山口大学/2025年度/前期

4山口大学 2025年 数学 第4問解答・解説

三角関数図形の性質ベクトル

1問題

山口大学2025年度第4問
命題P、Qを次のように定める。
命題P α,β,γ\alpha,\beta,\gamma を α+β+γ=2π\alpha+\beta+\gamma=2\pi を満たす正の実数とする。cos⁡α+cos⁡β+cos⁡γ=−1\cos\alpha+\cos\beta+\cos\gamma=-1 ならば、α,β,γ\alpha,\beta,\gamma のうちいずれか一つが π\pi である。
命題Q △ABC\triangle ABC の重心を GG、外心を OO、外接円の半径を RR とする。R=3OGR=3OG ならば、△ABC\triangle ABC は直角三角形である。
このとき、次の問いに答えなさい。
(1) 命題Pが真であることを証明しなさい。
(2) 命題Qが真であることを証明しなさい。必要ならば、命題Pが真であることを用いてよい。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    命題Pは真。
  • (2)
    命題Qは真。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) x=α2, y=β2, z=γ2x=\dfrac{\alpha}{2},\ y=\dfrac{\beta}{2},\ z=\dfrac{\gamma}{2} とおくと、x,y,z>0x,y,z>0、x+y+z=πx+y+z=\pi である。加法定理より、cos⁡α+cos⁡β+cos⁡γ+1=cos⁡2x+cos⁡2y+cos⁡2z+1=2cos⁡(x+y)cos⁡(x−y)+2cos⁡2z=2cos⁡z{cos⁡z−cos⁡(x−y)}=−2cos⁡z{cos⁡(x+y)+cos⁡(x−y)}=−4cos⁡xcos⁡ycos⁡z.\begin{aligned}\cos\alpha+\cos\beta+\cos\gamma+1&=\cos2x+\cos2y+\cos2z+1\\&=2\cos(x+y)\cos(x-y)+2\cos^2z\\&=2\cos z\{\cos z-\cos(x-y)\}\\&=-2\cos z\{\cos(x+y)+\cos(x-y)\}\\&=-4\cos x\cos y\cos z.\end{aligned}ここで、条件cos⁡α+cos⁡β+cos⁡γ=−1\cos\alpha+\cos\beta+\cos\gamma=-1より左辺は00だから、cos⁡xcos⁡ycos⁡z=0\cos x\cos y\cos z=0である。したがってcos⁡x,cos⁡y,cos⁡z\cos x,\cos y,\cos zのいずれかが00となる。0<x,y,z<π0<x,y,z<\piより、その角はπ/2\pi/2であるから、α,β,γ\alpha,\beta,\gammaのいずれか一つはπ\piである。よって命題Pは真である。

(2) OOを原点とし、A,B,C,GA,B,C,Gの位置ベクトルをそれぞれa⃗,b⃗,c⃗,g⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c},\vec{g}とする。GGは重心なのでg⃗=a⃗+b⃗+c⃗3\vec{g}=\dfrac{\vec{a}+\vec{b}+\vec{c}}{3}であり、∣a⃗∣=∣b⃗∣=∣c⃗∣=R|\vec{a}|=|\vec{b}|=|\vec{c}|=Rである。条件R=3OGR=3OGから∣a⃗+b⃗+c⃗∣=3∣g⃗∣=R|\vec{a}+\vec{b}+\vec{c}|=3|\vec{g}|=Rを得る。ゆえにR2=∣a⃗+b⃗+c⃗∣2=3R2+2(a⃗⋅b⃗+b⃗⋅c⃗+c⃗⋅a⃗).\begin{aligned}R^2&=|\vec{a}+\vec{b}+\vec{c}|^2\\&=3R^2+2(\vec{a}\cdot\vec{b}+\vec{b}\cdot\vec{c}+\vec{c}\cdot\vec{a}).\end{aligned}頂点の名前を必要なら入れ替え、円周上でA,B,Cの順に並んでいるとする。円周に沿ってAからB、BからC、CからAへ進む三つの弧の角度をα,β,γ\alpha,\beta,\gammaとする。これらは正でα+β+γ=2π\alpha+\beta+\gamma=2\piを満たす。円周上で続く弧の角度がπ\piを超える場合、二つの半径のなす通常の中心角はその角度を2π2\piから引いた値だが、余弦は変わらない。したがって、a⃗⋅b⃗+b⃗⋅c⃗+c⃗⋅a⃗=R2(cos⁡α+cos⁡β+cos⁡γ)\vec{a}\cdot\vec{b}+\vec{b}\cdot\vec{c}+\vec{c}\cdot\vec{a}=R^2(\cos\alpha+\cos\beta+\cos\gamma)である。したがって上式からcos⁡α+cos⁡β+cos⁡γ=−1\cos\alpha+\cos\beta+\cos\gamma=-1となる。命題Pより、三つの弧のうち一つの中心角はπ\piである。よってその弧の両端の二頂点を結ぶ線分は外接円の直径である。その直径を見込む円周角はπ/2\pi/2だから、△ABC\triangle ABCは直角三角形である。よって命題Qも真である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 倍角・加法定理
  • 位置ベクトルと内積
  • 円周角の定理

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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