東京慈恵会医科大学/2024年度/前期

2東京慈恵会医科大学 2024年 数学 第2問解答・解説

指数関数・対数関数微分法積分法

1問題

東京慈恵会医科大学2024年度第2問
1<a<21<a<2をみたす実数aaについて、
S(a)=∫12∣log⁡(1+x)−log⁡ax∣ dx S(a)=\int_1^2\left|\log(1+x)-\log ax\right|\,dx
とするとき、次の問いに答えよ。ただし、log⁡\logは自然対数である。

(1) aaの値に応じて、1≦x≦21\leqq x\leqq2の範囲で方程式
log⁡(1+x)−log⁡ax=0 \log(1+x)-\log ax=0
の解の個数を調べよ。

(2) S(a)S(a)を求めよ。

(3) S(a)S(a)(1<a<21<a<2)の最小値と、そのときのaaの値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
  • (2)
  • (3)
    min⁡1<a<2S(a)=log⁡31252916 (a=53)\min_{1<a<2}S(a)=\log\frac{3125}{2916}\ (a=\frac53)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

根の位置で絶対値を外し、対数差の原始関数による区分積分を得た後、各区間で微分して最小点を決定した。

解答

方程式の左辺を ha(x)=log⁡1+xax=log⁡(1+1/x)−log⁡ah_a(x)=\log\frac{1+x}{ax}=\log(1+1/x)-\log a とおく。1≦x≦21\leqq x\leqq2 で hah_a は ha′(x)=−1x(1+x)<0h_a^\prime(x)=-\frac1{x(1+x)}<0 より減少し、1≦x1<x2≦21\leqq x_1<x_2\leqq2 ならば ha(x1)>ha(x2)h_a(x_1)>h_a(x_2) が成り立つ。ha(x)=0h_a(x)=0 は 1+1/x=a1+1/x=a、すなわち x=c=1/(a−1)x=c=1/(a-1) と同値である。条件 1<a<21<a<2 より c>1c>1。c>2c>2 は 1<a<3/21<a<3/2 と同値で、このとき区間内に解はない。c=2c=2 は a=3/2a=3/2 で端点解が1個、1<c<21<c<2 は 3/2<a<23/2<a<2 で区間内解が1個である。
次に F(x)=(x+1)log⁡(x+1)−xlog⁡x−1F(x)=(x+1)\log(x+1)-x\log x-1 とおくと、F′(x)=log⁡((1+x)/x)F^\prime(x)=\log((1+x)/x) である。これは log⁡(1+x)\log(1+x) と log⁡x\log x の積分を部分積分で求めても得られる。したがって ha(x)=F′(x)−log⁡ah_a(x)=F^\prime(x)-\log a である。1<a≦3/21<a\leqq3/2 では c≧2c\geqq2 なので ha≧0h_a\geqq0 が 1≦x≦21\leqq x\leqq2 で成り立つ。よって S(a)=F(2)−F(1)−log⁡a=3log⁡3−4log⁡2−log⁡a.S(a)=F(2)-F(1)-\log a=3\log3-4\log2-\log a. 3/2<a<23/2<a<2 では 1<c<21<c<2、かつ hah_a は cc で符号が正から負へ変わる。従って S(a)=∫1cha(x) dx−∫c2ha(x) dx=2F(c)−F(2)−F(1)+(3−2c)log⁡a.S(a)=\int_1^c h_a(x)\,dx-\int_c^2h_a(x)\,dx=2F(c)-F(2)-F(1)+(3-2c)\log a.
最小値を調べる。第一の範囲では S′(a)=−1/a<0S^\prime(a)=-1/a<0。第二の範囲では F′(c)=log⁡((1+c)/c)=log⁡aF^\prime(c)=\log((1+c)/c)=\log a、c′(a)=−1/(a−1)2c^\prime(a)=-1/(a-1)^2 だから、上の式を微分すると連鎖律と積の微分により S′(a)=2log⁡a c′−2c′log⁡a+3−2ca=3−2ca.S^\prime(a)=2\log a\,c^\prime-2c^\prime\log a+\frac{3-2c}{a}=\frac{3-2c}{a}. c=1/(a−1)c=1/(a-1) より、これは a<5/3a<5/3 で負、a>5/3a>5/3 で正となる。従って最小値は a=5/3a=5/3 でとる。このとき c=3/2c=3/2 で S(5/3)=2F(3/2)−F(2)−F(1)=5log⁡(5/2)−3log⁡(3/2)−3log⁡3=log⁡31252916.S(5/3)=2F(3/2)-F(2)-F(1)=5\log(5/2)-3\log(3/2)-3\log3=\log\frac{3125}{2916}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 対数とその性質
  • 指数・対数関数の微分
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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