昭和医科大学/2024年度/Ⅰ期

3昭和医科大学 2024年 数学 第3問解答・解説

図形と計量図形の性質極限積分法

1問題

昭和医科大学2024年度第3問
xyzxyz 空間に3辺が AB=6, BC=7, CA=5AB=6,\ BC=7,\ CA=5 の三角形 ABCABC がある。点 PP が三角形 ABCABC の辺上を一周する。次の各問いに答えよ。ただし、答えは結果のみを解答欄に記入せよ。

(1) 三角形 ABCABC の面積 S1S_{1} を求めよ。

(2) 三角形 ABCABC の内接円の半径 rr を求めよ。

(3) 三角形 ABCABC と同一平面上にあり、点 PP を中心とする半径 t (0<t≦1)t\ (0<t\leqq 1) の円を EE とする。

(3-1) 三角形 ABCABC の内部で円 EE が通過しない部分の面積 S2S_{2} を tt を用いて表せ。

(3-2) 円 EE が通過する部分の面積 S3S_{3} を tt を用いて表せ。

(4) 点 PP を中心とする半径1の球を FF とする。球 FF が通過する部分の体積 VV を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) 余弦定理より
cos⁡A=62+52−722⋅6⋅5=15,sin⁡A=265. \cos A=\frac{6^2+5^2-7^2}{2\cdot6\cdot5}=\frac15, \qquad \sin A=\frac{2\sqrt6}{5}.
したがって
S1=12⋅6⋅5⋅265=66. \boxed{S_1=\frac12\cdot6\cdot5\cdot\frac{2\sqrt6}{5}=6\sqrt6}.
(2) 内心を II とする。II と各頂点を結んだ3つの三角形の面積を足すと
S1=12(6+7+5)r=9r S_1=\frac12(6+7+5)r=9r
となるので、r=26/3\boxed{r=2\sqrt6/3} である。

(3) 以下では三角形の周上までの最短距離を dd とする。
円周だけを考えても、半径 tt の円板を考えても、今回の通過領域は同じである。
実際、任意の点 QQ について QA+QB≧AB=6QA+QB\geqq AB=6 だから、A,BA,B の少なくとも一方までの距離は 33 以上である。
d≦t≦1d\leqq t\leqq1 なら、QQ に最も近い周上の点からこの頂点まで中心 PP を周に沿って動かすと、
距離 QPQP が連続的に変わり、途中で QP=tQP=t となる。
逆に QP=tQP=t となる中心があれば d≦td\leqq t である。
よって通過領域はちょうど d≦td\leqq t の部分である。

(3-1) 三角形の内部で d>td>t となる領域を考える。
内部の点を中心とする半径 tt の円板が三角形の内側に収まる条件は、3辺を含む各直線までの内向きの距離がいずれも tt 以上となることである。
したがって未通過領域の境界は、3辺をそれぞれ内側に距離 tt だけ平行移動した3直線である。
この3直線で囲まれた三角形を AtBtCtA_tB_tC_t とする。
これは II を中心とし、相似比
k=r−tr=1−64t k=\frac{r-t}{r}=1-\frac{\sqrt6}{4}t
で ABCABC を縮小した三角形である。実際、相似移動後の各辺は元の辺に平行で、II からの距離が kr=r−tkr=r-t となる。
0<t≦1<r0<t\leqq1<r なので k>0k>0 であり、どの許容値でも中央の三角形は残る。
境界の面積は 00 なので
S2=66(1−64t)2=66−18t+964t2. \boxed{S_2=6\sqrt6\left(1-\frac{\sqrt6}{4}t\right)^2 =6\sqrt6-18t+\frac{9\sqrt6}{4}t^2}.
領域を座標でも指定しておく。A=(0,0),B=(6,0),C=(1,26)A=(0,0), B=(6,0), C=(1,2\sqrt6) とおくと、未通過領域は
y>t,26x−y>5t,126−26x−5y>7t y>t,\qquad 2\sqrt6 x-y>5t,\qquad 12\sqrt6-2\sqrt6 x-5y>7t
を同時に満たす部分である。等号の3直線が AtBtCtA_tB_tC_t の辺であり、この表示から作図できる。

(3-2) 三角形内部の通過面積は S1−S2S_1-S_2 である。
外部の通過領域は、各辺を底辺とする幅 tt の外向きの長方形3個と、各頂点を中心とする半径 tt の扇形3個に分けられる。
外部の点から三角形へ最も近い点が辺の途中なら長方形、頂点なら扇形に属するため、この分割は境界を除いて重複しない。
扇形の中心角はそれぞれ π−A,π−B,π−C\pi-A,\pi-B,\pi-C で、和は 2π2\pi である。
したがって外部の通過面積は
(6+7+5)t+12t2{3π−(A+B+C)}=18t+πt2. (6+7+5)t+\frac12t^2\{3\pi-(A+B+C)\}=18t+\pi t^2.
これと内部の面積を合わせて
S3=S1−S2+18t+πt2=36t+(π−964)t2(0<t≦1). \boxed{S_3=S_1-S_2+18t+\pi t^2 =36t+\left(\pi-\frac{9\sqrt6}{4}\right)t^2} \qquad(0<t\leqq1).

(4) 三角形のある平面を z=0z=0 としてよい。
高さ zz の平面で半径 11 の球を切ると、∣z∣≦1|z|\leqq1 のとき半径
t=1−z2 t=\sqrt{1-z^2}
の円板となり、その中心の平面への正射影は三角形の周を一周する。
−1<z<1-1<z<1 なら 0<t≦10<t\leqq1 であるから、(3-2) をそのまま使えて、通過立体の断面積は
T(z)=361−z2+(π−964)(1−z2). T(z)=36\sqrt{1-z^2}+\left(\pi-\frac{9\sqrt6}{4}\right)(1-z^2).
z=±1z=\pm1 では断面は三角形の周のみで面積は 00、∣z∣>1|z|>1 には通過部分がない。
球面だけを動かす解釈でも、(3) と同じ連続性の議論により断面の通過領域は同じである。
よって断面積の積分により
V=∫−11T(z) dz=36⋅π2+(π−964)[z−z33]−11=58π3−36.\begin{aligned} V&=\int_{-1}^{1}T(z)\,dz\\ &=36\cdot\frac{\pi}{2} +\left(\pi-\frac{9\sqrt6}{4}\right) \left[z-\frac{z^3}{3}\right]_{-1}^{1}\\ &=\boxed{\frac{58\pi}{3}-3\sqrt6}. \end{aligned}
ここで ∫−111−z2 dz=π/2\int_{-1}^1\sqrt{1-z^2}\,dz=\pi/2 は半径 11 の半円の面積である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 余弦定理
  • 三角比による面積
  • 三角形の中心
  • 三角形の性質
  • 関数の連続性
  • 定積分による体積

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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