筑波大学/2024年度/推薦

2筑波大学 2024年 数学 第2問解答・解説

1問題

筑波大学2024年度第2問
次の問に答えなさい。

問1 {an}\{{a}_{n}\}を数列とする。次の命題の真偽について、正しいものを丸で囲みなさい。さらに、偽の場合は反例を 1 \,1\,つあげなさい。ただし、命題が成立することや反例となっていることの証明は不要である。

(1) 任意の n=1 、\,n=1\,\text{、} 2 、2\,\text{、} ⋯ \cdots \,に対して ∣an∣≦0.01 \,|{a}_{n}|\leqq 0.01\,が成り立つならば、an {a}_{n}\,は収束する。

(2) 任意の n=1 、\,n=1\,\text{、} 2 、2\,\text{、} ⋯ \cdots \,に対して an<1 \,{a}_{n}<1\,が成り立ち、an {a}_{n}\,は α \,\alpha \,に収束するならば、α<1 \alpha <1\,が成り立つ。

(3) an {a}_{n}\,は α \,\alpha \,に収束し、α>0 \alpha >0\,ならば、次で定義される数列 {Sn}\,\{{S}_{n}\}は収束しない。

Sn=∑i=1nai 、\displaystyle {S}_{n}={\sum }_{i=1}^{n}{a}_{i}\,\text{、} n=1 、2 、⋯n=1\,\text{、}2\,\text{、}\cdots

問2 数列 {an}\,\{{a}_{n}\}を次で定義する。

an=(1+1n)n 、{a}_{n}={(1+\frac{1}{n})}^{n}\,\text{、} n=1 、2 、⋯n=1\,\text{、}2\,\text{、}\cdots

{an}\{{a}_{n}\}は収束することが知られており、その極限値 e \,e\,はネイピア数とよばれる。次の問に答えなさい。

(1) n n\,を正の整数、k k\,を n \,n\,以下の正の整数とする。次の不等式を示しなさい。

an≧1+nC1n+nC2n2+⋯+nCknk{a}_{n}\geqq 1+\frac{{}_{n}\mathrm{C}_{1}}{n}+\frac{{}_{n}\mathrm{C}_{2}}{{n}^{2}}+\cdots +\frac{{}_{n}\mathrm{C}_{k}}{{n}^{k}}

(2)「 e \text{「}\,e\,は {an}\,\{{a}_{n}\}の極限値である」という定義に基づき、e>2.7 e>2.7\,を示しなさい。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1(1)
    偽。反例は an=0.01(−1)na_{n}=0.01(-1)^{n}。
  • 問1(2)
    偽。反例は an=1−1na_{n}=1-\dfrac{1}{n}、α=1\alpha=1。
  • 問1(3)
    真。
  • 問2(1)
    二項展開の全項が非負なので、kk 次まで残せば指定不等式となる。
  • 問2(2)
    e≧6524>2710=2.7e\geqq\dfrac{65}{24}>\dfrac{27}{10}=2.7。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

問1(1)

全項の絶対値が 0.010.01 であるが、奇数項と偶数項が異なる値なので収束しない。

問1(2)

各 nn で an<1a_{n}<1、かつ極限は 11 となるため、α<1\alpha<1 とは限らない。

問1(3)

α>0\alpha>0 なので十分大きな ii では ai>α2a_{i}>\dfrac{\alpha}{2}。従って部分和 SnS_{n} は正の定数以上ずつ増加し、+∞+\infty に発散する。

問2(1)

an=(1+1n)n=∑j=0nnCjnja_{n}=\left(1+\dfrac{1}{n}\right)^{n}=\displaystyle\sum_{j=0}^{n}\dfrac{{}_{n}\mathrm{C}_{j}}{n^{j}}。0≦j≦n0\leqq j\leqq n では各項が正。
n≧kn\geqq k だから j=k+1,⋯ ,nj=k+1,\cdots,n の項を捨てて
an≧1+nC1n+⋯+nCknka_{n}\geqq1+\dfrac{{}_{n}\mathrm{C}_{1}}{n}+\cdots+\dfrac{{}_{n}\mathrm{C}_{k}}{n^{k}}
を得る。k=nk=n なら等号。

問2(2)

n≧4n\geqq4 で前問を k=4k=4 として適用する。固定した jj に対し
nCjnj=1j!(1−1n)(1−2n)⋯(1−j−1n)⟶1j!.\dfrac{{}_{n}\mathrm{C}_{j}}{n^{j}}=\dfrac{1}{j!}\left(1-\dfrac{1}{n}\right)\left(1-\dfrac{2}{n}\right)\cdots\left(1-\dfrac{j-1}{n}\right)\longrightarrow\dfrac{1}{j!}.
両辺で n→∞n\to\infty として e≧1+1+12+16+124=6524e\geqq1+1+\dfrac{1}{2}+\dfrac{1}{6}+\dfrac{1}{24}=\dfrac{65}{24}。
6524−2710=1120>0\dfrac{65}{24}-\dfrac{27}{10}=\dfrac{1}{120}>0 なので、定義された極限に基づき e>2.7e>2.7 が示された。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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