医学部の入試では、ほぼすべての大学で面接があります。形は大学ごとに違い、1人ずつの個人面接だけの大学もあれば、複数の部屋を回って短い課題に答えるMMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)や、受験生どうしで話し合う集団討論を課す大学もあります。このページでは、募集要項・入試案内で面接の形を確かめた23校を一覧にしました。
MMI を取り入れているのは横浜市立大学・東京医科大学・東京慈恵会医科大学・藤田医科大学・福島県立医科大学・北海道大学。集団面接・討論があるのは札幌医科大学・三重大学・山形大学・自治医科大学・東京慈恵会医科大学・東京女子医科大学・福岡大学・北里大学です。
01あなたはどれ? 面接の準備の仕方
- 個人面接だけの大学を受ける人:志望理由・医師を目指す理由・大学を選んだ理由・高校生活の4つを、自分の言葉で2分で話せるようにします。願書や面接票に書いたことと食い違わないことが大事です。
- MMI がある大学を受ける人:答えのない場面(倫理・人間関係)を示され、短い時間で考えを述べます。正解よりも、相手の立場を考えて筋道立てて話せるかが見られます。
- 集団面接・討論がある大学を受ける人:自分が話す量より、人の意見を受けて話をまとめる役回りが評価されやすい形です。
- 推薦・総合型で受ける人:面接の比重が一般選抜より大きく、プレゼンテーションや小論文と組み合わせる大学もあります。
0223校の面接の形
「方式」はその形で面接をする選抜。同じ大学でも、方式によって形が違うことがあります。「募集要項の記載」は資料の言い回しを短くしたものです。
| 大学 | 方式 | 面接の形 | 募集要項の記載 |
|---|---|---|---|
| 旭川医科大学 | 一般選抜(前期) | 個人面接(配点 50 点) | 募集要項の配点表 出典 |
| 横浜市立大学 | 一般選抜 | MMI を含む面接 | 募集要項に MMI の記載 出典 |
| 関西医科大学 | 一般選抜(第2次試験) | 個別面接(段階評価)。課題を示して質疑する課題解決型の面接を含む | 「個別面接 段階評価」「面接の一部で、受験者に課題を提示した上で質疑応答をする課題解決型面接を実施します」 出典 |
| 弘前大学 | 一般選抜(医学科) | 個人面接(点数化せず段階評価) | 「個人面接について、引き続き実施しますが、点数化はせず段階評価とします」 出典 |
| 埼玉医科大学 | 一般選抜 | 面接(段階評価)。面接票の記入(20分)がある | 「面接票の記入(20 分間)があります」 出典 |
| 札幌医科大学 | 一般・推薦・総合型 | 一般:個人面接。推薦:個人面接。総合型:個人面接と集団面接 | 募集要項の各選抜の試験科目 出典 |
| 三重大学 | 学校推薦型(医学科) | グループディスカッションと個別面接 | 「面接については、グループディスカッションと個別面接の2種類を実施します」 出典 |
| 山形大学 | 学校推薦型選抜Ⅰ(医学科) | 面接と集団討論 | 「面接,集団討論,書類審査…により…総合的に評価します」 出典 |
| 自治医科大学 | 第2次試験 | 集団面接(約20分)と個人面接(約10〜15分) | 「集団面接 約 20 分 個人面接 約 10 ~ 15 分」 出典 |
| 順天堂大学 | 一般選抜 | 個人面接(受験者 1 人) | 「面接試験は、受験者単独の個人面接形式で行います」 出典 |
| 大阪大学 | 一般選抜(医学科) | 個人面接(10分程度) | 「個人面接(10分程度)によって…適性を計り」 出典 |
| 東京医科大学 | 一般選抜 | MMI を含む面接 | 募集要項に MMI の記載 出典 |
| 東京慈恵会医科大学 | 一般選抜(二次) | MMI・集団討論 | 募集要項に MMI・集団討論の記載 出典 |
| 東京女子医科大学 | 一般選抜・総合型選抜 | 一般:個人面接。総合型:小グループ討論と面接 | 「受験生による小グループ討論、面接試験の成績を総合し」 出典 |
| 東北医科薬科大学 | 学校推薦型など | 個人面接(調査書などの出願書類とあわせて 90 点)。追加面接がある場合あり | 「面接(個人面接+調査書等の出願書類)…90 点」「追加面接を行うことがあります」 出典 |
| 藤田医科大学 | 一般選抜 | 個人面接(一般の面接に加えて MMI) | 「個人面接は、一般面接の他にマルチプル・ミニ・インタビュー(MMI)という方法で行います」 出典 |
| 日本大学 | 学校推薦型選抜(公募制) | 個人面接(約20分・60点) | 「面接 個人面接 約20分 60点」 出典 |
| 福井大学 | 一般選抜(前期・医学科) | 個人面接 | 「個人面接により人間性,自主性,思考力…医学科学生としての適性,能力を評価します」 出典 |
| 福岡大学 | 学校推薦型(医学科) | グループ面接(受験生4〜6人に面接者3人、40分程度) | 「医学科:受験生4〜6人に対し面接者3人のグループ面接で40分程度」 出典 |
| 福島県立医科大学 | 学校推薦型・総合型(第2次選考) | MMI を取り入れた面接 | 「第2次選考は…MMI(Multiple Mini Interview)の手法を取り入れた面接を実施します」 出典 |
| 兵庫医科大学 | 学校推薦型・総合型 | プレゼンテーション試験と個人面接 | 「プレゼンテーション試験 50 点 個人面接 50 点」 出典 |
| 北海道大学 | 総合型選抜(医学科) | 個人面接(MMI 形式を含む) | 「個人面接(MMI(Multiple Mini‐Interview)形式を含む。)を実施する」 出典 |
| 北里大学 | 一般選抜 | グループ面接・個人面接、または両方を合わせた形(10分・100点) | 「グループ面接または個人面接、あるいは両方を複合した方式で行います」 出典 |
ここにない大学は、面接の形をまだ募集要項で確かめていません。各大学のページの入試の節と、大学の募集要項で確かめてください。
03よくある勘違い
- 面接は点数にならない、わけではない:配点のある大学(旭川医科 50点、北里 100点、日本大学の推薦 60点など)もあり、段階評価の大学でも、評価が低いと学力試験の点に関係なく不合格になることがあります。
- MMI は特別な対策が要る、わけではない:医療の知識を問う試験ではありません。ふだんから医療のニュースを読み、自分の考えを人に話す練習をしておけば足ります。
04次の一歩:面接の練習相手を見つける
まずは学校の先生に模擬面接を頼みます。推薦・総合型で受ける人や、面接の比重が大きい大学を受ける人で、学校で練習の機会が少ない場合は、志望理由書と面接をオンラインで見てもらえる塾もあります。
05出典と作り方
- 各大学の2027年度(一部は2026年度)の募集要項・入試案内で、医学部(医学科)の面接の形が書かれている部分を確かめました。学部共通の冊子は、医学科の記載と分かるものだけを使っています。
- 最終確認:2026年10月28日。