昭和医科大学/2022年度/Ⅰ期

1昭和医科大学 2022年 数学 第1問解答・解説

平面上の曲線と複素数平面

1問題

昭和医科大学2022年度第1問
ii を虚数単位、複素数 z=cos⁡π9+isin⁡π9z=\cos\frac{\pi}{9}+i\sin\frac{\pi}{9} とする。複素数 α\alpha は方程式 2αz3=(1−t)α+t2\alpha z^3=(1-t)\alpha+t に従う。ただし、tt は実数とする。次の □\square に適切な解を入れよ。ただし、答えは結果のみを解答欄に記入せよ。

tt の変化によって描かれる複素数 α\alpha の図形は、複素数平面上で (1) を中心とする半径 (2) の円である。ただし、点 (3) を除く。次に、方程式 β=z6α\beta=\frac{z^6}{\alpha} を満たす点 β\beta 全体を考える。β\beta が描く図形と実軸の交点を γ\gamma とすると、γ=(4)\gamma=(4) である。また偏角 θ=arg⁡(1−z6γ)=(5)\theta=\arg\left(1-\frac{z^6}{\gamma}\right)=(5) である。ただし、−π<θ≦π-\pi<\theta\leqq\pi とする。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    12+0i\dfrac{1}{2}+0i
  • (2)
    12\dfrac{1}{2}
  • (3)
    1+0i1+0i
  • (4)
    γ=−2\gamma=-2
  • (5)
    θ=π6\theta=\dfrac{\pi}{6}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

極形式で zz のべき乗を計算して方程式を解き、実部と虚部の関係から円を表示する。さらに複素数の逆数の変換で得られる直線を順に調べる。

解答

(1)

z=cos⁡π9+isin⁡π9z=\cos\dfrac{\pi}{9}+i\sin\dfrac{\pi}{9} だから、ド・モアブルの定理より
z3=cos⁡π3+isin⁡π3=12+32i,2z3=1+3 i. z^{3}=\cos\dfrac{\pi}{3}+i\sin\dfrac{\pi}{3}=\dfrac{1}{2}+\dfrac{\sqrt{3}}{2}i,\qquad 2z^{3}=1+\sqrt{3}\,i.
これを 2αz3=(1−t)α+t2\alpha z^{3}=(1-t)\alpha+t に代入して整理すると
(1+3 i)α=(1−t)α+t,(t+3 i)α=t. (1+\sqrt{3}\,i)\alpha=(1-t)\alpha+t,\qquad (t+\sqrt{3}\,i)\alpha=t.
実数 tt に対して t2+3>0t^{2}+3>0 なので
α=tt+3 i=t2t2+3−3 tt2+3 i. \alpha=\dfrac{t}{t+\sqrt{3}\,i}=\dfrac{t^{2}}{t^{2}+3}-\dfrac{\sqrt{3}\,t}{t^{2}+3}\,i.
α=x+yi\alpha=x+yi とおけば x=t2t2+3x=\dfrac{t^{2}}{t^{2}+3}、y=−3 tt2+3y=-\dfrac{\sqrt{3}\,t}{t^{2}+3} であり、
x2+y2=t4+3t2(t2+3)2=t2t2+3=x. x^{2}+y^{2}=\dfrac{t^{4}+3t^{2}}{(t^{2}+3)^{2}}=\dfrac{t^{2}}{t^{2}+3}=x.

(2)

従って (x−12)2+y2=14\left(x-\dfrac{1}{2}\right)^{2}+y^{2}=\dfrac{1}{4} となる。すなわち、α\alpha は中心 12\dfrac{1}{2}、半径 12\dfrac{1}{2} の円上を動く。

(3)

さらに α=1\alpha=1 は (t+3 i)α=t(t+\sqrt{3}\,i)\alpha=t を満たさないので、軌跡から除かれる。逆に、この円上で x+yi≠1x+yi\neq1 とすると x2+y2=xx^{2}+y^{2}=x であり、
t=−3 y1−x t=-\dfrac{\sqrt{3}\,y}{1-x}
とおける。このとき t2+3=31−xt^{2}+3=\dfrac{3}{1-x} だから t2t2+3=x\dfrac{t^{2}}{t^{2}+3}=x、−3 tt2+3=y-\dfrac{\sqrt{3}\,t}{t^{2}+3}=y となる。よって円周上の点は 11 を除いてすべて得られる。

(4)

t=0t=0 では α=0\alpha=0 となり β=z6α\beta=\dfrac{z^{6}}{\alpha} は定義されないので、ここでは α≠0\alpha\neq0 とする。c=z6=cos⁡2π3+isin⁡2π3=−12+32ic=z^{6}=\cos\dfrac{2\pi}{3}+i\sin\dfrac{2\pi}{3}=-\dfrac{1}{2}+\dfrac{\sqrt{3}}{2}i とおくと、α=cβ\alpha=\dfrac{c}{\beta} である。∣c∣=1|c|=1 と、円の式 ∣α∣2=α|\alpha|^{2}=\alpha の実部 を用いると
1∣β∣2=(cβ‾ の実部)∣β∣2, \dfrac{1}{|\beta|^{2}}=\dfrac{\text{(}c\overline{\beta}\text{ の実部)}}{|\beta|^{2}},
すなわち cβ‾c\overline{\beta} の実部が 11 となる。
β=u+vi\beta=u+vi とおけば、cβ‾c\overline{\beta} の実部は −u+3 v2\dfrac{-u+\sqrt{3}\,v}{2} だから、軌跡は直線 −u+3 v=2-u+\sqrt{3}\,v=2 上にある。逆に、この直線上の点で β≠c\beta\neq c とすれば α=cβ\alpha=\dfrac{c}{\beta} は上の円上にあり、α≠0, 1\alpha\neq0,\,1 であるから、得られる β\beta の軌跡はこの直線から cc を除いたものとなる。実軸との交点では v=0v=0 なので u=−2u=-2。従って γ=−2\gamma=-2 である。

(5)

1−z6γ=1+c2=34+34i. 1-\dfrac{z^{6}}{\gamma}=1+\dfrac{c}{2}=\dfrac{3}{4}+\dfrac{\sqrt{3}}{4}i.
これは第 I 象限にあり、虚部と実部の比は 13\dfrac{1}{\sqrt{3}} である。従って指定された範囲 −π<θ≦π-\pi<\theta\leqq\pi で θ=π6\theta=\dfrac{\pi}{6} となる。

t=1t=1 とすると α=1−3 i4\alpha=\dfrac{1-\sqrt{3}\,i}{4} であり、∣α−12∣=12\left|\alpha-\dfrac{1}{2}\right|=\dfrac{1}{2}、α≠1\alpha\neq1 である。また z6α=−2\dfrac{z^{6}}{\alpha}=-2 となるので、実軸との交点の値も確認できる。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 複素数平面
  • ド・モアブルの定理
  • 複素数の極形式

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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