和歌山県立医科大学/2023年度/前期

3和歌山県立医科大学 2023年 数学 第3問解答・解説

数と式図形と方程式微分・積分の考え極限微分法

1問題

和歌山県立医科大学2023年度第3問
関数 f(x)f(x) を
f(x)=−1+x−∣x∣+∣x−2∣ f(x)=-1+x-|x|+|x-2|
とし、y=f(x)y=f(x) のグラフを CC とする。
  (1) CC の概形をかけ。
  (2) aa を実数とするとき、CC と直線 y=axy=ax との共有点の個数を求めよ。
  (3) (2) の共有点の個数が2個以上であるような aa に対し、CC と直線 y=axy=ax で囲まれた部分の面積を S(a)S(a) とする。S(a)S(a) の最小値とそれをとる aa を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    f(x)={x+1(x<0)1−x(0≦x≦2)x−3(x>2)f(x)=\begin{cases}x+1 & (x<0)\\ 1-x & (0\leqq x\leqq2)\\ x-3 & (x>2)\end{cases}(折れ点は (0,1)(0,1)、(2,−1)(2,-1))。
  • (2)
    共有点の個数は、a<−12a<-\dfrac{1}{2} のとき 11、a=−12a=-\dfrac{1}{2} のとき 22、−12<a<1-\dfrac{1}{2}<a<1 のとき 33、a≧1a\geqq1 のとき 11。
  • (3)
    最小値は 5−1\sqrt{5}-1(a=−3+52a=\dfrac{-3+\sqrt{5}}{2} のとき)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

絶対値を含む関数を 3 本の一次関数に分け、直線との交点を各枝の定義域に照らして数える。囲まれた面積は三角形に分けて式にし、微分の符号で最小を決める。

解答

(1)

絶対値の中身の符号で場合分けすると、
f(x)={x+1(x<0),1−x(0≦x≦2),x−3(x>2) f(x)=\begin{cases} x+1 & (x<0),\\ 1-x & (0\leqq x\leqq2),\\ x-3 & (x>2) \end{cases}
である。したがって CC は点 (0,1)(0,1) と (2,−1)(2,-1) を折れ点とする折れ線である。各区間の直線を延長した概形を次に示す。

(2)

各区間で f(x)=axf(x)=ax を解く。x<0x<0 の枝の解は x=1a−1x=\dfrac{1}{a-1} であり、a<1a<1 のときに限りこの枝上にある。0≦x≦20\leqq x\leqq2 の枝の解は x=1a+1x=\dfrac{1}{a+1} であり、a≧−12a\geqq-\dfrac{1}{2} のときに限りこの区間にある。x>2x>2 の枝の解は x=31−ax=\dfrac{3}{1-a} であり、−12<a<1-\dfrac{1}{2}<a<1 のときに限りこの枝上にある。
a=−12a=-\dfrac{1}{2} では中央の枝の解が折れ点 x=2x=2 となり、右の枝の延長も同じ点を通るが、共有点は一つと数える。以上より、共有点の個数は
{1(a<−12),2(a=−12),3(−12<a<1),1(a≧1) \begin{cases} 1 & \left(a<-\dfrac{1}{2}\right),\\ 2 & \left(a=-\dfrac{1}{2}\right),\\ 3 & \left(-\dfrac{1}{2}<a<1\right),\\ 1 & (a\geqq1) \end{cases}
である。

(3)

共有点が 2 個以上となる範囲は −12≦a<1-\dfrac{1}{2}\leqq a<1 である。この範囲では交点の xx 座標を小さい順に
xL=−11−a,xM=11+a,xR=31−a x_{L}=-\dfrac{1}{1-a},\qquad x_{M}=\dfrac{1}{1+a},\qquad x_{R}=\dfrac{3}{1-a}
と表せ、xL≦0≦xM≦2≦xRx_{L}\leqq0\leqq x_{M}\leqq2\leqq x_{R} である。a=−12a=-\dfrac{1}{2} のときは xM=xR=2x_{M}=x_{R}=2 となる。

左の枝の交点から x=0x=0 までの三角形の面積は 12(1−a)\dfrac{1}{2(1-a)}、x=0x=0 から中央の枝の交点までの三角形の面積は 12(1+a)\dfrac{1}{2(1+a)} である。中央の交点から x=2x=2 まで、および x=2x=2 から右の枝の交点までの三角形の面積は、それぞれ (1+2a)22(1+a)\dfrac{(1+2a)^{2}}{2(1+a)}、(1+2a)22(1−a)\dfrac{(1+2a)^{2}}{2(1-a)} となる。これらを合計して
S(a)=12(1−a)+12(1+a)+(1+2a)22(1+a)+(1+2a)22(1−a)=1+(1+2a)21−a2 S(a)=\dfrac{1}{2(1-a)}+\dfrac{1}{2(1+a)}+\dfrac{(1+2a)^{2}}{2(1+a)}+\dfrac{(1+2a)^{2}}{2(1-a)}=\dfrac{1+(1+2a)^{2}}{1-a^{2}}
を得る。この範囲では分母は正である。商の微分により
S′(a)=4(a2+3a+1)(1−a2)2 S'(a)=\dfrac{4(a^{2}+3a+1)}{(1-a^{2})^{2}}
となる。

分子の零点は −3−52\dfrac{-3-\sqrt{5}}{2} と −3+52\dfrac{-3+\sqrt{5}}{2} である。前者は範囲外であり、後者を a0a_{0} とおくと、S′(a)<0S'(a)<0 は −12≦a<a0-\dfrac{1}{2}\leqq a<a_{0} で、S′(a)>0S'(a)>0 は a0<a<1a_{0}<a<1 である。したがって a=a0=−3+52a=a_{0}=\dfrac{-3+\sqrt{5}}{2} のとき最小となる。
ここで
1+2a0=5−2,1−a02=35−52 1+2a_{0}=\sqrt{5}-2,\qquad 1-a_{0}^{2}=\dfrac{3\sqrt{5}-5}{2}
より
S(a0)=1+(5−2)2(35−5)/2=5−1 S(a_{0})=\dfrac{1+(\sqrt{5}-2)^{2}}{(3\sqrt{5}-5)/2}=\sqrt{5}-1
を得る。
正方向の矢印が付いた横軸x、縦軸yに、左下から右上へ進み、(0,1)で右下がりに折れ、(2,−1)で再び右上がりに折れる折れ線が描かれている。2つの折れ点は黒点で示され、それぞれ(0,1)、(2,−1)と記されている。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 直線の方程式
  • 商の微分
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 分数関数の性質

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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