昭和医科大学/2022年度/Ⅰ期

3昭和医科大学 2022年 数学 第3問解答・解説

三角関数図形と方程式極限積分法数列

1問題

昭和医科大学2022年度第3問
次の各問いに答えよ。ただし、答えは結果のみを解答欄に記入せよ。

(1) xyxy 平面上で、動点 P,QP,Q はそれぞれ点 (0,0),(1,0)(0,0),(1,0) を同時に出発し、PP は yy 軸上を正の向きに 11 の速さで、QQ は円 x2+y2=1x^2+y^2=1 の周上を反時計まわりに π2\frac{\pi}{2} の速さ(角速度)で動くものとする。P,QP,Q が点 (0,1)(0,1) に近づくとき、直線 PQPQ と直線 x=−1x=-1 との交点を RR とする。
(1-1) PP の座標を (0,t)(0,t)(0≦t<10\leqq t<1)とおくとき、Q,RQ,R の座標を tt を用いて表せ。
(1-2) RR はどのような点に近づくか。

(2) In=∫01(1−x2)n2 dx\displaystyle I_n=\int_0^1(1-x^2)^{\frac{n}{2}}\,dx について、次の問いに答えよ。ただし、nn は正の整数とする。
(2-1) I1I_1 を求めよ。
(2-2) InI_n と In+2I_{n+2} との間に成り立つ関係を求めよ。
(2-3) I5I_5 を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
  • (2)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

円周上の点の角度表示と直線の傾きから交点を表し、h=1−tに置き換えて極限を評価する。積分は部分積分で漸化式を作り、四分円の面積を初期値に用いる。

解答

(1) (1-1) 時刻 tt における QQ の偏角は,角速度が π2\frac\pi2 で初期偏角が0であるから θ=πt2\theta=\frac{\pi t}{2} である。したがって
P=(0,t),Q=(cos⁡πt2,sin⁡πt2). P=(0,t),\qquad Q=\left(\cos\frac{\pi t}{2},\sin\frac{\pi t}{2}\right).
0≦t<10\leqq t<1 では cos⁡πt2>0\cos\frac{\pi t}{2}>0。直線 PQPQ の傾きは
m=sin⁡(πt/2)−tcos⁡(πt/2) m=\frac{\sin(\pi t/2)-t}{\cos(\pi t/2)}
なので,x=−1x=-1 における yy 座標は t−mt-m である。よって
R=(−1, t−sin⁡(πt/2)−tcos⁡(πt/2)). R=\left(-1,\ t-\frac{\sin(\pi t/2)-t}{\cos(\pi t/2)}\right).
t=0t=0 では P=(0,0),Q=(1,0)P=(0,0),Q=(1,0) となり,この式は R=(−1,0)R=(-1,0) を与える。
(1-2) h=1−th=1-t とおくと,h→0+h\to0+ のとき α=πh2→0+\alpha=\frac{\pi h}{2}\to0+ である。傾きは
m=cos⁡α−(1−h)sin⁡α=hsin⁡α−1−cos⁡αsin⁡α=hsin⁡(πh/2)−tan⁡πh4⟶2π. \begin{aligned} m&=\frac{\cos\alpha-(1-h)}{\sin\alpha} =\frac{h}{\sin\alpha}-\frac{1-\cos\alpha}{\sin\alpha}\\ &=\frac{h}{\sin(\pi h/2)}-\tan\frac{\pi h}{4}\longrightarrow\frac{2}{\pi}. \end{aligned}
ここで u=πh2u=\dfrac{\pi h}{2} とおき、sin⁡uu→1\dfrac{\sin u}{u}\to1 を用いた。したがって yR=t−m→1−2πy_R=t-m\to1-\frac{2}{\pi} であり,
R⟶(−1,1−2π). R\longrightarrow\left(-1,1-\frac{2}{\pi}\right).
(2) (2-1) y=1−x2y=\sqrt{1-x^2} は単位円 x2+y2=1x^2+y^2=1 の第1象限の弧であり,I1I_1 はその下側の面積である。よって
I1=14π⋅12=π4. I_1=\frac{1}{4}\pi\cdot1^2=\frac{\pi}{4}.
(2-2) 部分積分を用いると,nn は正の整数なので
In+2=∫01(1−x2)(n+2)/2 dx=[x(1−x2)(n+2)/2]01+(n+2)∫01x2(1−x2)n/2 dx=(n+2)∫01x2(1−x2)n/2 dx. \begin{aligned} I_{n+2}&=\int_0^1(1-x^2)^{(n+2)/2}\,dx\\ &=\left[x(1-x^2)^{(n+2)/2}\right]_0^1+(n+2)\int_0^1x^2(1-x^2)^{n/2}\,dx\\ &=(n+2)\int_0^1x^2(1-x^2)^{n/2}\,dx. \end{aligned}
境界項は両端で0である。一方
In=∫01((1−x2)+x2)(1−x2)n/2 dx=In+2+∫01x2(1−x2)n/2 dx. I_n=\int_0^1\left((1-x^2)+x^2\right)(1-x^2)^{n/2}\,dx =I_{n+2}+\int_0^1x^2(1-x^2)^{n/2}\,dx.
したがって
In=In+2+In+2n+2=n+3n+2In+2,In+2=n+2n+3In. I_n=I_{n+2}+\frac{I_{n+2}}{n+2}=\frac{n+3}{n+2}I_{n+2}, \qquad I_{n+2}=\frac{n+2}{n+3}I_n.
(2-3)
I3=34I1=3π16,I5=56I3=5π32. I_3=\frac{3}{4}I_1=\frac{3\pi}{16},\qquad I_5=\frac{5}{6}I_3=\frac{5\pi}{32}.
検算として x=sin⁡ux=\sin u と置けば I5=∫0π/2cos⁡6u duI_5=\int_0^{\pi/2}\cos^6u\,du となり,偶数乗の積分公式からも 5π32\frac{5\pi}{32} を得る。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 一般角と弧度法
  • 直線の方程式
  • 半角の公式
  • 関数の極限
  • 円の方程式
  • 曲線で囲まれた面積
  • 部分積分法
  • 不定積分・定積分の性質
  • 漸化式
  • 置換積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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