金沢医科大学/2024年度/2日目

1金沢医科大学 2024年 数学 第1問解答・解説

場合の数と確率数学的な表現の工夫

1問題

金沢医科大学2024年度第1問
図のような、6つの異なる点 O,A,B,C,D,EO,A,B,C,D,E と9本の線分がある。線分上を移動する点 PP は、点 OO を出発して、1秒ごとに線分上の隣の点のどれかに 13\dfrac{1}{3} の確率で移動する。OO を出発後の PP の位置について、以下の問いに答えよ。

(1) 3秒後に DD の位置にある確率は アイ\dfrac{\boxed{\text{ア}}}{\boxed{\text{イ}}}である。

(2) 3秒後に BB の位置にある確率は ウエ\dfrac{\boxed{\text{ウ}}}{\boxed{\text{エ}}}である。

(3) 4秒後に EE の位置にある確率は オカキク\dfrac{\boxed{\text{オ}}\boxed{\text{カ}}}{\boxed{\text{キ}}\boxed{\text{ク}}}である。

(4) 途中で同じ線分上を再び移動しないで、4秒後に CC の位置にある確率は ケコサ\dfrac{\boxed{\text{ケ}}}{\boxed{\text{コ}}\boxed{\text{サ}}}である。

(5) 5秒後に OO の位置にある確率は シスセソ\dfrac{\boxed{\text{シ}}\boxed{\text{ス}}}{\boxed{\text{セ}}\boxed{\text{ソ}}}である。
6点 O、A、B、C、D、E が黒丸で示され、E・D は上側、B・C は下側、A は中央上、O は中央下に配置されている。9本の線分は E–D、E–B、D–C、B–C、E–A、A–D、A–O、B–O、O–C。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    19.\frac{1}{9}.
  • (2)
    29.\frac{2}{9}.
  • (3)
    1681.\frac{16}{81}.
  • (4)
    127.\frac{1}{27}.
  • (5)
    1081.\frac{10}{81}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

図の各頂点の隣接関係に基づき、移動列数を段階ごとに数えた。辺再使用禁止の条件は移動列を始点別に列挙し、各列の確率が等しいことから求めた。

解答

図の線分を隣接関係で表すと、各点の隣は
O:A,B,C;A:O,D,E;B:O,C,E;C:O,B,D;D:A,C,E;E:A,B,D O:A,B,C;\quad A:O,D,E;\quad B:O,C,E;\quad C:O,B,D;\quad D:A,C,E;\quad E:A,B,D
である。どの点からも隣の点は3個なので、長さ nn の各移動列の確率は 3−n3^{-n} である。各点にいる移動列の個数を、順に (O,A,B,C,D,E)(O,A,B,C,D,E) と並べたベクトル NnN_n で表す。図の隣接関係から
N0=(1,0,0,0,0,0),N1=(0,1,1,1,0,0),N2=(3,0,1,1,2,2),N3=(2,7,6,6,3,3),N4=(19,8,11,11,16,16) N_0=(1,0,0,0,0,0),\quad N_1=(0,1,1,1,0,0),\quad N_2=(3,0,1,1,2,2),\quad N_3=(2,7,6,6,3,3),\quad N_4=(19,8,11,11,16,16)
となる。例えば各段階では、ある点に到着する列数はその点の隣にいた前段階の列数の和である。

(1) 3秒後に DD にいる移動列は N3N_3 の DD 成分より3個である。したがって確率は 3/33=1/93/3^3=1/9。

(2) 3秒後に BB にいる移動列は N3N_3 の BB 成分より6個である。したがって確率は 6/33=2/96/3^3=2/9。

(3) 4秒後に EE にいる移動列は N4N_4 の EE 成分より16個である。したがって確率は 16/34=16/8116/3^4=16/81。

(4) 同じ線分を二度使わない移動列を数える。最初に O→AO\to A と進む場合、条件を満たして CC に着く列は O→A→E→B→CO\to A\to E\to B\to C と O→A→E→D→CO\to A\to E\to D\to C の2通りである。最初に O→BO\to B と進む場合は O→B→E→D→CO\to B\to E\to D\to C の1通りであり、最初に O→CO\to C と進む場合は該当する列はない。よって該当列は計3通りで、各列の確率は 1/341/3^4 だから、求める確率は 3/81=1/273/81=1/27。

(5) 5秒後に OO にいる移動列は、4秒後に A,B,CA,B,C にいる列から最後に OO へ移るものなので、その個数は N4N_4 の3成分の和 8+11+11=308+11+11=30 である。したがって確率は
3035=30243=1081. \frac{30}{3^5}=\frac{30}{243}=\frac{10}{81}.
以上は各段階で図の隣接関係を使って数えたものであり、移動確率がどの移動先でも 1/31/3 であることとも一致する。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 和の法則
  • 積の法則
  • 確率の基本法則
  • 離散グラフによる表現

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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