山形大学/2025年度

2山形大学 2025年 数学 第2問解答・解説

二次関数微分・積分の考え

1問題

山形大学2025年度第2問
座標平面上で、関数 f(x)=x2−3x+2f(x)=x^{2}-3x+2 に対し、曲線 y=f(x)y=f(x) と x 軸で囲まれた部分の面積を S1S_{1} とする。また、曲線 y=f(x)y=f(x) 上の点 (a,f(a))(a, f(a)) における接線を l とする。次に、関数 g(x)=∣12x2+12x∣x∣−3∣x∣+2∣g(x)=\left|\frac{1}{2}x^{2}+\frac{1}{2}x|x|-3|x|+2\right| に対し、 a≧2a\geqq2 のとき、曲線 y=g(x)y=g(x) と接線 l および y 軸で囲まれた部分の面積を S2S_{2} とする。このとき、次の問に答えよ。

(1) S1S_{1} を求めよ。

(2) 接線 l の方程式を a を用いて表せ。

(3) S2=56S1S_{2}=56S_{1} となる a を求めよ。

(4) g(x)=1g(x)=1 を満たす x を求めよ。

(5) 次の連立不等式が表す領域の面積を求めよ。

y≧g(x),y≦1 y \geqq g (x), \quad y \leqq 1

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    S1=16S_{1}=\dfrac{1}{6}。
  • (2)
    接線 ll は y=(2a−3)x−a2+2y=(2a-3)x-a^{2}+2。
  • (3)
    a=3a=3(S2=a3+13=56S1=283S_{2}=\dfrac{a^{3}+1}{3}=56S_{1}=\dfrac{28}{3})。
  • (4)
    x=−1, −13, 3−52, 3+52x=-1,\ -\dfrac{1}{3},\ \dfrac{3-\sqrt{5}}{2},\ \dfrac{3+\sqrt{5}}{2}。
  • (5)
    面積は 556\dfrac{5\sqrt{5}}{6}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

絶対値関数を xx の符号と二次関数の零点で区分し、接線・定積分・二次方程式を用いて各小問を処理する。

解答

(1)

f(x)=(x−1)(x−2)f(x)=(x-1)(x-2) は 1≦x≦21\leqq x\leqq2 で 00 以下なので
S1=−∫12(x2−3x+2) dx=16. S_{1}=-\displaystyle\int_{1}^{2}(x^{2}-3x+2)\,dx=\dfrac{1}{6}.

(2)

f′(x)=2x−3f'(x)=2x-3 より、点 (a, f(a))(a,\,f(a)) での接線は
y=(2a−3)(x−a)+a2−3a+2=(2a−3)x−a2+2. y=(2a-3)(x-a)+a^{2}-3a+2=(2a-3)x-a^{2}+2.

(3)

定義式を場合分けすると
g(x)={∣3x+2∣(x<0),∣f(x)∣(x≧0). g(x)=\begin{cases}|3x+2| & (x<0),\\ |f(x)| & (x\geqq0).\end{cases}
a≧2a\geqq2 では、求める領域は 0≦x≦a0\leqq x\leqq a にあり、曲線と接線の差は
g(x)−l(x)={(x−a)2(0≦x≦1),−x2+(6−2a)x+a2−4(1≦x≦2),(x−a)2(2≦x≦a). g(x)-l(x)=\begin{cases}(x-a)^{2} & (0\leqq x\leqq1),\\ -x^{2}+(6-2a)x+a^{2}-4 & (1\leqq x\leqq2),\\ (x-a)^{2} & (2\leqq x\leqq a).\end{cases}
従って
S2=∫01(x−a)2 dx+∫12{−x2+(6−2a)x+a2−4} dx+∫2a(x−a)2 dx=(a2−a+13)+(a2−3a+83)+(a−2)33=a3+13. \begin{aligned} S_{2}&=\displaystyle\int_{0}^{1}(x-a)^{2}\,dx+\displaystyle\int_{1}^{2}\{-x^{2}+(6-2a)x+a^{2}-4\}\,dx+\displaystyle\int_{2}^{a}(x-a)^{2}\,dx\\ &=\left(a^{2}-a+\dfrac{1}{3}\right)+\left(a^{2}-3a+\dfrac{8}{3}\right)+\dfrac{(a-2)^{3}}{3}=\dfrac{a^{3}+1}{3}. \end{aligned}
S1=16S_{1}=\dfrac{1}{6} だから S2=56S1=283S_{2}=56S_{1}=\dfrac{28}{3}。よって a3=27a^{3}=27 であり、条件 a≧2a\geqq2 のもとで a=3a=3 である。

(4)

x<0x<0 では ∣3x+2∣=1|3x+2|=1 より x=−1, −13x=-1,\,-\dfrac{1}{3}。x≧0x\geqq0 では ∣f(x)∣=1|f(x)|=1 を解く。f(x)=1f(x)=1 から
x2−3x+1=0,x=3±52. x^{2}-3x+1=0,\quad x=\dfrac{3\pm\sqrt{5}}{2}.
一方、f(x)=−1f(x)=-1 は x2−3x+3=0x^{2}-3x+3=0 となり、判別式が −3-3 なので実数解を持たない。従って解は
x=−1, −13, 3−52, 3+52. x=-1,\,-\dfrac{1}{3},\,\dfrac{3-\sqrt{5}}{2},\,\dfrac{3+\sqrt{5}}{2}.

(5)

x<0x<0 では g(x)≦1g(x)\leqq1 となる範囲は −1≦x≦−13-1\leqq x\leqq-\dfrac{1}{3} であり、その部分の面積は
∫−1−13(1−∣3x+2∣) dx=13. \displaystyle\int_{-1}^{-\dfrac{1}{3}}(1-|3x+2|)\,dx=\dfrac{1}{3}.
x≧0x\geqq0 では f(x)+1=(x−32)2+34>0f(x)+1=\left(x-\dfrac{3}{2}\right)^{2}+\dfrac{3}{4}>0 だから、∣f(x)∣≦1|f(x)|\leqq1 は f(x)≦1f(x)\leqq1 と同値である。α=3−52\alpha=\dfrac{3-\sqrt{5}}{2}、β=3+52\beta=\dfrac{3+\sqrt{5}}{2} とおくと、この範囲は α≦x≦β\alpha\leqq x\leqq\beta である。また β=3−α\beta=3-\alpha、f(3−x)=f(x)f(3-x)=f(x) より
S3=2∫α1(1−f(x)) dx+∫12(1+f(x)) dx=2⋅55−712+56=55−26. \begin{aligned} S_{3}&=2\displaystyle\int_{\alpha}^{1}(1-f(x))\,dx+\displaystyle\int_{1}^{2}(1+f(x))\,dx\\ &=2\cdot\dfrac{5\sqrt{5}-7}{12}+\dfrac{5}{6}=\dfrac{5\sqrt{5}-2}{6}. \end{aligned}
ここで S3S_{3} は x≧0x\geqq0 の部分の面積である。従って全体の面積は
S3+13=556. S_{3}+\dfrac{1}{3}=\dfrac{5\sqrt{5}}{6}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 二次方程式とグラフ
  • 二次不等式とグラフ
  • 多項式の導関数
  • 接線の方程式
  • 定積分
  • 定積分による面積

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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