東京慈恵会医科大学/2024年度/前期

3東京慈恵会医科大学 2024年 数学 第3問解答・解説

いろいろな式数学と人間の活動(整数)

1問題

東京慈恵会医科大学2024年度第3問
p,qp,qは互いに素である自然数とする。実数a,b,ca,b,cに対して、xxの2次多項式
f(x)=ax2+bx+c f(x)=ax^2+bx+c
を考える。ただし、a≠0a\neq0とする。

f(x)f(x)が条件「ある整数kkについてf(k−1),f(k),f(k+1)f(k-1),f(k),f(k+1)は整数となり、f(x)f(x)はpx−qpx-qで割り切れる」をみたすとき、次の問いに答えよ。

(1) 2ap, 2cq\dfrac{2a}{p},\ \dfrac{2c}{q}は整数であることを示せ。

(2) 命題「f(x)f(x)が上の条件をみたすならば、ap, cq\dfrac{a}{p},\ \dfrac{c}{q}は整数である」は正しいか。正しければそれを示せ。正しくなければ、反例を1つあげよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    2ap,2cq は整数.\dfrac{2a}{p},\dfrac{2c}{q}\text{ は整数}.
  • (2)
    命題は偽。p=q=1,f(x)=x(x−1)2,k=1 が反例で ap=12 は整数でない.\text{命題は偽。}\quad p=q=1,\quad f(x)=\dfrac{x(x-1)}2,\quad k=1 \text{ が反例で } \dfrac ap=\dfrac12\text{ は整数でない}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

整数値条件の有限差分で係数の2倍が整数と分かる。線形因子の根を代入して互いに素なp,qによる約数性を導き、(2)は具体例で反証する。

解答

(1)

f(k−1),f(k),f(k+1)f(k-1),f(k),f(k+1) は整数なので,二階差より f(k+1)−2f(k)+f(k−1)=2a は整数.f(k+1)-2f(k)+f(k-1)=2a\text{ は整数}. また f(k+1)−f(k−1)=4ak+2b は整数f(k+1)-f(k-1)=4ak+2b\text{ は整数} であり,4ak=2k(2a) は整数4ak=2k(2a)\text{ は整数} だから 2b は整数2b\text{ は整数} である。さらに 2c=2f(k)−(2a)k2−(2b)k は整数.2c=2f(k)-(2a)k^2-(2b)k\text{ は整数}.

f(x)f(x) は px−qpx-q で割り切れるから,f(qp)=0f\left(\dfrac{q}{p}\right)=0 である。u=q−pku=q-pk とおくと、uu は整数であり、qp=k+up\dfrac{q}{p}=k+\dfrac{u}{p} となる。二次式の展開から 0=2p2f(qp)=2p2f(k)+pu{2f′(k)}+(2a)u2.0=2p^2f\left(\dfrac{q}{p}\right)=2p^2f(k)+pu\{2f'(k)\}+(2a)u^2. ここで 2f′(k)=4ak+2b=f(k+1)−f(k−1)2f'(k)=4ak+2b=f(k+1)-f(k-1) は整数である。したがって右辺の最初の二項は pp の倍数であり,(2a)u2(2a)u^2 は pp で割り切れる を得る。また u=q−pku=q-pk と pp は互いに素(pp と qq が互いに素だから)なので,互いに素な整数の性質より 2a2a は pp で割り切れる。ゆえに 2ap\dfrac{2a}{p} は整数である。

次に f(qp)=0f\left(\dfrac{q}{p}\right)=0 を分母払いして2倍すると (2a)q2+(2b)pq+(2c)p2=0.(2a)q^2+(2b)pq+(2c)p^2=0. 2a,2b,2c2a,2b,2c は整数なので,この式を qq で見ると (2c)p2(2c)p^2 は qq で割り切れる。p2p^2 と qq は互いに素なので 2c2c は qq で割り切れる。従って 2cq\dfrac{2c}{q} も整数である。

(2)

反例で否定される。p=q=1p=q=1 は互いに素な自然数であり,f(x)=12x2−12x=x(x−1)2f(x)=\dfrac12x^2-\dfrac12x=\dfrac{x(x-1)}2 は x−1x-1 で割り切れる。k=1k=1 とすると f(0)=0, f(1)=0, f(2)=1f(0)=0,\ f(1)=0,\ f(2)=1 はすべて整数で,二次係数 a=12≠0a=\dfrac{1}{2}\ne0 である。しかし ap=12 は整数でない\dfrac{a}{p}=\dfrac{1}{2}\text{ は整数でない} なので,命題は正しくない。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 剰余・因数定理
  • 約数・倍数

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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