3 個の箱は、残りの 8−k8-k 個の順番の中から位置を選ぶので、8−kC3{}_{8-k}\mathrm{C}_{3} 通りである。

よって、kk ごとの並べ方は (4−k)⋅8−kC3(4-k)\cdot{}_{8-k}\mathrm{C}_{3} 通りである。
- k=0k=0 のとき 4⋅8C3=4⋅56=2244\cdot{}_{8}\mathrm{C}_{3}=4\cdot 56=224 通り
- k=1k=1 のとき 3⋅7C3=3⋅35=1053\cdot{}_{7}\mathrm{C}_{3}=3\cdot 35=105 通り
- k=2k=2 のとき 2⋅6C3=2⋅20=402\cdot{}_{6}\mathrm{C}_{3}=2\cdot 20=40 通り
- k=3k=3 のとき 1⋅5C3=1⋅10=101\cdot{}_{5}\mathrm{C}_{3}=1\cdot 10=10 通り

合計は 224+105+40+10=379224+105+40+10=379 通りである。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 和の法則
  • 積の法則
  • 順列
  • 組合せ
  • 確率の基本法則

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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